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(回答先: 潜在的な米経済成長力強くドル強含み110.26円→110.64円/ニューヨーク外国為替市場概況(フィスコ) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 9 月 09 日 11:46:54)
DJ-【NY外為・債券市場概況】ドル続伸・米国債続落、SF連銀総裁発言受け
ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)8日の外国為替市場では、原油価格がハリケーン襲来以前の水準にとどまったことと、いまのところハリケーンの影響で米連邦準備制度理事会(FRB)が今月20日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを見送ることは無いとの見方が拡がったことから、ドルは続伸した。短期米国債利回りがさらに反発上昇したことも、高い利回りを求める米国外の投資家からのドル建て資産に対する需要につながる可能性があり、ドルにとっての支援材料となった。
ニューヨーク市場の取引開始当初は、ドルはまちまちの動きとなった。米労働省が発表した9月3日までの1週間における失業保険新規申請件数が、予想よりも少ない1,000件の減少にとどまり、季節調整済みで319,000件となったことから、ドルは一時軟化した。今後数週間で、ハリケーン被害にあった被災者の保険申請が反映され、申請件数はさらに増加修正される可能性があることを労働省は指摘した。
その後、米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計では、商業用原油在庫が予想通り前週比640万バレル減少したが、ガソリン在庫は予想を下回る420万バレルの減少にとどまった。ガソリン需要が予想外に4%も落込んだことから、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油先物10月物は下落し、前日比1ドル27セント安となる1バレル=63ドル10セントの日中安値をつけた。これを受けてドル相場は持ち直したが、原油先物10月物の終値は、前日比12セント高の64ドル49セントとなった。
8日の米東部時間午後5時50分現在、円は1ドル=110.50-55 円(7日午後2時50分現在110.00-10円)、ユーロは1ユーロ=1.2394-99ドル(同1.2407-15ドル)、英ポンドは1ポンド=1.8355-60ドル(同1.8396-99ドル)、スイス・フランは1ドル=1.2447-50フラン(同1.2432-35フラン)で取引されていた。
一方、米国債市場では、10年米国債80億ドルのリオープン入札は昨日の新発5年債に続いて好調だったが、サンフランシスコ連銀のイエレン総裁がインフレ上昇リスクに懸念を示したことを受け、短期ゾーンを中心として米国債価格は続落した。
10年債リオープン入札の最高落札利回りは4.134%で、入札締め切り直前の発行日取引と同水準だった。需要の目安となる応札倍率は2.68倍で、過去10回の10年債入札における平均2.45倍を上回った。外国中央銀行や大手機関投資家などからの間接応札分は22%で、昨日の5年債にみられた55%にははるかに及ばなかったが、前回6月のリオープン入札における11%から大きく増加した。「全体としては、また強い入札だった」とABNアムロの米国債取引ヘッド、リチャード・クリングマン氏は語った。
サンフランシスコ連銀のイエレン総裁は、米国史上最悪の自然災害の余波で、金融政策は「試練の局面」を迎えていると語った。ハリケーンによる被害で、今年の経済成長は減速するだろうと認めながらも、物価が上昇する危険性がハリケーンの被害で強まっていることに警戒感を示した。石油価格の上昇がコアの物価に波及し始めるかもしれないとイエレン総裁は指摘した。
投資家はこの発言を、今月20日のFOMCでも追加利上げする兆候だと受け止めた。
それでも、イエレン総裁の発言は、7日にシカゴ連銀のモスコー総裁が示した金融引き締め的な見方よりは均衡がとれたものだった、とバンク・オブ・アメリカ証券の米国債・エージェンシー債取引ヘッド、ジェラルド・ルーカス氏は語った。
短期債が小幅安となる一方で、長期債利回りはほぼ横ばいだったため、利回り曲線はやや平たん化し、2年債と10年債の利回り差は前日比1bp縮小した27bpとなった。
「現時点では、今月もFRBが0.25%の追加利上げを行う可能性が高いと市場はみている」とクレディ・スイス・ファースト・ボストンのストラテジスト、アレックス・リー氏は指摘した。フェデラルファンド(FF)金利先物9月限は、FRBが現在3.50%のFF金利目標値を9月20日のFOMCで3.75%に引き上げる可能性をおよそ76%織り込んでいるとリー氏は語った。
米東部時間午後2時現在、指標銘柄の10年債は前日比2/32安の100 26/32で、利回りは4.150%となった。30年債は7/32下がり114 8/32で、利回りは4.434%に上がった。一方、2年債は1/32安の100 7/32で、利回りは3.876%、新発5年債は2/32下がり99 21/32で、利回りは3.950%に上がった。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均は前日比37ドル57セント安の10,595ドル93セントで、店頭市場のナスダック総合指数は同6.00ポイント安の2,166.03、S&P500種指数は同4.69ポイント安の1,231.67となった。
(ダウ・ジョーンズ) - 9月9日8時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050909-00000007-dwj-brf