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思惟過程(意識)の対象化と『バカの壁』
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投稿者 如往 日時 2005 年 6 月 02 日 07:18:51: yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: 議論は大切です。議論は全てについて勉強なのです。 投稿者 考察者K 日時 2005 年 6 月 01 日 21:41:08)


 考察者kさん、お久しぶりです。
 パソコンの不調が続き、レスができずじまいで内心は心苦しく感じていました。


 さて、考察者kさんのお嘆きや憤慨はもっともであると思っています。当初は私も彼等との応答を試みようとしましたが、過去に幾度か繰り返したことやそれに伴う徒労感が蘇って来て踏み止まざるを得ませんでした。それには以前にやり取りをしたD-dog氏や書記長氏との会話のレベルは望むべくもないだろうとの判断が大きく働いたと感じています。
 彼等には勝手に言わせておけばよいので、要するに相手にしないことなのです。それでも時々チャチャを入れられる阿修羅常連の方々の心根にある、プレーンな問題意識に私は信頼感と安堵感を覚えてもいました。その限りでは彼等の言説(アジ演説)は単なる晒し物になるだけで、やがて誰も意に留めなくなると確信しています。それよりも、考察者kさんの真摯な応答は尊敬に十分値するものだと考えていますが、余り深入りし過ぎてご自身が消耗されないようにと願っています。尚、最近特に彼等に対応されているODAウオッチャーズさんは相当にタフな御方と見受けしていますので、簡単には引き下がらないだろうと想っています。けれども、彼等の論理構成のお粗末さ加減に呆れかえってしまって、ODAウオッチャーズさんが阿修羅への興味を喪失してしまわないかと、少し心配しています。
 
 ところで、考察者kさんは養老孟司著『バカの壁』を読まれたでしょうか。この著書は基本的なレベルでの思惟過程(意識)の対象化というテーマを扱っていて、読み進んでいくうちに我が意を得たりと嬉しく感じたものでした。末尾で著者は「一元論にはまれば、強固な壁に中に住むことになります。それは一見、楽なことです。しかし向こう側のこと、自分と違う立場のことは見えなくなる。当然、話は通じなくなるのです。」と結んでいますように、思惟過程(意識)の対象化ができぬ人との対話は容易に成立し難いものですし、自らの手で壁を取り去るように説得することから始めなければならぬでしょうが、これもまた至難の業でしょう。正しく『バカの壁』のバカには「○○につける薬はない」や「○○は死ななきゃ治らない」といったことが含意されていると想います。

 また、会いましょう。

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