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(回答先: 有機ELで注目なのは,実は記事には書いてないんですが…… 投稿者 やました 日時 2005 年 5 月 20 日 23:48:53)
FEDは大ホームランになるか
シャープさんは亀山工場2期棟を今年やりますけれども、さらに、亀山に続く液晶の大型工場立地を探しています。今、聞いている範囲ではA***ではないかと言われています。A***にク******ーというところがあるんです。(む***原の)六***です。この間、視察に行ったんですけれども、なんとも複雑な所ですね。
六***は更地で100ヘクタールある。しかも、水、電力、申し分なし。ああいうところは優遇税制がものすごい。税金なんかはほとんど免除。シャープはそういうところに行くんです。(笑)
亀山だってそうですよ。1000億円投資するうち、90億円は三重県から助成してもらった。そういう条件に乗っちゃうんです。シャープは良い会社ですけれども、けちですね(笑)。あそこへ行ってコーヒーが出てきたことないから(笑)。でも、それだけ堅実な会社で、財務的にはすばらしい会社です。どうもA***に行きそうですね。
理由はあるんです。現在、テレビの主力工場は栃木にあって、大型量産工場です。西は亀山で十分。となれば、東の拠点としては栃木をコアに考えますから、栃木と連絡の良いところなら*北でもいいんです。*北で(液晶を)作って栃木に持っていけばいいわけですから。その意味では、A***は有力かもしれませんね。もうすでに首脳陣が3回も工場視察に行っているというので、用地をとる可能性は強まってきていますけれども、ただ、他県も争奪戦がすごいですからわからないですけどね。
三洋さんは、有機ELは圧倒的に現在、先行しています。世界シェア30%以上とってやると言っていますから、どんどんやってくると思うんです。それから、東北パイオニアは米沢です。
最後に私が申し上げたいことは、2つあります。それは新聞がまともに書いていないことです。実は液晶もプラズマも有機ELも、もしかしたら一撃で倒されるかもしれないという技術が出てきたんです。それがフィールド・エミッション・ディスプレイと言われるFED(Field Emission Display)という技術です。
簡単に言いますと、ブラウン管なんです。ブラウン管の技術をもって、薄くしてしまうという技術。これをFEDと呼んでいます。東芝・キヤノンさんはSED(Surface Emission Display)と呼んでいますけれども、同じことです。
電界放出型ディスプレイと言いますけれども、これはブラウン管の論理で作っちゃうわけですから、いちばん良いわけです。だって、ブラウン管を薄型化できればいちばんいいわけですから。ところが、長い間、どうやってもできなかった。電子の放出部のところに負荷がかかって電圧を上げるとだめになってしまった。ブラウン管の原理をそのまま使えればいちばん良いわけですけれども、それができなかった。そこで、登場したのが例のナノテクノロジーです。なんと力ーボンナノチューブという、3ナノから7ナノ粒径(ナノは10億分の1、7ナノで100万分の7ミリ)の新しい炭素系の材料、これを電極にぶち込むというウルトラ離れ業を日本の技術陣はやったんです。そしたら全部解決した。FEDができちゃったんです。それで、東芝、キヤノンさんはこの技術を封印つまりブラックボックス化し、絶対門外不出ということにして、現在、試作ラインを作っています。
この後の予定は、たぶん夏ごろから兵庫県姫路に東芝・キヤノン連合が2000億円突っ込んで大型工場を作ります。これが勝負ですね。キヤノンさんがいよいよテレビメーカーになるわけです。
キヤノンは今、売上げは3兆5000億円ぐらいでしょう。御手洗さん(富士夫社長)は、このFEDテレビが出てきたら、2〜3年以内に5兆円にしてみせると豪語しています。キヤノンのFEDテレビで1兆5000億円たたき出すというわけです。東芝も同じことを大言壮語しています。彼らの合言葉は、「液晶、プラズマを一撃で倒してやる」です。さあ、お手並み拝見というところですね。
実はこれがブレークし始めたのは僕もわかります。というのは、あまり目立たないメーカーですが、F*電子工業。この会社は東芝、キヤノンと同じく、力ーボンナノチューブのテクノロジーを応用しながら、携帯電話とか情報端末に使う中小型レベルのFEDの開発に成功しました。それで、千葉に85億円を投じて新工場を作ります。
つまり、F*電子工業は中小型のFEDの開発を完了したわけです。つまり、一歩完全に抜け出した。これに続く会社は、今までのディスプレイメーカーとはちょっとプレーヤーが違います。この後、量産工場建設に入ると思われるのがノリタケ伊勢電子、NEC、サムスン。それから、水面下ではソニーとシャープもFEDを研究していますので、シャープもどこかでFEDに出ると思いますね。FEDという技術がブレークすれば、とんでもないことになる。すべては東芝・キヤノンがいつ、どのくらいのレベルで出荷してくるかです。ブラウン管の原理ですから安いに決まっています。構造もシンプルで、早く立ち上げられる。要は、いつ量産できるかです。
(続く)