★阿修羅♪ > 不安と不健康10 > 566.html
 ★阿修羅♪
在宅終末医療が一般化されるとどうなるか考えてみました。
http://www.asyura2.com/0505/health10/msg/566.html
投稿者 町医者 日時 2005 年 10 月 14 日 12:30:30: Jlt0pjLrwYKl6
 

(回答先: 終末医療費抑制:医療、介護の連携に報酬増額 厚労省 (毎日新聞) 投稿者 彗星 日時 2005 年 10 月 13 日 18:23:54)

国の財政が苦しいのはわかるが、お国の為医療をやってるわけではないので・・。
日々状態が悪化していく(と言う事は、日々苦痛が増していく事を意味する場合が多い)患者である家族に対して、看ている家族がどこまで心を鬼にできるかという問題。
苦しがって、それが増していく家族を看てると、最初は「在宅で看取る。」と言った患者家族も、堪えきれず結局救急車で入院を希望される事が多いです。

一言で終末期医療といっても、個々の患者で千差万別ですが、典型例でお話すると、
だんだん食欲がなくなってくる→点滴が必要になってくる。
殆ど飲み食いしなくなる→持続点滴・鼻から胃に入れた管から栄養を注入する
尿量が減ってくる→オシッコが増えるくすりを使う、強心剤を使うなど
肺に水がたまる・むくむ・精神症状・意識障害など→同上と、酸素開始。喀痰吸飲。
呼吸運動低下・停止→人工呼吸
徐脈から心停止→電気ショック・強心剤・昇圧剤、死亡確認

と、言ったところ。さすがに、人工呼吸以降は在宅では無理。そうで、なくても、家族が点滴や栄養や喀痰吸飲などの管理はつきっきりになりかねないし、寝る間もない場合も。
スタッフもなにかある度に連絡をうけ、かけつけるのも大変。
今、在宅医療専門の為に待機している医師はそう居ないと思われるので、日常診療との狭間でしばしばサンドイッチ状態になる。

一方、入院してれば、各局面で、従来通りの対応ができるし、病院の当直の医師が深夜も対応してくれたり、3交代の看護婦さんが対応してくれる。

たった一人の在宅終末期患者の為でも、家族やスタッフの24時間体制はかなり困難で、大勢の患者のために大勢が力を合わせて交代で看ていくほうが、心理的ストレスは軽減され、家族の束縛も少なくて済むし、外で仕事もできる。

在宅に厚くと厚労省は言うが、狙いと反対にかえって高くつくかも、それでも安く設定するなら、あっしらさんの言う様に、こんな制度は誰も利用しなくなるかも。また、一般人による、「医療過誤」の問題もでてくる。あるいは、どこかで線引きして安楽死を認める法整備がなされるかも。

やっぱり、社会の役割分担という事をもっと考慮すべきだろう。

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > 不安と不健康10掲示板



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。