★阿修羅♪ 現在地 HOME > 雑談専用13 > 205.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
「自己について」「克服について」
http://www.asyura2.com/0505/idletalk13/msg/205.html
投稿者 風のように 日時 2005 年 4 月 26 日 16:12:20: .n/MggpimB.j.
 

(回答先: 先ずは“天上天下唯我独尊”の境地に到達することではないでしょうか。 投稿者 如往 日時 2005 年 4 月 26 日 06:33:54)

如往さん、レスありがとうございます。


▼如往さん
【ただ、何故それを“犠牲者意識”と呼称されるのか、“被害者意識”との相違について、解説していただければ嬉しく思います。“犠牲者”ならば対象がかなり特定され得ると想いますが、“被害者”の場合は不特定多数あるいは対象を持たない極内的な心象風景ということになるでしょう。おそらく原初的不安のことを指示されているのではと勝手に当て推量をしています。それとも“犠牲者意識”には 風のようにさんにとって何か特別な想い入れがあるのでしょうか。(しつこくして、スイマセン。)】


「被害者意識」とは、自分が遭遇している「害」に対して自分は決して悪くはなく、罪悪感を伴わない一方的なものであるとした意識だと思っております。それに対して「犠牲者意識」とは、自分を悩ましている状況において何かしらの罪悪感を感じながらも相手になんとかしてもらいたい、何とかしてもらえるだろうと考える状況も“含む”意識と考えております。
また「犠牲」という言葉には、自分のある目的のために自分の大切なものを差し出すという意味があり、私は文字通り「犠牲者意識」とは自分の大切なもの(自己の能力)を他へ差し出してしまっている意識状態にあるものと思っております。


▼如往さん
【ところで、風のようにさんが、キルケゴールからヤスパース、そして特にハイデガーを相当に読み込まれているのが判りました。
 そこで、キルケゴールでは神との決別を契機とする不安、ヤスパースならば限界状況に晒されることの不安、ハイデガーでは被投性を取り巻く不安、サルトルでは被投性を根源とする不安ということになるのでしょうか。生半可にマルクス主義を称揚したことは問題視されますが、人間存在がかかる原初的不安に立ち向っていくプロセスを最も具体的に描いて見せたのがサルトルでしょう。サルトルには自由という光明があるのにたいし、不可逆性つまり死から遡行して現存在を捉え直そうとするハイデガーにはなぜかニヒルなものが漂います。】


私は如往さんのように博識ではありませんので、キルケゴール、ヤスパース、ハイデガーについては、あまり読んではおりません。哲学的な思考については、脳や量子力学といった分野のものや自己啓発的、精神科学的な本などからインスピレーションを受け自分なりに行動し体験し思い巡らしたところが多いです。もちろんそれらの本を専門的に読んでいるわけではありませんので、私が行動し体験し感じた真実や採用した(しようとしている)真実しかお話することはできません。
ですから私の主張が“何”主義に当て嵌まるのかはわかりませんが、私と完全に同一の主義主張の人はいないと思っておりますし、全ての人の主張が、すべて現実として真実であるとも思っております。それは量子力学で言うところの観察者効果的ニュアンスに近いものです。


▼如往さん
【 この辺に至ると何やら禁断の領域に分け入るようで考察者kさんが極一般的な危機意識を発動したことが朧気に理解できるような気がします。かかる風のようにさんの認識は信仰に近いもので、逆立的発想を共有しないかぎり理解が及ばないことでしょう。総てを網羅している訳ではありませんが、書棚にはケン・ウィルバーやスタニスラフ・グロフ等の所謂ニュ−エイジ系の著作が相当数あり、15,6年前には関連著書を貪り読んでみたり、エサレン・メソッドやその他のワーク・ショップを体験した記憶があります。】


少し私も思い切った発言をしており「信仰」的と採られてもそれは不思議ではありません。寧ろそれに呼応するようでしたら、充分非常識人だと思っております。もちろん私は何かしらの宗教団体に所属してはおりませんが、現在の常識的思考に捉われ過ぎていることもある種の「信仰」に繋がることであると私は思っております。そもそも「信仰」というのは何かを信じてそれに基づいて行動するということですが、私は固有の一つの思想を信じて排他的になって凝り固まっているわけではありません。
「信じる」ということは、自分の思考を制限し、新しい視野への扉を自らが閉じてしまっているのが現状だと思います。そしてそれは洗脳というものに利用され、自分の能力を依存してしまう結果になっていると思っております。また如往さんがある種の非常識的な意見や思考をニューエイジ系というカテゴリーで括って、それは「信仰」(宗教)であると判断してしまうのは、如往さんの蓄積された体験から来るものであり、何かしらの「信じて行動したこと」に対する「思わしくない結果」という裏切り的なものが感じ取られ、それを感じるに至ったのでしょうね。

余談ですが、私は英語を苦手としておりますので、翻訳本しか目にする事がありませんが、ケン・ウィルバーについては「量子の公案」という本を機会があれば読んでみたいとは思ってはおります。今は絶版のようですが。


▼如往さん
【中でもシュリ・ラマナ・マハリシの『「自己」に到達することなどありえない。「自己」が到達するものだとすれば、その「自己」は今ここになく、いつか獲得されるものであることを意味する。新たに得られるものはまた失われもする。つまり、それは永遠のものではない。永遠でないものは努力して求めるに値しない。だから、自己は到達されないと私は言うのだ。あなたが自己なのである。あなたはすでに<それ>なのだ。』は今でも印象に新しく個人的には好きな一節です。ただ、私自身はトランスパーソナル心理学やホリスティック医学の分野から遠ざかって大分久しいものがあります。】


この一節を自分なりに考えると、「自己は自己であるもの」というのが思い浮かびます。「自己」が自分以外の何かになる為に何かを求めて「自己」を克服しようとすることは、それは何かを求めているという「自己」になるのであって、自分以外の何かになることはできないと私は考えております。
また後にも書きますが、何かを克服するということは、自分には何かが足りないという状況を抱えている「自己」という状態であり、それはいつまでも充足されない「自己」を定義していることになるのだと思います。つまり克服することを求めるのではなくて、「克服」そのものになること。つまり克服した人間の状態になり、それを生きていくことが、それを真に克服することになるのだと考えております。


▼如往さん
【ご紹介のスレには克服法や風のようにさんが克服された経過が詳らかにされていないと感じましたので、質問させていただいたような次第です。執着する意識に対峙しそれを克服(払拭)するにはどんな鍛錬あるいは修行が必要なのでしょうか。】


克服法についてはその意識状態になる時の感情を観察するということから始まりますが、克服するということは、克服している状態から克服した状態になることであり、それらすべての体験が克服という一連のプロセスに関係するものだと思っております。つまり詳細に事例を提示しようと思うなら私の体験したこと全て(人生の全て)をここに示さなければならないと思っており、全ては体験の蓄積からくるものであり、執着するにしろ“何に”執着しているかは複数あります。そして克服している人間の意識した行動から克服した人間の無意識的行動になり得なければ真に克服した状態(真実の状態)とは言えないと思っております。
それは修行とかではなく、自分の克服した状態から起きる選択・態度があるだけであると思っております。


▼如往さん
 【私は風のようにさんを中心にした交信をロムしながら、ひょっとしたら風のようにさんは“天上天下唯我独尊”の境地にあって、その模様を語っているのではないかと想像していました。“天上天下唯我独尊”が傍若無人の態度や単なる個人主義を言い表したものでないことはご周知の通りです。寧ろ大悟に至る出発点として最も原点的な覚醒の状態を叙述したものだと謂えるでしょう。
 もう少し克明に語らなければいけないと思いつつも、取り留めないことのみで十分に言葉を尽くせず反省ばかりが思い立ちます。】


私は“天上天下唯我独尊”とは、生命の「ただ存在している」(在る)という状態を祝福することだと思っております。そして「ただ生きているだけでそれでいい、ただそこに存在するだけで世界に貢献していることになるのだ」というように解釈しております。
私の提示している「価値判断をしない生き方」は、生命を純粋なものとして存在することを許し、生命の「存在性」と絶え間ない「継続性」という瞬間の美を認め合う生き方であり、“天上天下唯我独尊”に通ずるものだと思っております。

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > 雑談専用13掲示板



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。