★阿修羅♪ > IT8 > 766.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 「PSEマーク 4月実施は凍結せよ」(幾らか増し?な社説) 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2006 年 3 月 22 日 13:10:33)
「なんのことやら分からない」人が大多数のまま、施行されつつあるのはネット情報からは伝わり難い。それは認めるが、最後の一文はこの法律の本質である「目的は規制緩和」「安全は自己責任で」との国も認める方針と矛盾する。
地方紙とは云え、おそらく筆者も十分分析出来ていないのではないか。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
神戸新聞ニュース:社説/2006.03.20/
PSEマーク/この混乱は防げたはずだ
★http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0000009385.shtml
「PSEマーク」と言われても、一般には、なんのことやら分からないという人がまだ多いのではないか。
電気用品の安全性を保証する印で、四月以降、これなしには、テレビや冷蔵庫、洗濯機など、五年以上前に製造された中古家電の多くが販売できなくなる。
自主検査で安全性が確認されればマークを付けることができるが、そのためには事業の届け出や絶縁耐力試験、記録の保存をしなければならない。中小零細のリサイクル業者にとっては負担が大きいようだ。
二〇〇一年に、このマークについて定めた「電気用品安全法」が施行されたときには、ほとんど話題にならなかった。しかし、第一次の販売猶予期間が終わる今になって、ようやく中古市場に与える影響が関係者に知れ渡り、大騒ぎになっている。
とくに「ビンテージ」と呼ばれる年代物の電子楽器や音響機器の規制について、著名な音楽家らが反対の声をあげたことは、制度に対する大きな問題提起となった。
予想外の反論に驚いた経済産業省は先ごろ、これら希少性が高い中古電子楽器類を事実上、対象から外す措置を発表した。さらに、中小事業所の負担を和らげるため、検査が受けられる機関を大幅に増やすとともに、無料で検査機器を貸し出し、出張検査サービスも行うという。
中古市場の実情を踏まえ、規制の対象や手法を変えるのは悪いことではない。リサイクル推進のためであれば、中小事業者向けの支援策も、どんどん講じるべきだ。
しかし、なぜこの時期になるまで、まともな議論ができなかったのか。初めから、多くの人の意見を聞いて制度を設計していれば、こんな混乱は防げたはずである。
周知徹底の方策については、さらに問題が多い。PSEマークの義務化は、リサイクル業者にとって廃業につながりかねない重要な政策変更である。にもかかわらず、多くの業者は当初、中古品が対象になるとは知らず、今年になって初めて、報道や経産省からの通知で認識したという。
どんな影響が出るかが分かっていれば、消費者の関心ももっと高まっていただろう。説明責任を果たしていなかった経産省は批判を免れない。十分に伝えてこなかったマスコミの対応も問われるだろう。
もともとの法制度の趣旨は、漏電など電気用品の事故を防ぐことにあったはずだ。PSEマークをうまく活用すれば、消費者が安全な中古製品を選ぶ目安にもなるだろう。混乱を教訓に、中古市場も活性化させるような制度にしていきたい。