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盗撮未遂警官、抵抗したのに逮捕せず…神奈川県警
神奈川県警中原署の20歳代の男性巡査長が今月上旬、武蔵小杉駅(川崎市中原区)で、女子高生のスカート内を携帯電話のカメラで盗み撮りしようとしたとして、県警鉄道警察隊に取り押さえられていたことが22日、分かった。
巡査長は調べに対し盗撮しようとしたことを認めたが、県警は「画像が残っておらず、盗撮にあたらない」として減給処分にし、公表しなかった。巡査長は依願退職した。
県警などによると、巡査長は4日午後10時ごろ、同駅のエスカレーターで女子高生の後ろに立ち、手を伸ばしてカメラ付き携帯電話を出したところを、警戒中の同隊員に取り押さえられた。
巡査長は非番で酒に酔っており、抵抗したため、手錠をされて同署に連行された。調べに対し、盗撮しようとしたことを認めたという。逮捕はされなかった。
県警監察官室は読売新聞の取材に対し、当初「奥さんとメールをしていた」と盗撮しようとしたことを否定したが、「行為自体は未遂で終わっており、画像も残っておらず、盗撮はないと判断したが、警察官として疑われる行為があったので厳しい処分をした」と説明を変えた。巡査長は取材に対し、「反省しています」と話した。
日大大学院法務研究科の板倉宏教授(刑事法)は、「たとえ写真を撮っていなくても明らかな盗撮行為であり、立件すべきだ。現場で暴れたのであれば、公務執行妨害にもあたる。監察官室の説明は身内をかばっている印象を受ける」と話している。
(2005年6月23日3時8分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050623i401.htm