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(回答先: Re: 『軽率さ』と『錯覚』は了解しました。⇒『御理解、恐縮』 投稿者 蘭心竹性 日時 2005 年 7 月 03 日 09:01:09)
蘭心竹性さん 再度の確認の質問、恐縮です。
日本語の「勝ち」「負け」という言葉には、人格的な負い目のような部分も在るかと思いますので、ここでは、ドライに、例えば、英語の「ウィン、ウィンの関係」のような、そうした意味での、「勝ち」について考えて見ます。
社会的活動が、今回の対象の「場」「世界」です。ここにおいての正義は、「公正」「中立」「平和」「共存」「弱者保護」「環境に優しい」「イコール・フーティング」「人権保障」などです。
これらの規範が適用される「場」において、誰も知らないが、自分は社会的不正義を認識している場合、或いは、目前の「世界」の危機を自分が察知している場合、個人として、どのような態度を取るべきかです。
例えば、イラクへの攻撃が、十分長期の過去から、仕組まれていたもので、どんな事情においても、イラク戦争を起こすことが決まっていた情報を、国防省の高官が知っていて、黙っていること。例えば、現職の公務員で、自分の関係する予算が、明白に、無駄な公共事業に、特定の土木業者の一時的な救済のために使われることを知っていて、黙認し、結果的に加担すること。アイスクリームが、何度も、廃棄処分の倉庫から、再利用されて、不衛生に出回っていることを、知っていて、自己保身のために、無関心を決め込むこと。
OBになってから、これらのことを告白するよりも、むしろ、自己犠牲において、現職の『時に』、声を上げ、未然に危機を防ぐことの方が、「ウィン」だと考えます。
コンプライアンス、ということは、そう言うことだと思います。
現在の日本の社会は、これらの行為を、身内への攻撃と、取り、むしろ、批判的でしょう。しかし、既に始まり、小泉政権が、これを受け入れてしまった、「グローバリズム」の波は、もはや、日本社会において、押し止めることは、困難であるとともに、時期を失しています。
政教分離も含めて、公と私を峻別し、趣味と社会を明確に分けて、公の部分においては、日本社会においても、透明性・情報公開・内部告発の活性化・人権保障の徹底・弱者保護など、世界共通の倫理を貫徹する必要が在る、と考えます。
結論から言って、「社会的活動の場において、その社会が求めていると認識される状況において、それを認識している者に、勇気や行動力が無く、必要な時に、発言や行動が出来ない場合、社会的損失は大きく、つまり、「ルーズ」（ウィンの反意語）です。これが出来なかった理由は、社会から見れば、全て言い訳です。
補足。これらのルールは、既に、「市場」においては確立し、欧米は勿論、シンガポールや香港などでも、健全に進展してきています。当然、エンロンなど、幾つかの諸問題を内包していますが、強い倫理観が存在するから、危機として問題になるのです。残念ながら、日本の社会は、市場も含めて、極めて遅れています。JRや三菱の問題も、同根でしょう。今回の道路公団も。また、A級戦犯を、日本国民として、裁く必要性についても。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。