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(回答先: 社員を“ 自殺 にまで追い込む”JR西日本会社の異常な労務管理を許さない!(2001年9月) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 7 月 18 日 16:57:12)
JRの安全問題に関する見解(読みやすく行アケしました---竹中)
http://www.jr-souren.com/statemnt/kenkai.htm
1. JR発足から15年にわたって、JR総連は安全の追求を最重要課題に据え、取り組んできた。とりわけ、不幸にして発生した事故に対し、現場労働者の責任追及をもって対策にすり替えることなく、背後要因を含めた原因究明により、効果のある対策を講じることをJR各社に求めてきた。その成果はバス車体構造の改善、触車事故防止策、駅ホームへの緊急列車停止装置の設置などとして現れている。
ところが、この安全の追求に対して一部のJR会社幹部は1991年、「設備投資にまで労働組合が口を出すことは認められない」と語り、インフォーマル組織をテコとした労働組合分裂の暴挙を行った。それらの会社では、安全の追求がおろそかにされた結果、いま様々な問題が発生している。
2. JR東海は昨日、新幹線電車の検査周期を延伸する社内規程の変更を国に届け出た。
この間、JR東海で新幹線車両のブレーキディスク取付ボルトの折損事故が頻発したため、JR総連・JR東海労は原因究明と対策の確立を経営側に求めてきた。そのさなか、いまだ原因が明らかでなく、有効な対策が確立していない段階で検査周期を大幅に引き伸ばす届出をしたJR東海の態度は安全を無視するもので、容認することはできない。
JR東海はブレーキディスク取付ボルトの相次ぐ折損に際して、「12本あるうちの1本が折れても安全上問題はない」と強弁してきた。この主張が事実に反することは、時速270キロで疾走する車両から外れたボルトが駅ホームや沿線の人を直撃した場合を考えればすぐわかることである。現に昨年5月27日には静岡県内で折れたボルトが民家の雨戸を直撃している。また万一対向列車に当たれば、その被害は恐るべきものとなるだろう。
ブレーキディスク取付ボルトは車輪にブレーキディスクを締結するもので、このボルトが折れたことからは、ボルト自体の強度に問題があるか、車輪やディスクからボルトに異常な力が加わったかのいずれかが想定される。この間、ボルト自体を改良し、取り付け方法を変更したにもかかわらず、折損が止まらないことは、後者の可能性が高いことを示している。実際、ブレーキディスクの亀裂や車輪の異常も発見されている。
JR東海はボルト折損と検査周期とは無関係だと言い続けてきた。この主張はボルト自体の欠陥に折損の原因があるならともかく、車輪・ブレーキ装置に異常が発生しているとすればなりたつものではなく、むしろ検査回数を増やして安全を確保すべき事態と言わなければならない。
そもそもJR東海では安全問題をめぐって労使の正式な団体交渉が認められていない。業務委員会と称した会社の一方的な説明の場があるだけで、そこでは組合の意見は聞き置くだけの扱いである。また問題を指摘した組合掲示は会社によって一方的に撤去され、度重なる労働委員会からの命令にもかかわらず、今も繰り返されている。
3. 2月22日、JR九州管内の鹿児島本線で停止信号区間に進入した列車が停車中の先行列車に衝突する事故が発生した。同様の事故が1997年8月12日にJR東海管内の東海道本線で起きている。会社が労働組合の分裂を強行したJR東海、JR西日本、JR九州では、その際、何らの対策もとられなかった。他方、JR東日本などでは労使の協議にもとづき対応が検討され、「閉そく指示運転」という新たな方式が導入された。ここに会社の安全姿勢の差が歴然と現れたし、また経営をチェックする労働組合の役割がきわめて重要であることが示された。
JR発足から15年経った今、私たちは改めて労働組合による安全の追求の重要性を再確認し、これまでにも増して安全な鉄道をつくりあげるために努力することを決意する。とくに労働組合の権利を侵害し、頑なに安全問題を労使関係の中で取り扱うことを拒否する一部JR会社に対して、その不当な姿勢を改めることを求めて全力でたたかうものである。
2002年4月2日
全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)