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(回答先: 弱い米ISM指数、利上げ打ち止め観測でドル続落109.60円/1.2526ドル／ニューヨーク外国為替市場概況（フィスコ） 投稿者 愚民党 日時 2005 年 9 月 02 日 06:51:26)
DJ-【NY外為・債券市場概況】米利上げ観測後退し、ドル続落・米国債続騰
ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)9月1日の外国為替市場では、米国経済に対する懸念を背景としてドルが続落し、ユーロは3カ月ぶりの高値をつけた。期待はずれの米国経済指標や記録的な高値をつける石油価格に加え、超大型ハリケーン「カトリーナ」がもたらした被害が拡がるなか、ドルに対する投資家心理が弱気に転じ、ユーロは夏場のレンジ相場から抜け出し、日中高値は1.2526ドルに達した。ユーロが1.25ドル台をつけるのは5月31日以来3カ月ぶりのこととなる。5月末には、フランスが国民投票で欧州連合(EU)憲章の批准を否決し、ユーロが大きく下落した。
ブッシュ米大統領と連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン議長が昼食をともにし、ハリケーン被害が米経済に及ぼす影響について話し合ったことも、ドル相場を圧迫した。この会談により、FRBが今後数カ月は利上げを見送るのではないかとの観測が高まったのだとアナリストは指摘した。会談後にブッシュ大統領は、「カトリーナ」が米国のエネルギー設備の基盤を混乱させたが、これは一時的との見方を示した。
米サプライ管理協会(ISM)が発表した8月の製造業景況指数は、新規受注と生産が7月の高水準から反落したため、7月の56.6から53.6に大きく低下した。米商務省が発表した7月の個人所得・消費支出統計も予想を下回り、建設支出も予想より低い伸びにとどまった。一方、失業保険新規申請件数は、予想をやや上回った。こうした一連の経済指標もドルの売り材料となった。
1日の米東部時間午後5時50分現在、円は1ドル=109.73-77 円(31日午後5時50分現在110.58-63円)、ユーロは1ユーロ＝1.2500-04ドル(同1.2336-41ドル)、英ポンドは1ポンド＝1.8340-45ドル(同1.8033-38ドル)、スイス・フランは1ドル＝1.2341-44フラン(同1.2533-36フラン)で取引されていた。
一方、米国債市場では、追加利上げ観測が一段と後退し、短期米国債は3営業日連続で上伸した。ハリケーン被害に加え、ISM製造業景況指数が予想以上に弱く、エネルギー価格が高止まりしていることから、FRBの早期利上げ打ち止め観測がさらに高まっている。
ブッシュ米大統領と連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン議長が、ハリケーン被害が米経済に及ぼす影響について意見交換したことから、金融政策の転換が差し迫っているとの見方が強まった。
朝方には2年債および10年債が7月第1週以来の水準まで低下し、10年債は4％を割り込み、2年債利回りが3.70％を下回った。このため一部の投資家が利益確定の売りに動き、2年債は3.72％、10年債は4.03％まで利回りが押し戻された。
一方、2年債と10年債の利回り差は、週初につけた11bpからおよそ3倍にあたる30bpまで拡大した。これは、「年内残りの期間におけるFRBの金融政策を、市場がどのようにみているかを反映したものだ」とクレディ・スイス・ファースト・ボストンのストラテジスト、アレックス・リー氏は語った。
ユーロドル金利先物市場では、9月20日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25％追加利上げする可能性が、わずか36％織り込んだ水準となった。前日(31日)にはおよそ88％織り込んでいた。ユーロドル金利先物12月限では、現在3.50％のフェデラルファンド(FF)金利が年末までに3.75％となる可能性が、100％を下回った。
米東部時間午後5時現在、指標銘柄の10年債は前日比4/32安の101 24/32で、利回りは4.034％となった。30年債は26/32下がり116 11/32で、利回りは4.311％に上がった。一方、2年債は5/32高の100 17/32で、利回りは3.727％、5年債は4/32上がり101 10/32で、利回りは3.833％に低下した。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均は前日比21ドル97セント安の10,459ドル63セントで、店頭市場のナスダック総合指数は同4.19ポイント安の2,147.90、S＆P500種指数は同1.26ポイント高の1,221.59となった。
（ダウ・ジョーンズ） - 9月2日8時5分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050902-00000005-dwj-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。