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(回答先: JR西日本の経営姿勢を糾し 安全な鉄道を創造するための特別決議 および大会宣言(JR総連) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 7 月 18 日 16:45:58)
JR総連 見解・声明目次
http://www.jr-souren.com/statemnt.htm
2001年9月7日 JR総連通信 bS92
全日本鉄道労働組合総連合会
社員を“ 自殺 にまで追い込む”JR西日本会社の異常な労務管理を許さない!
http://www.jr-souren.com/statemnt/tusin492.htm
9月6日、JR西日本・尼崎電車区で1分の列車遅延を理由に乗務停止の扱いを受けていた運転士が自殺するという悲しい事態が発生しました。
JR総連は本日、以下のように国土交通大臣および厚生労働大臣に「JR西日本の職場管理を巡る緊急要請」を行いました。
JR総連発第3号
2001年9月7日
国土交通大臣
扇 千景 殿
全日本鉄道労働組合総連合会
(JR総連)
執行委員長 小田裕司
JR西日本の職場管理を巡る緊急要請
日頃のご指導に感謝申し上げます。
昨日、JR西日本・尼崎電車区で1分の列車遅延を理由に乗務停止の扱いを受けていた運転士が自殺するという悲しい事態が発生しました。
これまでJR総連はJR西日本、JR東海における異常な職場管理の是正を求めて各方面に要請をしてきたところですが、最悪の事態に至ってしまったことにかんがみ、以下について迅速な処置を要請いたします。
記
1.尼崎電車区への立ち入り調査を実施されたい。
2.JR西日本に対し乗務停止の中止、教育内容の是正を指導されたい。
以 上
JR西日本会社は、この事実について直ちに調査し、事実を包み隠さず明らかにして、その責任を明らかにすべきだ!
事態の概要は次のとおりです。
当該運転士は、2001年8月31日乗務中に、車掌から「P電源が点灯してい る」という申告により、処置し1分の列車延発を発生させ、現場管理者から乗務停止(「日勤教育」)を9月3日より指示されていました。
当該運転士は、過去に事故を起こした経験もなくきわめて優秀な運転士でありました。にもかかわらず、尼崎電車区・指導助役は、「過去の事故についてレポートしろ」「レポートの8割を書かなければ認めない」と、本人の“書けない 課題”を無理強いし追い詰めていったのです。また、真剣に取り組んでいる当該運転士に、指導助役は「一日座っていて3万円や」と人格を全面的に否定し ののしったのです。
追い詰められた当該運転士は、9月6日午前6時ころに体調不調を尼崎電車区・係長に電話で訴え「年休」を申請している。その後15時頃、身体を心配した同電車区の同僚運転士が自宅を訪れ、自殺している当該運転士を発見しました。
JR西労は、従来から「尼崎電車区」における人権を無視した乗務停止について、声を大にして指摘し中止を求めてきました。にもかかわらず、会社は、「調査したがそのような事実はない」と事態を放置してきたのです。
したがって、今回、社員の自殺という最悪の事態を招いたのは、JR西日本本社をはじめ大阪支社・尼崎電車区管理者の管理責任なのです。
JR西日本会社は、以上の事実について直ちに調査し、事実を包み隠さず明らかにすると同時に、社員に対する人権を否定した脅迫行為について直ちに中止し、その責任を明らかにすべきだ!
以 上
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(付録) 9.22 服部さん追悼・抗議集会 アピール
http://www.jr-souren.com/outlaw/sengen.htm
集会に参加された尼電の仲間の皆さん、服部さんはもういません。しかし、私たち一人一人の心の中に「会社に負けるな、仲間と共に手を携えて一歩一歩進んでいけ」と語りかけているのではないでしょうか。
服部さんがこうなる前にどうにかならなかったのか、何とかしたかったと後悔の念でいっぱいだろうと思います。
服部さんの「西労結成10周年・私の想い」でも見て取れるように、尼電発足から古園を中心とした管理者は、仲間に対し「長期乗務停止攻撃」や「人権無視」の蛮行を繰り返してきました。これに対しこの間ずっと悔しい思いをし、そして仲間や自分に対する管理者からの暴言・恫喝を受けてきたことに怒りがうかがえるのではないでしょうか。そして、些細なミスによる「日勤教育」と称する「いじめ」が自分に降りかかり、「過酷なレポート書き」「山口指導総括助役人権無視の言動」によってプライドをズタズタにされ、服部さんは追い込まれていった、これが事実ではないでしょうか。
こうなることを許してしまった責任の一端は私たちにもあると思います。しかし、企業権力を振りかざし、安全を顧みない「徹底した労務管理」「社員への責任転嫁」に狂奔するこの企業体質の、そして尼電管理者の「人を人として扱わない」「社員を社員として扱わない」責任追及の犠牲になったのが服部さんだったのではないでしょうか。
尼電管理者は、服部さんの「死」に対して何かしましたか。自区の社員が亡くなったのに「追悼」の意を表しましたか。何もしていません。それどころか、服部さんの死の原因は「借金苦」「組合の悩み」などと噂を流しウヤムヤにしようとしているだけでしょ。
支社はどう言っているのかと言えば、2年前の服部さんの手帳に記された、片山指導助役(当時)からの「首を吊ってもしったことではない」と言い放った事実を「首を切られても仕方がない」とすり替えてきました。これが今の会社の現実です。
私たちは、服部さんが亡くなった当日から本部・地本・支部・分会、そして組合員の皆さんと深い悲しみのどん底の中で論議を重ねながら、今やれることを皆さんと共にやってきました。そして国労・建交労の組合員の皆さんに励まされながらここまできました。
本日の集会でハッキリしたことは、JR西会社が服部さんを「死に至らしめた」事実と、第二の服部さんを出してはならないことです。そのために私たちは何をするのか、それは「職場の日勤教育を改めさせる」「安全・人間性尊重の職場風土を確立していく」「会社の姿勢を変えていく」ことです。服部さんの「死」を無駄にしてはいけません。服部さんの意志を受け継いでいくことが私たちの使命であると考えます。
「引けないものは引けない」「譲れないものは譲れない」、このことを確認し、労働者としての魂をもって、皆で出来ることを確実に一歩一歩、前に前に、一人でも多くの仲間をつくりながら進んでいこうではありませんか。
服部さんの「抗議の死」を忘れず、実のあるものとするために!
2001年9月22日 服部さん追悼・抗議集会