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(回答先: 個人主義の戦い 投稿者 東の空 日時 2005 年 6 月 18 日 03:56:03)
はじめまして、都会暮らしと申します。
東の空さんと俺の視点には、あまたの共通点が感じられ、つい横レスを入れたくなってしまいました。
特に、<今の社会の様々な問題の基本には人々の「自由」への考え方の錯綜、混乱があると思います。>というところと、<私たちは今の社会の指導層と同じ教育を受けています。つまり同じように洗脳されている。同じ思考様式を訓練されている。
だから、だまされやすい。指導層と共犯になる可能性がある。>というところには、痛く共感します。
正鵠を射ている、と申せましょう。
それで、これは俺の意見なのですが、やはり最大の問題は、日本人個々人が個の確立を蔑ろにしている、乃至、長い教育と社会の有様が、個の確立に纏足を嵌めてきたその継続性の惰性から、国民が勇気をもって脱却できないところにあるのだと考えております。
もちろんその土壌には、歴史的、地理的、文化的な特殊性があり、強ち絶対悪であると断定できないところに難しさがあるのですが、昔々まだ人々の暮らすコミュニティーが村単位といったような小さなものであった時代なら兎も角、ここまでグローバリゼーションが拡大し、例えば経済ひとつとっても地域的な崩壊が全世界的に波及し、世の人々が一蓮托生とならざるをえない状況下においては、個が未成熟であることは弊害を生み出す「腐れ土壌」であり続けるでしょうね。
ここに眼を閉ざしていたら、如何なる修正案も堂々巡りを繰り返し、長い議論も単なる「依存の仕合い」という無間地獄に陥り、けっきょく「一億三千万総不幸時代」を甘受せざるを得ない顛末となりましょう。
俺は日本人が個を確立させる為のキーポイントは、「関係性の罠」から脱け出ることにあると考えています。
「一蓮托生」という言葉を前に使いましたが、これは別な意味で日本人の精神的成熟を妨げている元凶と俺は捉えております。
つまり、なんのかんの言ったって、けっきょく個々人は己をとりまく人間関係であるとか、生活環境といった「磁場」から離れられない。
「もう助けてくれ」と悲鳴をあげ、命の危険に晒されようとも、やはりその「磁場」にしがみつき、最悪命まで失ってしまう。
これが俺の言う、「関係性の罠」です。
一度、リセットする必要がある。
そしてこのリセットは、社会的なコンセンサスをとりつけるという作業を省き、個々人の自主的な決断の結果として成されるべきであると考えております。
これは宛ら、シャム双生児が二つに裂かれるが如き痛みを伴うことかもしれない。
ただ必ずしも痛みを伴うわけではなく、“蛹からの羽化”と考えれば痛みどころの話ではなく、自らの翼をもって大空にはためき、どこへなりとも飛んで行ける。
これが俺の考える「自由」です。
「関係性の罠」は、情け容赦なく我々に囁きかける。
関係から脱却することの不安と恐怖を植え付け、毎夜夢枕に立って「お前だけ行かせてなるものかっ!」と呪いの言葉を囁き続ける。
根源的に村八分を最も恐れる日本人の、アキレス腱とも言える。
だが、そんなものを恐れる必要は微塵もない。
必要なものは、ほんの少しの勇気だけでしょうね。