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(回答先: キャッシュは要りますか?(10/21) 清水貞治デスク 【日経金融新聞】 投稿者 hou 日時 2005 年 10 月 22 日 14:22:05)
日経金融新聞
¥5,036/1カ月 (内消費税¥239-)
https://www.nikkei4946.com/sub/np_p/F0110Subscribe.aspx?bt=0&c=0N4V
布と煮干しで銀行借り入れ(10/8)
清水貞治デスク
この10月から、企業が抱える在庫品を担保として差し入れ、銀行から資金が借りられるようになりました。本日付のフロント面では、企業が持つ在庫や機械設備など「動産」を借金の担保として登記する動産譲渡登記制度が10月から創設され、金融機関がこの新制度を活用した新型融資に取り組み始めた、というニュースをトップストーリーとしました。第一号の案件は福岡県で海産物加工・卸売会社向けに実施された「昆布・煮干し」担保融資です。
「昆布融資」とはいったいどういう仕組みなのかは、是非、記事をお読みいただきたいと思いますが、銀行が中小企業向けでも、手間をかけた前向きな融資に取り組み始めたのは、やはり日本経済がデフレから抜け出る兆しが強まっていることが大きいと感じます。
在庫品を担保にして銀行から借金をしても、デフレで物価が幅広く下落する状況では、在庫が不良品でなくても担保価値は下がっていき、借金の実質的な負担は重くなってしまいます。不動産担保もしかりです。
事業を営むために在庫を抱えたり、不動産を持っているだけで、借金の重みの方が厳しくのしかかり、徐々に経営を圧迫されるような経済では、やはり企業活動に元気は出てきません。欧米でベストセラーになった「デフレの恐怖」の著者で英国の著名エコノミスト、ロジャー・ブートル氏は「デフレがひとたび経済システムに根付いてしまうと、それを克服するのは容易ではない」と強調しています。
日本経済もようやく消費者物価指数の上昇率が年内にもプラスに転じる見通しが強まり、3大都市圏の地価は下げ止まり、都心部で値上がりに転じるところも目立ち始めました。動産担保融資という新手法が経済の転換点にうまく合致し、はたして企業と金融機関の前向きの活動に一役買っていけるのかどうか。注目すべきポイントの一つになると思います。