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(回答先: 「バカの壁」より抜粋 p16〜p18 投稿者 野次馬だが 日時 2005 年 6 月 26 日 01:48:09)
話せばわかる、は簡単じゃないことぐらい、みんな、日常、知っていますって。相手と自分が違うからですが、違うなんて､当たり前じゃないですか。驚くほど、簡単なことで、お互いの見方が違っていたり、相手の言った言葉を、本人の意図と大きくずれて理解していたりすることなんて、日常茶飯なことですね。それも、そのときは、自分がずれていることにさえ、なかなか、気付きにくい。
だからといって、日常、ことあるごとに追求したりはしませんが、目的を持って、対立する相手とも歩み寄らなきゃならない、そうしたい､そうしなければ背後を立たれてしまうという思い、立場の人は、接点をさがして、話を続けようとするのでしょう。相手が不満らしい、でも話してくれなきゃ、相手がなんで不満なんかわかりません。話はある程度具体的に言ってくれなければ対処のしようがありません。具体的に言ってくれれば、わかること、も、あるのです。全部でなくても。具体的な取っ掛かりも無いままでは、相手が納得できる提案は到底できないし、こちらに相手と歩み寄りたいという気があってもそれすら､示せないじゃないですか。
養老先生が言っておられるのは、そうした努力もむなしいぞ、という虚無主義じゃないはずです。もし努力しないでもいいなら、世界中戦争だらけになってしまう、、（2、16「話せば解る」BAAN!は有名ですよね。）
どうにか、相手のかんがえてることを知りたくて、分りたくて、ブサイクやなあ、と我ながら思いながら、嫌がられるかもしれんけど、つらんけど、ここで逃げたら、終わってしまう、とがんばることが必要なときも有ると思うんですが。
何とかしなければならないと、もし思っているなら、、＿ここの前提が違うのでしょうか。相互理解なんて、今の場合いらない、から？
仕事じゃないしって？それはそうですが。
でも、すくなくとも、次のことは言えませんか？
あなたが怒っているそのあなたの頭の中に結ばれた、ダレソレのイメージや侮蔑の根拠となっている、その人に対する理解というのは、正確なのか？正しいのか？につての、自省はありや？
相手は､俺をわかっていない、又は､将来ともに解らない、（ここまでは正しいとしましょう。）という、経験しないことに対する人間の理解の不完全さが、大脳生理の固有の傾向であるなら、それは、全くそのまま、あなたの、相手に対する理解にも、当てはまる筈です。「こいつと話してもだめなことは話す前から見えている」とあなたが相手を判断するのもその大脳です。ここでは、相手を解ったというのは不完全なものだ、ということを述べている養老先生の論に賛同されるのですよね。この論では、現状では、お互いが限りなく不完全な理解に基づいていることになります。このような中で、相手を断定することは妥当でしょうか。対話拒否はそれ以上の理解が増えないことを、是認することです。それでいて罵倒、は、少なくとも、上記の一種の無知の知を理解する者に相応な、謙虚な態度には見えません。
ただ、この場合の「わかる」が意味することと、ワヤクチャさんが「わかりたい内容」には、違いが有るように思うのですが。前者は、対象と一体化できるとか、共感できる、身体性を伴う経験的理解など、後者は、個別の事象について例えば政治的な有り様に限定して、言語で近似値を得ること、でしょうか？別にワヤクチャさん自身も、それ以上のことが“わかる”能力があるとは言ってないと思う。彼の立場上、個別の課題に対し、ある程度の相互理解が最低必要、と考え、それに向けて努力をされているようです。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。