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欧米銀中国に挑む(上)商業銀へ出資相次ぐ――全面開放にらみ橋頭堡。 【日経金融新聞】,
http://www.asyura2.com/0505/hasan42/msg/477.html
投稿者 hou 日時 2005 年 9 月 24 日 22:51:13: HWYlsG4gs5FRk
 

(回答先: 世界にも通用し、中国・アジア市場でもトップクラスの銀行に成長する  【中国情報局】           【中国情報局】 投稿者 hou 日時 2005 年 9 月 24 日 21:45:33)

 日本は、唯一金融鎖国の国なりつつある。
郵貯の民営化に道筋が付いたことは歓迎したいが、大久保利通・明智光秀の例もあるので
まだまだ、気を緩めることはできないとおもう。
しかし、国内の金融技術は、世界にも遅れ、国民の金融知識も相当に遅れている。
中国では、海外の大手銀行が金融技術・経営を株主として改革をおこなう。
こんご、経営戦略として、中国を中心に金融ハブシステムを集中し、日本の金融をM&Aする可能性も否定できない。

今後、金融は、世界統一ルールの下激しい競争が起こるはずである。
それは、容赦のないものとなる。

昔、フィアットグループの社長が世界での自動車会社が5社から6社に絞られると予想した。

それは、いま現実のもとしてある。

多分、そのような現実が金融世界におきるであろうと予測する。
世界の銀行は、何十年後かには一気に集約され世界で10社などという時代が
くる可能性がある。

 欧米の大手銀行が中国に触手を伸ばしている。目覚ましい経済成長の果実を着実に手にするために、地場銀行への出資など現地での動きが活発化してきた。銀行間では中国戦略に違いも見られる。金融列強は巨大市場の先に何を見据えているのか。欧米銀の最新動向を追う。
 英北部の地方都市エジンバラに本拠を置くロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)。欧米市場での活発なM&A(企業の合併・買収)を原動力に、国際金融の表舞台にわずか五年で躍り出た。「M&Aに失敗したことがない」と豪語するフレッド・グッドウィン最高経営責任者(CEO)はこの夏、難題に直面した。
裏技を駆使
 「まだ何も決めていない」。八月上旬。同氏は大株主や銀行アナリストへの状況説明に追われていた。中国四大商銀の一角、中国銀行(北京市)の株式一〇%を取得するために「RBSが三十億ドル(三千三百億円)規模の巨費を投じる」との観測が市場に流れ「リスクとリターンが釣り合わない」と株価が急落したからだ。
 RBSのM&Aは、二〇〇〇年に英ナットウエストを強引に敵対買収したことが象徴するように「白黒つける」のが基本。主導権を確立したうえで徹底したリストラを断行し、迅速に投資を回収して市場の評価を得た。
 中国の銀行M&Aには厳しい規制が残る。一割程度の出資比率ではリストラを主導するのは容易でない。汚職や横領のまん延が指摘される中国銀の資産状態もはっきりしない。中国建設銀行は今春、行員の汚職・横領事件を受けて会長が引責辞任に追い込まれた。
 八月十九日。市場の懸念を踏まえてグッドウィン氏が編み出したのは「共同出資団」の組成という裏技だった。米メリルリンチと香港の投資家、李嘉誠氏にそれぞれ二・五%の出資を呼びかけ、RBS自身の出資比率を五%に抑えた。「出資をさらに引き上げる考えはない」。グッドウィン氏はこう強調する。
あえて中堅行
 外資の受け入れを通じて経営近代化や信用補完を急ぐ中国の商業銀行。資本参加を持ちかけられていたのはRBSだけではない。
 オランダ金融最大手ING。「中国銀行や中国建設銀行など四大銀も選択肢にあった」。ミシェル・ティルマンCEOはこう明かす。だが今年三月、投資先に選んだのは中国十六位の北京銀行。二億千五百万ドルの投資で規制上限の一九・九%の出資を決めた。
 「追求するのは名ではなく実」。INGは目配りと小回りの効く北京銀行と連携して、保険の銀行窓販など得意のバンカシュランス(保険・銀行の融合)戦略を中国でも展開する方針だ。
 不良債権が軽く「優良案件」の北京銀行への出資をめぐっては、ING以外にドイツ銀行も出資に名乗りを上げていた。競り負けたドイツ銀行は、上場商銀として評価の高い中堅行、華夏銀行(上海市)に出資する方針に転換。しかし、ここでは仏ソシエテ・ジェネラルと競合している。
 米銀勢では六月にバンク・オブ・アメリカが中国建設銀行に三十億ドルを投じることを決めた。出遅れが否めない邦銀勢を尻目に、世界貿易機関(WTO)加盟で義務づけられた銀行市場の全面開放を二〇〇七年に控え、橋頭堡(きょうとうほ)の確保に向けた欧米銀の競争は佳境を迎える。
 欧米勢だけでない。シンガポール国営テマセク・ホールディングスは、同国政府の全面支援を背景に、四大商銀のうち二行に出資。民間銀行には到底まねのできない大胆さで一躍、「最大手」の地位をうかがう。
 高い経済成長率を映して中国の銀行貸出市場は今年も二ケタの伸びを示し、残高は三兆ドルを突破する見通し。だが、その高速成長はリスクと隣り合わせでもある。
 「株主の心配は十分に理解している」(RBSのグッドウィン氏)。中国市場の攻略に挑む欧米銀は、戦略の巧拙が試されている。
(ロンドン=佐藤大和)
【表】2005年の外資による中国商業銀行への主な出資計画    
3月  蘭ING  2億1500万ドル→北京銀行
4月  豪コモンウェルス銀行  7700万ドル→杭州商業銀行
6月  米バンク・オブ・アメリカ  30億ドル→※中国建設銀行
7月  シンガポール・テマセク・ホールディングス  10億ドル→※中国建設銀行
8月  英RBS、米メリルリンチなど  31億ドル→※中国銀行
  米ゴールドマン・サックス、独アリアンツなど  30億ドル→※中国工商銀行
テマセク  30億ドル→※中国銀行  
ドイツ銀行など  1億1000万ドル→華夏銀行  
(注)日付は計画発表日。日付がないのは構想段階で、金額は市場推計含む。※は四大商銀    
【図・写真】汚職のまん延は中国の銀行に投資するうえで大きなリスクになる(中国建設銀行の支店)=AP

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