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負けない為の運動では、いずれ疲弊し切って、消滅してしまいますよ。
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投稿者 考察者K 日時 2005 年 8 月 02 日 23:10:42: JjkI8nWTpj0po
 

(回答先: Re: それでは、どうすれば良いと思われるのでしょう? 投稿者 如往 日時 2005 年 8 月 02 日 03:50:43)

>如往さん レスに感謝いたします。

Kは元活動家でしたから、今でも、結構相談を受けることがあります。
多いのは「何をすべきか?」です。

現在の運動の最大の問題は「新しい血が入らない事」です。
多様化する価値観の中で、労働組合の存在意義が「総体的に認められなくなっている」のです。その中で求心力のある運動の形成ができなくなっているのです。

Kは「ともかく、ボトムアップの運動にすべき、全組合員のアンケートを実施して、組合員の求めている物を知り、その中で『できるだけ共通認識を得られる不満の解消』に焦点を絞るべき」とし「もう、トップダウン的に、『この運動をやりなさい』では、誰も付いてこないし、不満は絶対にある。」と常日頃から主張しています。

で、Kの考えでは「過去の栄光」にしがみつく人と、「新時代に合わせた運動を模索」しようとする人と、運動ではなく、「遊びの為の親睦会の方向」に振ろうとする人、組合に何も期待しない人という4極に分裂しつつあります。

ストライキが撃てるときは、ストライキが撃てる雰囲気がありました。
「おれ達もストを撃つのだから、お前達も頑張れ」
共に、弱い立場の労働者は団結して、資本階級に立ち向かわなければならないという
労働者同士の暗黙の支援関係があったのです。

しかし、時代は変わったのです。資本階級の策略によって、労働者達は「価値観の分断」をされてしまい「総中流階級意識の中、もう労働運動は過去の物」と一度は労働運動は「終わったのでしょう」
この段階で「組合は組織防衛に走りました」、資本階級との迎合、娯楽提供の運動・・・
なりふり構わずに「組織の維持をしようとしてしまったのです。」

しかし、今日に至って、また情勢は変わりました。
自由競争原理導入、自己責任論、グローバリズム、これらは、資本階級が更に資本を集めるために牙を剥いたのだ、とKは見ています。

この状況下では「負けないための運動」では、駄目なのだろう。とKは思います。

【「過去の栄光」にしがみつく人】という表現をKは用いましたが、彼らは「運動を見直した人」を堕落した。と思うでしょう。
体制に迎合して騙され、自分も資本階級になるために「裏切ったのだ!」と感じているでしょう。

その考えは一部は正しく、しかし、全部は正しくない。でしょう。

「本当に負けるときは心が折れた時」それは「資本階級の詭弁に騙された瞬間に訪れる」
彼らはそう信じているはずです。
しかし、そう思った瞬間に、彼らは「負けない事と引き替えに、勝つ事も放棄してしまったのです。」
何故なら、彼らは同じ労働者にバリアーを張ったからです。
彼らが一番憎んでいるのは、体制ではなく、体制に迎合した同じ労働者なのだろうと思います。本当の敵よりも「裏切った仲間」に対して「憎しみを燃やし、それを糧にして、折れそうな心を支えている」のです。
勿論、全ての人が全てにおいて、そうだとは言いません。しかし、そのような一面を程度の差はあれ誰でも、少なからず有しているのだろうとKは思ってます。

裏返せば、過去の栄光にしがみつく人が「労働者分裂工作に一番陥っている」とも言えるでしょう。

しかも、心を折られない(負けない)運動は一代限りの抵抗です。今後、後継者はほとんど現れないでしょう。とすれば、ジリ貧です。最終的に消滅すれば犬死にです。

と、Kの主張はここの辺までに止めます。

最後に勝つ方法論ですが
勝つためには、新しい視点からの(労働者階級の多数派形成による、ボトムアップ的原則による)、新しい方法論(Kはインターネットに可能性があると思っています)による。労働運動を創造し、そこに労働者の意を結集する必要があるだろうと思っています。

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