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対立構造の落とし穴
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投稿者 風のように 日時 2005 年 4 月 19 日 22:07:38: .n/MggpimB.j.
 

(回答先: 鋭いですね。でも、鋭すぎるので反論しておきましょう。(笑) 投稿者 考察者K 日時 2005 年 4 月 19 日 17:50:06)

考察者Kさん、お付き合いありがとうございます。

考察者Kさんの主張を否定するつもりはありませんが、一つの考え方という観点でお読み下さい。


考察者Kさんのご指摘される「デジタル思考」というのは、まさに人をある方向へ一元化しようとする結果、起きている問題でもあります。
どのように考え、どのように行動して、何を信じて、どんな格好をするかということまで細かく規制する社会を我々は作り出してしまっているのです。
そしてそれに付随して、人と違う考えを恐れ、違う行動を恐れ、違う格好を恐れ、人に認められない事を恐れ、噂話を恐れ・・・、「恐れ・不安・嫉み」の感情を強化してしまっているのが現状です。
そして成功や名声やお金を追い求めるために忙しく世間を這いずり回り、大都市に憧れ、ビルの一角に押し込められ、家畜の群れのような管理され制限された社会に生きて行く。
自ら作り出した法律や流行や伝統の奴隷となり、信条の違いによる排他的な側面を強化され、演出された紛争によって国家や組織や人種は分断され、「支配―被支配」の関係構造の中で、自分すら見失いつつあるのが現状ではないでしょうか。

それは「支配―被支配」のコントロールが効かなくなっているのではなく、効いてしまっているのが現状だと私は思っております。

そして「野生的な感情」も「暴力的衝動」も、若い内に調教によって消し去られているのではなく、それは押さえつけられ、抑圧され、そして恥ずかしい事、尊敬されない事、罪深い事という宗教の教義のような罪悪感を植え付けられます。そしてその罪悪感によって強調されてしまった抑圧された感情の衝動を、これが自分の本能であるとそれぞれが自分の中で密かに定義し、認識してしまうことになり、結果それが治安悪化に繋がり「人間は野生動物」であるということを再確認させられ「支配―被支配」の関係構造をより強化することになってしまっているのが現状ではないでしょうか。


▼考察者Kさん
【Kが今回問題視しているのは、そのような「人情」とか「恩義」とか「過去の貢献度」という「合理主義的思考」では判断が難しい物を否定する馬鹿どもです。
その様な馬鹿に比べれば「ヤクザの親分みたいな旧政治家の方が100倍マシ」かもしれません。】

何かと何かの争い(今回は旧政治家と官僚)が表立って起きている場合には、裏にはある糸(意図)で結びついている場合が多いです。
「人情」、「恩義」、「過去の出来事」に訴えかけたり利用したりする事は、他人の思考を制限し拘束し「支配―被支配」関係構造を強化する手段としての一側面でもあります。
特に「過去」というのは、罪悪感を植付け、ある一定方向へいつまでも縛り付けたり、紛争を起こさせたりするには格好の材料です。
対立する関係構造には、自分の感情を虜にする罠が存在します。どちらかを「良い―悪い」「正解―不正解」「完全―不完全」とする価値判断は、自分の思考を制限し、拘束し、支配される格好の材料となり、結果自分の首を自分が締めていることにいつまでも埋没してしまうだけにすぎません。


ただこれらの感情や動物性を利用し、演出し、強化した「支配―被支配」関係構造が、ある種の陰謀に基づくものに利用されているものであったとしても、それが悪だとする価値判断をしないようにとは心掛けております。
それは自分の感情を制限・抑圧し、新たな火種を作り上げる原因に陥り、自分を見失い、そして思考・判断を他へ依存し、預けてしまう結果になってしまうと思っているからです。

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