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(回答先: 「給油中に値段上がっていく」 車社会の米、市民悲鳴 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 9 月 04 日 10:08:50)
米、石油ショック状態 ハリケーン被害、大半の製油所閉鎖 ガソリン買いに列
http://www.sankei.co.jp/news/morning/04iti001.htm
【ワシントン=気仙英郎】ハリケーン「カトリーナ」による被害で、米国は「ミニ石油危機」ともいえる状況に直面している。米政府は国内の戦略石油備蓄の取り崩しと国際エネルギー機関(IEA)加盟国による備蓄石油の放出で日量計二百万バレルを確保するほか、国内のガソリン供給を円滑にするため、外国船による米国内の港湾間輸送を可能にするなど、あの手この手の対策を講じている。だが、石油業界などは「カトリーナ」による被害をまだ正確に把握できないでおり、供給懸念がいつまで続くのか見通しが立たない状況だ。
全米自動車協会(AAA)によると、二日のレギュラーガソリンの店頭平均価格は一ガロン(約三・八リットル)当たり二ドル八六・七セントと、過去最高値を更新した。ガソリンスタンドは仕入れ値の急騰に備えて価格を上乗せし始めたため、店頭では三ドル台の表示が拡大している。
在庫がなくなり閉店するスタンドも出てきたため、一部の不安に駆られた消費者らは、ブッシュ大統領のガソリン購入の抑制要請にもかかわらずガソリン買いに殺到。ミシシッピ州では、ガソリン購入のために三時間待ちの行列ができた。
米エネルギー情報局は、「カトリーナ」による被害をまだ正確に把握できていない。メキシコ湾岸にある製油所は全米の石油精製の約五割をカバーしているといわれる。被災地には九つの製油所があり、このうち八カ所が閉鎖しているが、作業員らの立ち入りは当分先になるという。
米国の東部と中西部までガソリンなどを運ぶ主要な二つのパイプラインも寸断されたままだ。全米の一日当たり消費量の10%に相当する四千二百万ガロンのガソリンが供給されていない計算だ。
IEA加盟二十六カ国による戦略備蓄の協調放出は、米政府の要請を受けたものだ。米国自身も三千万バレルを取り崩すが、ボドマン米エネルギー庁長官はロイター通信のインタビューに「市場動向によっては追加措置を取ることが予想される」と述べ、備蓄の一段の取り崩しがあることを示唆した。
さらに、サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)の加盟国とも協議し、石油供給量拡大の確約を得た。
ハバード米大統領補佐官(経済担当)は二日、テレビに出演し「欧州から二十隻のタンカーが米国に向かっている。危機は短期間で収束するだろう」と強調した。
しかし、エネルギー専門家の間では、「IEA加盟国による備蓄放出でも米国発の石油危機を抑えるのは難しい」(米系メジャーアナリスト)との見方が根強い。エネルギー情報局も「一部は今後一−二週間で操業再開できるかもしれないが、復旧に数カ月要する施設もある」と供給不足が続くとの見方を示す。
大手石油会社は効率重視の経営を迫られた結果、利益率の低い精製部門の設備の更新・新設を控え、この三十年間、既存施設の能力向上で対応してきた。このため、施設は老朽化しているのに、稼働率は約95%にも達する。
こうした製油施設の脆弱(ぜいじゃく)性が解決されないかぎり、米国は石油危機と背中合わせだ。
【ワヤクチャ】
収益を上げる事を中心にする結果、国民生活が破壊されるという例だろう。
国家の役割はまず国民生活の向上であり、企業に儲けさせるだけでは国家の役割は果たせていない。