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(回答先: 富士山の冠雪量の少なさ、噴火とは無関係(ロイター) 投稿者 熊野孤道 日時 2006 年 1 月 14 日 22:11:58)
日本海側は豪雪が続くが、富士山は逆に異例の雪不足だ。新春を彩るはずの雪化粧の富士山はこの冬、地肌が見える日が目立つ。これも異常気象? 【江口一】
富士山の初冠雪は昨年10月11日。04年に比べ10日早かった。その後、日本列島は記録的な「寒い12月」を迎え、豪雪の年明けとなった。
だが、初冠雪以降の富士山はあまり雪が積もらない。静岡県富士市企画課によれば、8日午前7時の観測で中腹以上に雪があったが、9日の観測で消えてしまい、雪はうっすらとしか残っていない。気象庁による富士山山頂有人観測の00年までの30年間の平均では、12月は29.9日以上が「積雪20センチ以上」だった。無人化された現在では正確な積雪は分からないが、「いつもの年はとっくに真っ白なのに……」(同市企画課)という状況だ。
原因は、関東から東海地方にかけての太平洋側の記録的な少雨。富士山周辺の12月の降雨量は、▽静岡0ミリ(平年59.6ミリ)▽浜松1ミリ(同50.1ミリ)▽三島2ミリ(同54.7ミリ)。東京も同月は3.5ミリ(同39.6ミリ)とほとんど降水がなかった。気象庁気候情報課の緒方洋一予報官は「富士山の降雪量も少なかった」と語る。
少雨の理由について、静岡地方気象台は「典型的な冬型が続き、弱まらないから」と説明する。冬型の気圧配置は「西高東低」といわれる。日本の西の方に高気圧、東には低気圧がある天気図だ。このようなときには、大陸から乾いた冷たい風が日本海に吹き、海から水蒸気の供給を受けて雪雲を作る。それが本州中央にある山岳地帯にぶつかると積乱雲に発達し、日本海側に大雪を降らせる。その後、太平洋側に抜けていくが、降雪で水分が抜けるため、冷たく乾燥した空気が「からっ風」として関東や東海地方に吹く。
たまにこの気圧配置が崩れ、太平洋側にも降雨・降雪をもたらすことがある。ところが、今冬はせっかく降った雪も「強い風で飛ばされてしまっている」(山梨県富士吉田市富士山課)。
これも冬型の気圧配置が強いせいだ。日本上空は偏西風の通り道にあたる。気象庁統計室によれば、風速25メートル以上の風が吹くとされる強風帯が、この冬は標高が低い所で記録されている。富士山頂も例年より風が強い可能性があるという。
噴火の前兆ではないかとの憶測も週刊誌などで流れているが、東京大地震研究所の藤井敏嗣教授(マグマ学)は「現在、富士山に関して異常な観測データはなく、活動は非常に落ち着いている。雪が少ないのは地震やマグマ活動などとは関係なく、純粋に気象上の問題だ」と一蹴(いっしゅう)する。
関東地方などに雪が降りやすいのは、冬型の気圧配置が崩れ、日本の南岸を低気圧が通過するときだ。静岡地方気象台によれば、静岡地方は13日からの今週末に、このような天候が予想されるという。同気象台は「予報通りになれば、白くきれいな雪化粧の富士山になるかもしれません」と話している。
(毎日新聞) - 1月12日15時8分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060112-00000069-mai-soci&kz=soci
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太平洋側に降雪があるのは、低温で太平洋沖を低気圧が通過する場合が多いようです。
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