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人は何かを背負っているのでしょうかね?
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投稿者 如往 日時 2005 年 4 月 29 日 01:40:01: yYpAQC0AqSUqI
 

(回答先: 【如往さんへ】ご指摘の通り飯田文彦× 史彦○ でした(失礼致しました) 投稿者 Carry That Weight 日時 2005 年 4 月 27 日 11:32:05)


 Carry That Weightさん、息災で何よりです。
 また、私の要望に応えていただきありがとうございます。


 ご紹介いただいた飯田史彦氏の著作の何点かを早速図書館から借りて来て、一読しました。先日のレスでCarry That Weightさんが纏められた氏の著作に込められたアジェンダを拝見していて、嘗てエサレン・メソッドやホロトロピック・ワークショップを体験した直後の感覚が蘇って来たものですから、おそらく氏も心の旅の途上で同じような出会いをされたのではないかと妙に親近感を覚えました。この関連で日本人のものではハワイ在住の吉福伸逸氏や上野圭一氏等の翻訳書や著書があります。何れも中心的なテーマは“癒し”と言うことができましょう。ただし、もし書物によってそれが齎されるとしたら、それはそれで素晴らしいことだと思います。
 以上の出会いを十分踏まえた上で、それから数年の後には“生”それ自体には本来的に意味がないとの結論に達したのです。傍目には非常に無味乾燥なフレイズに映るかも知れませんが、存在理由や存在目的を個人的な枠に限定せずに人類的なパースペクティブで捉えようとするにあたっては、最初に受容すべき原光景であると考えています。そこから、存在意義や存在の意味を再構成しようとするのは、それがあると観じるところから始めるよりも非常にきついものがあります。しかし、残念ながら免れ得ないrealであることに変りがないでしょう。

 今回の風のようにさんのことも、私自身のこととして受けとめるような(心理療法的には“転移”になるのかも)プロセスを発動することも可能です。しかしそれよりも、例えば飯田史彦氏の言説が何故人間の心の琴線を爪弾くのか、あるいは琴線を爪弾かれる人間の存在様態(生態)そのものに私は強い関心を懐いています。そして、風のようにさんが氏の言説に影響を受けていたとしたら、実はその動機性の解明にこそ人間の本質を求めることが可能のではないかと考えています。その点については少なくとも『生きがいの本質』、『生きがいの創造』、『生きがいの創造』(新版)の中に見出すことができませんでした。そこで、氏が数々の著書を上梓する切っ掛けになった事由もしくは動機についてご存知でしたら、あるいはその点についてCarry That Weightさんが想うところを教えていただけないでしょうか。ただ、山川紘矢・亜希子夫妻の訳本を参考文献に挙げられ数多く引用されていることからも、おそらく夫妻が主宰するワークショップとの出遭いが大きなモメントになっているのではと推察しています。

 ところで、今回の風のようにさんの独り言とも思しき提言は、ご自身が哲学的に探究してきたことと例えば飯田史彦氏という媒介項との出会いの整合性に関して自己確認すること、つまり完全に受容すべきか決着をつけようとされたのだと想っています。奇しくも風のようにさんはここでのことを人々の啓蒙や誘導のためではなく、自分のためであると繰り返し述べていますし、そのこと自体は真摯な発意であろうと思っています。ですから、私自身誘われたことにそれほど嫌悪感を覚えていませんし、寧ろ風のようにさんの決着のプロセスに資することができたならば嬉しく感じるでしょう。

 同じ携えるべき存在の重みならば前に抱くよりも、背中に背負うことのほうが旅を続けるのには適していると思っていますし、普段私もそのようにしています。Carry That Weightさんにとっても思惟過程の対象化の旅はこれからも続いていくと想われますが、そんなCarry That Weightさんの道行きに陰ながらエールを贈ります。
 
 また、会いましょう。

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