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腎不全治療:体性幹細胞、マウスに移植成功 ヒトへの応用期待−−東大チーム[毎日]
http://www.asyura2.com/0505/health10/msg/211.html
投稿者 ネオファイト 日時 2005 年 6 月 23 日 23:06:56: ihQQ4EJsQUa/w
 

(回答先: 「胚性幹細胞で骨作る」 国内国内研究陣が初めて成功  【朝鮮日報】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 6 月 23 日 01:01:46)

http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20050621dde001100003000c.html
 東京大などの研究チームが、腎不全のマウスに腎臓の体性幹細胞を移植して腎機能を正常に戻すことに成功、20日付の米科学誌「ジャーナル・オブ・セル・バイオロジー」に発表した。ヒトの腎臓にも同様の体性幹細胞があり、人工透析を受けている慢性腎不全患者の治療への応用が期待される。【永山悦子】

 体性幹細胞は、器官や臓器の基になる細胞。研究チームは腎臓の体性幹細胞の遺伝子を特定し、腎臓の間質(糸球体、尿細管以外の部分)にだけ存在することを確認した。腎臓の体性幹細胞が血管や尿細管などに分化することも確かめている。

 実験では、急性腎不全マウスの腎臓に、1匹あたり体性幹細胞1万個を移植した。腎不全マウスの体性幹細胞は、健常マウスの約3割に減っていたが、その結果、7日後には血液検査などのデータがほぼ正常値に戻った。体性幹細胞が傷付いた腎臓の細胞を修復したためとみられる。

 研究チームは東京大病院倫理委員会の承認を得て、腎臓摘出患者から腎臓を提供してもらい、人にも腎臓体性幹細胞が存在することを確認した。今後、取り出した幹細胞の増殖法などを研究し、増殖させた体性幹細胞を本人の腎臓に戻す治療法の開発を目指すという。

 研究チームの菱川慶一・東京大大学院助教授(腎臓再生医療)は「腎臓体性幹細胞は新たな器官を作り出すだけでなく、既存の器官を修復する能力もあることが明らかになった。体性幹細胞などを標的にした薬物治療も可能になるかもしれない」と話す。【永山悦子】

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 ■ことば

 ◇体性幹細胞

 さまざまな細胞に分化、成長する能力を持つ細胞「幹細胞」のうち、すでにできあがった体の各器官で増殖、分化するものを「体性幹細胞」と呼ぶ。その器官の各種の細胞には分化できるが、他の器官の細胞にはなれない。一方、受精卵の分裂過程の胚(はい)から得られる幹細胞は「胚性幹細胞(ES細胞)」と呼ばれ、生体のあらゆる組織や臓器に分化する能力を持つ。しかし、ES細胞は受精卵を壊して作るため、研究や利用については倫理面の課題が残る。
毎日新聞 2005年6月21日 東京夕刊

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