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(回答先: Re: 鵜飼はなぜ亀を殺すのか？亀殺しは鵜飼いの兼業か？ 投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 8 月 22 日 02:29:40)
半兵衛さん，こんにちは，
梁塵秘抄の２，３の歌は覚えておりましたが，これほど深いものであったとは存知
ませんでした．梁塵秘抄は室町から鎌倉に遷移する激動期，つまり源平の戦乱の
時期に後白河法皇の勅撰により今様と呼ばれる当時の歌謡曲，つまりポップスを
蒐集・編纂したものです．今様を謡い舞ったのは主に白拍子と呼ばれる女芸能者・
遊女階級です．７０歳を過ぎた後白河法王が母のように慕ったという青墓の乙前
（おとまえ）御前，平清盛の祇王・仏御前，源義朝の常盤御前，源義経の静御前な
どはすべて白拍子でした．梁塵秘抄の文学性・芸術性は極めて高いものであり，
私たちが万葉とともに世界に誇ることのできる国民的集合的文化遺産の一つです．
【院政期社会の言語構造を探る 今様の政治学】
http://64.233.179.104/search?q=cache:YYJzB7VzzsgJ:www.furugosho.com/inseiki/
goshirakawa/imayo2.htm+%E6%A2%81%E5%A1%B5%E7%A7%98%E6%8A%84&hl=ja
【歌枕と今様（梁塵秘抄 その１） 大流行した平安時代のJ-pop】（松岡正剛）
http://blog.goo.ne.jp/seigo_goo/e/2cbb2ad4c652f9797a8b2685e3f06104
【松岡正剛のにっぽんＸＹＺ】http://blog.goo.ne.jp/seigo_goo/
この古錆びた希書をこの「時点」で再発見された兄の直感の鋭敏さ，洞察の深さ
には唯々驚き入るばかりです．いやそれを兄の個人的資質・能力の賜物と見るの
はまだまだ浅薄であるかもしれません．デリダは彼の脱構築という概念を「読解対
象となる哲学者の道を再び辿り，その賭けを理解し，その詭計に詭計をめぐらせ，
そのカードを操り，彼にその戦略を展開させておきながら，そのテクストを自分のも
のにしてしまう方法」と説明しています．しかし，ここで起きていること，つまり集合的
エクリチュールが八百余年を隔てて再び集合的に再発見されるという不可視のプ
ロセスを説明するにはあまりにも浅薄に過ぎると言えるのではないでしょうか？
鵜飼はいとをしや、
万劫年経る亀殺し、
また鵜の首を結ひ、
現世はかくてもありぬべし、
後生わが身を如何にせん。
それではこの謎を解いてみましょう．鵜飼は世界支配者つまり，ユダヤ国際金融資
本ないし，その外注先である米国政治システム，ないしその端女である日本買弁金
融システム（中央銀行）ないしその走狗である小泉ファッショ政権と読むことができま
す．つまり，「鵜飼はいとをしや」は「経済共同体に寄生する世界支配者階級とその
召使は哀れな存在である」という定言命題です．「万劫年経る亀」は天皇系（システム）
ないし亀の文字を苗字の先頭に持つ政治的リーダーです※．天皇系は彼らの遂行
するグローバリズムにとって障害でしかない※ことがいよいよ明らかになってきました．
※余談ですが，私の母方の家系の苗字には亀が付いています．
「鵜の首を結ひ」は産業資本家による「搾取」と混同されるべきではありません．
「鵜」は首に綱を付けられていますが，自由に行動することが許されています．我々
は今このような間接的支配の形態を一般に「寄生」と呼んでいます．これはそのよう
な寄生者の存在が経済共同体の本来の経済活動の外部にあり，まさに寄生として
作用しているからです．「現世はかくてもありぬべし」はこのような「寄生」が永く続くこ
とを闡明しています．「後生」という一語にすべてが掛かっています．もし「後生」が架
空の時制であると（思量されていると）すれば，この歌は謡われなかったはずです．
※私が非常に心配していることが一つあります．それは皇室財産の保全です．誰が
これを管理しているのでしょう？財投資金の行方もさりながら，皇室財産に大穴が
空いている可能性はありませんか？私はある筋から外資が日本国内の「土地購入」
に動く可能性があるという示唆を得ました．（代理人を使ってすでに進行中なのかも
知れませんが，インフレを期待しないでください） 基本的に土地を外資が購入すると
いうのはあまり意味がありません．土地を引きずって自国に持ち帰ることはできない
からです．しかし，千代田区の中核区域の所有権が移転しまうなどのことはあまり望
ましくないのではないでしょうか？（登記の問題ではなく実体としての所有権の所在）
読者は多分私のテキストの中ではほとんどこの放送禁止用語であるＸＸＸを使われ
ていないことにお気付きと思います．それはそのような大きな枠組みの中で語ろうと
すると返って問題がぼやけてしまう可能性があると考えるからです．しかし，これまで
歴史上のありとあらゆる機会と手段を使って巧妙かつ完璧に隠蔽してきたこの３文
字語はすでに民衆レベルまで拡散し伝播しています．特に若い世代への浸透は驚
くべきものがあります．なぜ，いま結成されたばかりの新党日本が『合言葉』」を必要
としているかを理解するには，このような情景に対する深い熟慮と洞察が必要です．
【新党「日本」を結成，代表に田中長野県知事 郵政反対派４人が参加】（東京新聞）
http://www.asyura2.com/0505/senkyo12/msg/159.html
東京新聞の原記事↓はすでにリンク切れ（日付は８月２１日，つまり昨日の記事！）
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20050821/top_____detail__003.shtml
１１５６：保元の乱，後白河天皇VS崇徳上皇が藤原氏・平氏・源氏を巻き込み戦争．上皇側の敗北
１１５９：平治の乱，源義朝・藤原信頼VS平清盛・藤原通憲（信西）が戦争．義朝の子頼朝伊豆に流罪
１１６７：平清盛が武士で初の太政大臣となる
１１６８：清盛、宋貿易に向け大輪田泊を築造
１１７９：＜後白河法皇が梁塵秘抄を著す＞
１１８０：以仁王の令旨，源頼朝伊豆で挙兵，源義仲木曽で挙兵
１１８４：義仲は源義経・範頼兄弟に討たれる．頼朝が公文所（政務）と問注所（裁判）を創設
１１８５：壇ノ浦の戦いで平氏滅亡．安徳天皇は入水（８歳）．頼朝関東御領を得る
１１８９：義経は頼朝の圧力に屈した藤原泰衡に殺害される．頼朝は藤原泰衡を滅ぼし奥州藤原氏滅亡
１１９１：公問所を政所（行政）と改称
梁塵秘抄の位置付けはこの年表を見渡すだけでも明らかです．梁塵秘抄の中にも
し深い知恵が埋め込まれているとしたら，それは紛れもなく「民衆の知恵」であるこ
とに気付かなくてはなりません．この動乱の後に来るべき政体が鎌倉幕府スタイル
の軍事警察的性格のものになるのか，それとも真に民主主義的な２１世紀型のも
のになるかは，すべてこの選挙戦の中に萌芽として含まれることになるでしょう．
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。