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(回答先: 金・ドルの上昇と始まりの合図 【 Nevada経済速報９月２０日】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 9 月 20 日 18:52:53)
ヘッジファンドの帝王が述べた日本の見方
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ヘッジファンドの帝王とも言われる『ジム・ロジャーズ氏』（ジョージソロス氏と共に有名なクオンタムファンドを設立し、１０年間で資産を４２倍にした投資家）が日本に対して、以下のような見方をしています。
『東京は世界でも最も好きな街の一つです。しかしながら投資家の観点では、１０年先、いや３･４年先の日本にも興味は持てない。膨大な財政赤字、人口減少に伴う労働力不足など、日本の将来には不安材料が多すぎる。私が２２歳の日本人青年だったら、大慌てしているに違いない』
『そして、日本の選択は３つしかない。（１）急いで少子化問題に歯止めをかける（２）大量に移民を受け入れる （３）生活水準を切り下げる』
同氏は、見事に日本の問題点をあぶりだしています。日本人が最も受け入れるべき策は『生活水準の切り下げ』しかありません。
日本政府は今でも４０兆円の税収で８５兆円もつかっており、借金を膨らませています。積もり積もった借金総額は７００兆円を越え、全てを足せば１，０００兆円をはるかに超えていきます。
もはや待ったなしになっているのにも拘らず、政府・野党とも全く対策を採ろうとしていません。
声では『改革すれば大丈夫』といいますが、ではなぜ改革が必要なのでしょうか？
答えは今までの放漫財政・借金を何とかしなくてはいけない為に＜改革＞が必要なのです。
では、その先には何があるか？
【国民の犠牲】となります。
すでに地方では公共事業の削減で生活が出来ない国民が多く出てきています。
ここまで公共事業が減らされればそれも当たり前ですが、今後更に財政赤字削減が進められれば、地方のみならず国・地方の財政支出に頼っている何百万人という日本人が生活出来ない事態に追い込まれます。
結果、職を失い住宅を手放し、破産し、追い込まれ自殺に走る人も多く出てくるでしょう。
改革には痛みは必要だと言ってしまえばそれまでであり、弱いものを切り捨てるのが政治の決断と言ってしまえば、それも確かにそうなのです。
今まで実態以上に良い生活を送ることが出来たのも、国・地方が膨大な借金をしてくれて、我々国民の生活を実態以上に引き上げてくれた＜お陰＞なのですから。
それを今、政府・地方とももう借金は出来ません。
もはや国民の金融資産を全て国が没収しても借金が残るところまで来てしまい、手の施しようがない事態になってしまったと政府が認めたのです。
それが＜改革＞なのです。
『今までのパーティーは終わりましたよ。これからは後片付けをして請求書を国民の皆さんに回しますからよろしく』と。
我々国民が使っている円紙幣を発行している日銀の自己資本比率が６％台に落ち込み、実際に時価会計を導入すれば、債務超過に陥っている日銀ですが、その日銀が発行するお札・日本円は本当に価値があるのでしょうか？
今世界的に金利が上昇してきています。
来年度の日本の国家予算では、国債費は２０兆円を突破します。
金利が上昇し１０年国債利回りが３％にまでなれば国債費は３０兆円に迫り、仮に昔の５％にまで上昇すれば４０兆円を越え、我々日本国民が収めている税金が全て国債費で消えるという破滅的な状況に陥るのです。
このような破滅的な状況が冒頭にご紹介しました世界的投資家には見えているのです。『日本に未来はない』と。
本題に戻しますと、同氏が投資で成功しているのは＜長期投資＞だとも述べてもいます。
『私のスタンスは長期投資で日々の値動きに左右されるものではない。』
『株式と石油をはじめとする商品市場には負の相関関係が存在し、つまり株価が上がれば商品価格が下がり、その逆もある。
２０世紀、商品相場は三度の長期上昇を記録しており、その期間は１５年から２０年程度となっている。今回の上昇相場は９９年に始まっており（稀少金貨市場もほぼ９９年から同様の動きをしています）、過去のパターンに従えば２０１４年から２０２０年ごろまで商品の上昇は続くはずであり、まだまだ上昇の余地はあり投資のチャンスはある』
現物投資で膨大な資産を構築した同氏は、今後も商品市場の上昇を見込んで長期スタンスで資産運用を行っているのです。
では、長期ならなんでも良いのでしょうか？
まず、同氏は日本への投資は否定しています。将来のない日本なら逃げるべきとしています。
では、中国は？以下のように述べています。
『中国でも近い将来、一部の市場でハードランディングがないとは限りません。都市部の不動産価格は高騰していますから何かの切っ掛けで暴落が起こるかもしれない。銀行の融資残高の４０％が不良債権化しているという話も出てきています。例え、暴落が起きようともそれは一時的なことであり、そのときこそ買いだと思います』
同氏は近々中国バブルがはじけると指摘しており、その後、中国市場が暴落したらそこは買いだとしているのです。
中国バブルが崩壊すれば、不動産は今から３分の１以下に叩き売られるでしょうし、株もばたばたと上場企業が倒産していき、指数は今の３分の１以下になっても不思議ではありません。
中国へ投資した投資家・企業が苦しみ破産し、皆がもう駄目だといった時がくれば、そこは＜買い＞だと同氏は述べているのです。
成功する投資家の座右の銘でもある『他人の不幸は蜜の味』を実践しようとしているのです。
何も知らない個人･企業投資家が泣き、苦しんでいるときに、密かに買いを入れる。
そして、彼らが全て処分を終えた時に、大きな転換点が待っているのです。急騰です。世紀の大相場が待っているでしょう。
それまでは、現物でじっくり上昇相場を満喫するとしているのです。
世界旅行を楽しんだり、のんびり別荘で過ごしたり・・・。本当の投資の王道を行くことを彼は実践しており、これが本当の資産運用・資産防衛につながるのです。
http://www.collectors-japan.com/nevada/main/m_050901_1.html
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。