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やはりマスコミが信頼されないワケ、堀江候補講演会場で
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1396072/detail?rd
【PJニュース 09月16日】− 広島6区、選挙戦最終日の10日に尾道市公会堂で竹中郵政民営化大臣を招いて、堀江貴文候補の講演会が行われた。当初、尾道駅前の選挙事務所では午後6時30分からJR三原駅前で竹中大臣を招いて街頭演説、20時から講演会という予定がホワイトボードに書かれていた。しかし、午後6時30分からの街頭演説に竹中大臣は来ず、午後7時30分から公会堂に竹中大臣が来ると予定変更のアナウンスがされた。
午後7時20分過ぎに堀江候補が公会堂に到着。会場の中は満席で、竹中大臣が前座で郵政民営化の講演をしていた。マスコミも続々到着し、取材を試みようとしたが、2階席でとある大新聞のカメラマンが選対スタッフと揉めていた。どうやら、予想を上回る来場者にマスコミを途中から退場してもらい、代わりに有権者を一人でも多く入れようという選対スタッフの機転だったらしい。
「こっちだって仕事で来ているんだから」「このままじゃ、亀井さんの顔が載っちゃうよ」。会場内に入れさせてもらえず、マスコミ用スペースを用意されないことに苛立つカメラマンは不満を選対スタッフにぶつけた。
その後、選対スタッフの責任者も説得に乗り出し、最後はマスコミ関係者が1階ロビーに集められ、有権者が入れなくて外で待っているため、前言撤回でマスコミの皆さんには退場をお願いすることを伝えた。マスコミを軽視しているわけではないことを強調するものの、中の様子を撮ることを断念したテレビカメラは渋々退場。すると、とんでもない戦略に打って出る。
入場制限のため、外で待たされ苛立つ有権者らにカメラを向け、堀江候補の不満を引き出すインタビューを撮り始めたのだ。マスコミを軽視したら、こういうことになるんだ、と見せ付けるかのようだった。なんと傲慢(ごうまん)な行動だろう。「第四の権力」と言われるマスコミのプライドが傷つけられたからだろうか。
大企業であるマスコミの記者やカメラマンはこれを生業(なりわい)とした一企業人である。別に堀江候補と亀井候補の対決に特別な関心や興味を持って広島6区入りしているわけではない。仕事で来ているのだ。特別な感情がなく冷静だからこそ、客観報道ができるという主張もあるが、客観報道も行き過ぎると、森前首相の「ひからびたチーズ」事件の再発を招く。演技をそのまま客観的に伝え、一般市民に誤報を伝えることになるのだ。
今の公職選挙法上は、選挙期間中、マスコミのみが情報伝達を許されている。小選挙区だけでなく、広範囲な比例区での復活当選も議席獲得に重要な戦略になっている以上、マスコミが権力を持ってしまうことは事実かも知れない。一般市民はマスコミからの情報を投票の材料にしてしまうからだ。しかし、こんな身勝手なマスコミは信頼できない。今までも、現場の対応の悪さから取材方針が恣意的に変わってしまうことがあったのではないか。やはり、公職選挙法の改正は避けては通れない。【了】
パブリック・ジャーナリスト 三國 裕史【神奈川県】