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(回答先: 原光景の記憶の中に棲む人々 投稿者 如往 日時 2005 年 8 月 22 日 01:55:21)
如往さん。こんばんわ。
深い思いの重力を感じました。
ありがとうございました。
中学のクラスメート、旧友が今年の5月にガンで亡くなり、帰郷はその初盆まいりでも
ありました。
5月に葬式にいったときは、急にかつてのクラスメートの生死が心配になり
アパートに帰ってきてから、何人かに電話したものです。
日本の地方・・・
1987年日米構造協議におけるアメリカからの内需公共投資の要求430兆円。
そのごこれでは少ないとアメリカに恫喝され
630兆円になりました。2000年までの10年間における大規模造成工事に
630兆円もの税金を消費しなくてはならないもんで、大変です。
このアメリカと約束した大規模公共工事が
日本列島改造を最終的に破綻まで暴走さえていったと思います。
山奥まで道路をつくり
必要もないテーマーパークをつくりやがて破綻。
2000年の12月にはすでに日本列島は全面的に精神的にも破綻していたのですが
省察と反省と洞察と総括に入ることもできず
小泉純一郎フィーバーという祭りが登場しました。
病理としてのそう興奮状態でした。
自分の故郷の町は造成がすごかったです。
区画整理造成で
ひとつの町内をつぶし、住民を追い出し、そこに新しい道路をつくり
あたらしい東京近郊を模倣した町に変貌さえたのですから。
すごい強制退去、強制収奪の土地区画造成思想です。
この合理主義はほとんどファシズムの思想です。
山をつぶしてゴルフ場へと変貌させたり
地方自治体の造成思想が何処に根拠があるというと
いりくんだ曲線の田んぼを土地改良工事で長方形四角にしたという造成工事にも
あると思います。
水田稲作は水を入れそして稲が育ってきたら、今度は水を田んぼから出します。
水が入る入り口は高く、水が出る出口は低く、
田んぼは平らではなく、すこし降面になっているわけです。
水田稲作造成はやはり水まわりに最大配慮した高度造成技術です。
そうすると日本の造成技術はやっぱり701年の律令制度が起源となってきます。
全体といいますか日本社会主義の起源であります。
しかし、まんず、1987年から開始されました
日米構造協議におけるアメリカからの内需拡大の公共投資要求とその
列島改造工事630兆円の末期の思想ですが
やはり2000年において日本は破綻したと思います。
壊れた風景こそ21世紀日本の原光景であると思います。
ゆえに故郷批判は石川啄木からの革命的批判の伝統として必要であると思います。
マスメディアの大宣伝で
日本臣民は小泉新総理大臣の誕生に萌える、支持率80%・・・
その4年前の再来か・・・911選挙 2005 2015年体制の出発・・・
無反省の敗戦後60年・・・そして2005からの無反省の反復・・・
日本精神史の虚脱とその病理は末期の身体でもあります。
廃墟のテーマーパークに生い茂る草は8月の風に揺れている・・・
それは帰還兵士がみた厚木飛行場の草でもあった・・・
厚木飛行場には日本本土を爆撃したB29が翼を休めていた・・・
帰還兵士は虚脱のなかで思った・・・ここはもう日本ではない・・アメリカだ・・・
なんともいえないむなしい草の匂いがした・・・
残暑の陽光は明るさに満ちていた・・・
精神の病理をかかえながら生きていこう・・・そう兵士は思った・・・
虚無もまた生なのだ・・・
みるべきものは、みる・・・帰還兵士は知盛の末期の言葉を思い出した・・・
ありがとうございました。