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(回答先: 鹿砦社社長を逮捕 神戸地検、早朝から関係先捜索(朝日新聞) 投稿者 シジミ 日時 2005 年 7 月 12 日 21:01:21)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200507120047.html
2005年07月12日
「言論・出版の自由の蹂躙(じゅうりん)だ」。名誉棄損容疑で逮捕された兵庫県西宮市の出版社「鹿砦(ろくさい)社」社長の松岡利康容疑者(53)は12日朝、神戸地検の係官に任意同行を求められた際、集まった報道陣に向かって訴えた。取材者の自由か、取材される側の人権か。「告発本」の出版社が強制捜査を受けるという異例の事態は、言論界に一つの波紋を投げかけた。
12日午前6時半ごろ、西宮市甲子園七番町の松岡利康社長の自宅に、神戸地検特別刑事部の係官数人が入った。約40分後、自宅から出てきた松岡社長は、係官の運転する車で自宅から約300メートル離れた鹿砦社の事務所に向かった。
事務所では、係官約10人が松岡社長を立ち会わせ、捜索を始めた。松岡社長は同8時半過ぎ、係官と一緒に事務所から出てきた。集まった報道陣に向かって、「憲法21条の言論・出版の自由を蹂躙(じゅうりん)するもので、私は断固闘う」と話し、係官の運転する車に乗り込んだ。
●90年代から「裏話」に力
鹿砦社は、90年代から人気芸能人やスポーツ界を巡るスキャンダルを描いた「暴露本」を相次いで出版した。しかし、記事の対象とされたタレントらからは出版を差し止める訴訟を起こされている。
人気アイドルグループSMAPのメンバーらを紹介する記事を所属事務所の承諾もなく雑誌から無断で引用した「SMAP大研究」では、メンバーらから提訴され、東京地裁で98年に差し止めが認められた。
また、宝塚歌劇団の団員の自宅住所や地図などを掲載した「タカラヅカおっかけマップ」では、団員らから提訴され、神戸地裁尼崎支部が97年、差し止めの仮処分を決定した。その後、絶版などを条件に和解している。
プロ野球の球団職員の転落死問題を書いた季刊誌「スキャンダル大戦争」は、ほかにも著名人らの「裏話」を実名で取り上げていた。例えば、有名タレントの代理人だった弁護士を「悪の枢軸」と名指ししたり、男性作家について「天才か変態か、それが問題だった」との見出しをつけて私生活に触れ、「セクハラされた」とする匿名の女性の投書を掲載したりしていた。
今年4月には、雑誌「月刊 紙の爆弾」を出版。メディア批判や、都市銀行幹部の人間関係について実名で書いていた。
差し止め訴訟で提出された松岡利康社長の陳述書によると、松岡社長は当初、人文社会科学などの専門書を手がけていたが売れず、経営的に苦しくなったため、「暴露本」などにジャンルを広げたという。