★阿修羅♪ > マスコミ批評1 > 396.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 自衛官が「産経」で記者研修「しんぶん赤旗」 投稿者 匿名取締役 日時 2005 年 9 月 15 日 19:21:17)
なぜ産経新聞なのか。産経は創業時の動機や人事構成から見ても、最初から客観性を放棄している報道機関である。つまり財界や大企業の利益を代表しているメディアである。思想的には右翼、すなわち国家主義的傾向が強い。こんな偏った新聞社に自衛官を研修に出すことに、野党辺りから反論が起こらなかったのが不思議だ。
もし研修先としてあえて挙げるならば、昔の黒田清や三田和夫などがいたころの読売新聞の社会部だが、ないものねだりをしてもしようがない。今ならば、新聞ではなく、何とか本来のジャーナリズムらしさが残っている週刊新潮か週刊文春の方がまだ適切である。ニューズウイークでもよかろう。
裁判官も新聞社で研修をしているが、どんな研修をしているのだろうか。広く世の中を知ることが目的だそうだが、たとえば台風の災害地へ飛んで行ったり、福祉の谷間にいる障害者やホームレスの実態などをじかに当たって取材したりしているのであろうか。
ジャーナリズムの目的は権力機関の監視である。したがってまじめに考えれば、自衛官が新聞社で勉強するとは、本来の職業とは反対側に身を置くことにもなるわけだ。さすれば、真に学びたければ、たとえばアメリカへ行ってイラクで戦死した兵士の遺族にできるだけ多く会ってレポートすることをお勧めする。