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(回答先: Re: [40930] re:興味深い内容だったんでレスさせて頂きました! (韋駄天迷宮より転載) 投稿者 姫 日時 2005 年 10 月 02 日 09:05:42)
姫さん、どうもです。
姫さんの面白い視点と考えさせてくれる表現の投稿を楽しく読ませていただいております。
今回の投稿で明白な誤りではないかと思われる箇所がありますので指摘させていただきます。
>外資の通貨マフィアが入るとは、レート差を狙った転売屋の暗躍を言います。
>ハイパーインフレとは過剰流通資金量で起こり、円高になります。そして、円高を抑
>えるために日銀のオペが実施され、それのおこる前に外資の利益確定の売りが入りま
>す。その時にごっそりとレート差で得たドルを頂いていくのが通貨マフィアの本質です。
通貨間のレートは、基本的ないし長期的に見れば、物価変動の差異(インフレ率の差異)に規定されて変動します。
それは、通貨の根源的価値が財やサービスの購買力にあることを考えればわかります。
歴史的事実としても、ハイパーインフレに見舞われた90年代中盤のロシア通貨ルーブルのレート変動や70年〜80年代の高インフレ下での中南米の諸通貨のレート変動を顧みることでわかります。
ハイパーインフレはある時点で200万円の自動車が400万円になるような経済変動ですから、その通貨は、そのようなインフレに見舞われていない通貨に対して下落することになります。
ある自動車が200万円のとき1ドル=100円であればドル表示で2万ドルとなりますが、日本だけがハイパーインフレになって同じ自動車が400万円になったときは、1ドル=200円となりドル表示の2万ドルは変わらないというのが基本的論理です。
ですから、“通貨マフィア”は、日本がハイパーインフレになる前(直前)に膨大な日本円を借り入れ、その日本円でドルやユーロを買うという手法を利用します。
例えば、100億円借りて1億ドルを買い(1ドル=100円)、ハイパーインフレで「円安」になったときに5千万ドルで100億円を買って(1ドル=200円)借り入れ元本を返済すれば、タダ同然で5千万ドルをせしめることができます。(利息分で100万ドルくらいは目減りしますが...)
※ 付記1
>インフレと共に貨幣価値が減額されるので、給与の高騰でもないと生活出来ない情況
>が危惧されます。
株式や不動産といった「資産インフレ」(バブル)であれば給与の高騰は不要ですが、物価水準(CPI)の高いインフレは、それに追いつくレベルではなくともそれに近い給与のアップがなければ実現されません。
(固定資本形成で支払われる給与額が多ければ、インフレ率よりも低い給与アップ率でも高いインフレが可能です)
※ 付記2
>何も紙幣を増刷しなくても、物価を下落させれば返済は可能ですよ。先ほどの借入れ
>連動システムを逆に借入れ値を減らす公式を解けば。
債務は名目額で確定済みのものですから、「物価を下落させれば返済は可能」という説明は???です。
もう少し詳しく説明していただければ幸いです。