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(回答先: ヘッジファンドの帝王が述べた日本の見方 【World Report】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 9 月 20 日 19:00:58)
3つの崩壊
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(1)米国不動産バブルの崩壊
(2)インドネシア経済の崩壊
(3)世界の金融市場の崩壊
この3つのうち、米国不動産バブルの崩壊は、もはや始まっています。
過去10回に上るFRBの金利の引き上げで、さすがに『これはいけない』と思い始めた投資家が逃げ始めているからです。
不動産業、不動産投資ファンド、金融関係者、一般投資家はまだまだ強気でいますが、足元は徐々に亀裂が走っており、思ったとおりに転売できない事態になりつつあるのです。
即ち、契約に持ち込まれたものの、決済が出来ない物件数が急増してきているのです。これは新規の資金が入ってきていないからこのような現象が起こるのです。
今ある物件を転売にかける ⇒ 売れるとの見込みで次を購入予約する
今までならこの<転売>がうまく機能していましたから、即、決済できていたのです。
ところが、今は所有する物件を転売できない事態に陥ってきているのです。
<グラフ2-1>
結果、次の決済もが止まってしまうという事態に陥ってしまっているのです。
買っては上がる→上がるから売る→売るから次を買う
このような循環がストップしてしまっているのです。
そして何が起こるか。負の連鎖です。
右記のグラフ2-1は不動産を購入する際に、2つ以上のローンを組んだ比率です。50%に迫っているのが分かります。
一つのローンでは買えない状態に陥ってきている事例が半数に迫ってきているということなのです。
レバレッジを利かせて猛然と買い捲った例もあります。
1社では足らなくて2社、3社から資金を調達して高額物件を購入したのです。このグラフを掲載した新聞の見出しの締めくくりは【破産危機】です。
<グラフ2-2>
右記のグラフ2-2をご覧ください。
これは商業不動産向け融資の内容です。
金利だけを支払うローンですが、その比率が60%を超えてきているのです。
この2つのデータに更に衝撃的な数字があります。
(1)不動産投信の利回りです。
5%を下回ってきているのです。中には3%台になっているものもあるのです。これはAAAクラスの短期金利を下回る異常な状態であり、ありえない数字なのです。しかしながらこれが出現したのです。
値下がりリスクのある不動産投信と国債利回りが比べられた時。
そこがバブルの崩壊前夜なのです。
(2)4−6月期の住宅ローン借り換え件数が年率換算で980万件に上っており、この平均価格は一年前に比べ$37,000上がっています。
この値上がりを利用して借り換え・借り増しを行った金額は推計で2,600億ドル(円換算で28兆円)にも達するとの数字もあるのです。
この分のうち50%が消費に回されたとの試算もありその場合なんと14兆円にも達します。これだけの消費が過剰に作り出されたのです。
一旦、不動産バブルが崩壊すれば、何が起こるでしょうか?
不動産の価格暴落に消費の激減、そして膨大な不良債権です。
この危機が迫っているのです。
米国の不動産投資を行っている知人は今青くなりかけています。
目一杯ハワイの不動産を購入したものの売れなくて金利の支払いに窮してきているのです。
おそらく破産になると思いますが、このような事例が続出するでしょう。
宴の後はむなしさと悲劇が待っています・・・・。
<グラフ2-3>
次にインドネシア経済の崩壊危機です。
すでに何度も指摘してきていますが、日本ではいまだ危機感はありません。
しかしながら右記のチャートをご覧ください。(グラフ2-3ご参照)
ルピア相場は2001年のインドネシア危機時に迫ってきているのです。
しかも、今回はこのように述べるIMF高官もいます。
『国家財政が崩壊し、これを防ごうとすれば経済が崩壊し暴動が起き、政権崩壊につながる恐れがあり、警戒するべき段階に来ている』
これに関連して世界の金融崩壊が迫っています。
<グラフ2-4>
右記のグラフ2-4をご覧ください。
これは世界のクレジットデリバティブの総取引量です。
2004年には5兆ドル(550兆円)にも達しています。
今年は6兆ドルを越えると言われており、このように述べる専門家もいます。
『金利高がリスクの水位を上げることは間違いない』
今、じわりじわりとこの水位が上がってきており、あるヘッジファンドの中には余りにもリスクが高まりすぎて、今後のシュミレーションを見て、この運用責任者は会議室から退出しそのまま戻ってこなかったという話まで出てきています。
誰もがリスクを忘れて騒ぐだけ騒いで今、足元を見て愕然としているのです。
走るだけ走って息が切れ、皆がどうしようと顔を見合っているのです。
そのうちに一人倒れ、二人倒れ、気がつけば誰もいない運動場で残されたものは決済不能となった膨大なデリバティブになっているはずです・・・・。
そのときに気がついても遅いのは過去の歴史が教えています。
http://www.collectors-japan.com/nevada/main/m_050901_1.html