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(回答先: 米ハリケーン:混乱続くニューオーリンズ 陸軍同行ルポ (毎日新聞) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 9 月 09 日 19:32:46)
ハリケーン被災者支援に課題山積
ヒューストンルポ
9日未明、昼夜分かたず明かりのついたままのヒューストンのアストロドームで疲れ果てて眠る被災者の子どもたち=池尾伸一撮影
【ヒューストン(米テキサス州)=池尾伸一】明かりのついたままのドームで疲れ果てて眠る子ども、ケンカの声−。超大型ハリケーン「カトリーナ」の被災者たちの苦難は避難先でも続いていた。
ニューオーリンズなどから二十四万人もの被災者を受け入れたテキサス州。約二万五千人を「アストロドーム」などで受け入れたヒューストン市では長期化が必至の「史上最大の避難者支援作戦」(同市幹部)を展開しようとしているが、課題はあまりにも多い。
八日、朝からアストロドームでは長蛇の列が続いていた。米赤十字が独自に配布を始めた一世帯千六百ドル分の買い物ができるカードを、受け取ろうとする人たちだ。「朝七時から五時間も並んでいるのにまだ受け取れない」。車いすの女性レイテッド・ウェルズさん(56)はつらそうな表情。炎天下での列で、気分が悪くなる人が続出した。
ドームの中は、観客席の通路部分も簡易寝台が埋め尽くす。数にして約三千台。被災者は横五十センチ、縦二メートルの小さな寝台で、食事から着替えまでしなければならない。
「一家で刑務所に収容されているみたいだ」。ヘンリー・ブッシュさん(39)は五日目という。「夜も蛍光灯がついたままで寝られない」。息子のアーサー君(11)も「朝ご飯もドーナツだけ。早く帰りたい」という。
「ただでさえ、洪水や親しい人の死で不眠になっている人が多い。このままでは、さらに病人や死人が出る」とボランティアのカウンセラー、ジョージ・ピートス氏は警告する。
寄付金や連邦政府の支援、二万五千人に上るボランティアの大動員で、食事、水、トイレなど緊急の需要は一応満たしている。だが、ニューオーリンズの復旧には半年以上かかるといわれる中、避難者の生活を長期的にどう支援するかが重点課題に浮上している。市は空いているアパートの情報収集を急いでいるが、用意できたのは千五百戸。仕事のあっせんも大きな課題。ドームでは職業紹介も始めたが、担当者のL・ポーリンさんは「数千人の仕事をヒューストンだけで見つけるのはとても無理」と話していた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20050909/eve_____kok_____002.shtml