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(回答先: Re: 日本人の誰に有利な状況なのか? 投稿者 スパルタコスポノ 日時 2005 年 5 月 05 日 11:24:17)
>スパルタコスポノさん どうもです。
日本の一部の企業が攻めていたからと言って、日本が攻めているというのはどうでしょう?
トヨタの生産方式は今や日本のスタンダードのように各企業で導入が進められていますが、所詮は効率化です。無理無駄を出来るだけ無くそうという考え方は様々な問題を引き起こしている事も事実です。
基本的には、日本国以外の国の人は勤務時間を守ります。ヨーロッパ方面に仕事で行くと「買い物に困るそうです。」何故なら、みんなが休みの時は、お店も休みだからです。
勤勉で良く働くのは「日本と一部の外国人くらい」で、働き過ぎの所に「息抜きを許さないトヨタ生産方式を導入したのですから過労死も増えます。」
攻めの経済戦略とは、設備投資により余裕のある施設を作り、正常労働力と正常賃金で長く安定的な維持が出来る拠点を作り、そこから発展していく事です。
現場に無理な労働を押し付けた「低価格競争」では、どこかで破綻してしまいます。
トヨタの労働者がどのような状況下でトヨタ生産方式を導入していったのかは不透明な部分もあります(NHK特集で見た事はあります)。
労働条件がキチンと守られている企業なら、導入は良いのですが、今現在手一杯の企業では事実上導入は無理でしょう。人間は息抜きを出来なくては能率の維持は厳しく、コマゴマとしたチェック体制が、恒常的にチェックできる余裕のある存在がいる事を前提に成り立っているのがトヨタ生産方式です。
日本が攻めているというのは、安売り競争と言う意味合いにおいてです。自動車産業とか一部の家電企業は「小型で高性能」という「良い物」というイメージの形成に成功していましたから、アメリカでもやっていますが、日本が「攻めている」とは言えないでしょう。
本気で攻めるならば、牛農場を買収とか、武器輸出の分野に参入とかアメリカが「それは我が国の基幹産業なので勘弁してくれ」と言い出すような物に目を付けるべきでしょう。
アメリカは「米」を解放させ、「金融」を自由化させました。今度は「国営」を自由化させようとしているのです。
日本の屋台骨とも言える物を全てグローバル市場に差し出せと言っているのです。
それに対抗する攻めと言う事ですので、アメリカの屋台骨を軋ませるような場所に食いつくような物でなければ、意味はありません。
その時になれば、アメリカの日本の保守主義への圧力がいかに公平感を欠いたものだったかをアメリカが気付くかもしれません。いや、気付かせるような「攻め」しなければならないのです。