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デラシネさんの「飛蝗」という言葉を見て、前にKの書いた小説などを思い出したりして、それに付随して色々な事が考えとして浮かんだりする。
飛蝗というのは進化をする。草食から肉食(共食い)化になり、飛行距離が大幅に伸びるように進化する。らしい、Kが前に書いた小説では「飛蝗の例のように人間も追いつめれば進化するかもしれない」と言うテーマであった。具体的には「三面六臂の阿修羅こそが進化後の人間の姿」であると言うような小説である。
何となく、今この阿修羅でたまたま活動しているKではあるが、奇妙な因縁のような感覚を感じている。
前に「日本では「蠱毒(コドク)」の秘法が実行されている」と書いたことがある。
http://asyura2.com/0411/idletalk12/msg/943.html
今回、郵政民営化の賛成論を聞いていると「郵政を民営化すれば、郵政職員は進化するだろう。」と言うようなニュアンスをKは感じる。
もっと言えば「郵政を民営化」すれば、日本の構造全体が「蠱毒(コドク)」の秘法によって進化し、全ての経済状況は良くなり、魔法のように赤字公債は解消に向かい、国内企業には外国に負けない競争力が生まれる。という感じの「希望的観測」である。
物事には「プラスの期待効果」と同時に「リスク」も存在していて、賭けに出れば、失敗したときは取り返しのつかないような場合では、ともかく慎重な上にも慎重に事を判断し、危険を察知した時には、他の方法論に切り替えるというのが必要なのだろうと思うが、今回の小泉氏の手法は「万歳特攻」と同じで、リスクが非常に高いにも関わらず、ともかく突撃というような物である。
その根底を支えるのが「郵政民営化をすれば進化するだろう」と言う物で、共食いを始めた飛蝗の進化を蠱毒の秘法でやってみるというような物である。
それは、それとして、小さな政府が良いという意見は正しいのだろうか?
「安売りは全てのサービスに勝る」と言う考えがあり、小さな政府と言うのは「税金のディスカウント」と言えるのだろうと思う。
実は、日本の税金負担率は「他の先進諸国に比べれば低い」
日本は21%に対してその小さな政府のお手本とされている「サッチャーのイギリス」では41%であり、約倍である。
大体、「日本型の小さな政府への移行」は「政府の責任逃れ」として巧く利用されているような気がしてならない。
郵政の資産の340兆円であるが、これが「かなり使い込まれている事は確かだろうと思う」ただ、これは郵政の不良債権ではなく、旧大蔵省の不良債権である。つまりは国の赤字と言う事である。
郵政公社とすれば、安全で確実な運用先に「預けただけ」なので、不良債権はないとするしかない。郵政公社に国家保証があるのではなく、郵政の預けている場所が「国家」と言う事ならば「公社でも、民間企業でも同じ」である。
民間銀行であっても、資金運用を100%国債購入にすれば、運用益は少ないとしても不良債権はゼロとするしかないだろう。
ここが、理解できれば、民営化にこだわることがいかに「無駄な労力の浪費」なのか判断できるはずである。
いずれにしても、国民が「政治家の責任逃れの政策に賛成」するのは思考停止だろうと思う。