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(回答先: 楽観論後退「経済は当面減速」 損害1000億ドル予測も 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 9 月 04 日 10:03:59)
「給油中に値段上がっていく」 車社会の米、市民悲鳴
【ニューヨーク=長戸雅子】「給油中にガソリンの値段が上がっていくんだ」。タクシーの運転手が悲鳴をあげた。大型ハリケーン「カトリーナ」の被害によるガソリン価格の急騰は、車社会・米国の市民生活を大きく揺さぶっている。被災地周辺や中西部のガソリンスタンドには買いだめをする車が列をなし、在庫切れで閉鎖するスタンドも相次いでいる。
◆「強盗並み」
ニューヨーク市のクイーンズ区にあるガソリンスタンド。給油していた五十代の男性は「二日前には一ガロン(約三・八リットル)当たり二ドル四十セントだったのに、今日は二ドル九十八セント。いきなり五十セントも上がるなんて初めての経験だ」と吐き捨てた。「給油中に二ドル九十一セントから三ドル四十九セントに上昇してびっくりした。強盗並みだ」(タクシー運転手)との声も。一日に何度も価格を引き上げる業者も報告されている。
同市に隣接するナッソー郡のガソリンスタンドでは市内より一ドル近く安いとあって、一日には長蛇の列ができた。
◆高まる不満
ガソリン価格は、昨年五月に一ガロン当たり二ドル六セントを記録した後は一ドル八十−九十セント台に落ち着いていたが、最近の原油価格の高騰を受けて上昇していたところへ「カトリーナ」が襲来。全米自動車協会(AAA)によると、二日のレギュラーガソリンの店頭平均価格は二ドル八六・七セントと過去最高値を更新した。便乗値上げも目立ち、ジョージア州では五ドルを掲げるスタンドも報告され、パーデュー知事は「不当な高値での販売は処罰する」と警告した。
国土が広大な米国では一部の大都市を除き、通勤や買い物、レジャーなどで車がなければ生活そのものが成り立たない。必需品のガソリンは、日本人にとってのコメと同じと例えられる。
それだけに国民のブッシュ大統領への不満も高まっており、ワシントン・ポスト紙などの先月三十一日までの調査では支持率は45%と過去最低を記録、多くが「家計の苦しさ」を訴えた。
◆旅行は近場
五日の月曜日は祝日の「レーバー・デー」(労働者の日)のため、三日から三連休となる。AAAによると、この三連休に五十マイル(一マイルは約一・六キロ)以上の旅行を計画している人は三千五百万人で、うち二千八百万人が車を利用するとみられている。AAAでは「ガソリンを一ガロン節約すれば、一ガロン精製しなくて済む」と遠出より近場への旅行を奨励している。
ニュージャージー州に住むニーラム・ショプラさんは、ボストンまでのドライブを計画していたが、「以前なら二十ドルで済んだガソリン代が五十ドルもかかる」と行き先の変更を検討中だ。
一年に二万五千マイルを運転するというフロリダ州の旅行代理店経営、ジョー・クラッケンフェルスさんは、「無駄な運転がないか、生活習慣そのものを変えなければ」と話している。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/04kei003.htm