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「為替」 弱い米ISM指数、利上げ打ち止め観測でドル続落109.60円/1.2526ドル/ニューヨーク外国為替市場概況
「弱い米ISM指数、利上げ打ち止め観測でドル続落109.60円/1.2526ドル」ニューヨ
ーク概況 2005年9月2日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:37JST 「弱い米ISM指数、利上げ打ち止め観測でドル続落109.60円/1.2526ドル」
*07:01JST「弱い米ISM指数、利上げ打ち止め観測でドル続落109.60円/1.2526ドル」
【ロンドン市場概況】
9月1日のロンドン外為市場では、前日の米国経済指標の悪化を受けたドル売りの流
れが続き、ドルが全般的に下落する展開になった。ドル・円は110円81銭から110円
45銭まで下落し、ユーロ・ドルは1.2344ドルから1.2395ドルまで上昇、ドル・スイ
スは1.2533フランから1.2478フランまで下落した。ユーロ・円は136円71銭から136
円94銭まで上昇し、ポンド・ドルは、イギリスの8月製造業購買担当者景気指数
(PMI)が50.1(予想49.4、7月49.5)だったこともあり、1.8039ドルから1.8123ド
ルまで上昇した。
【経済指標】
英・8月の製造業購買担当者景気指数(PMI):50.1(予想49.4、7月49.5)
ユーロ圏・8月の製造業PMI:50.4(予想51.0、7月50.8)
ユーロ圏・7月の失業率:8.6%(6月8.7%)
【要人発言】
キング英中銀総裁
「英個人消費は減速している」
「それでも人々は依然として、慎重ながらも店でお金を使っている」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:110円58銭、ユーロ・ドル:1.2389ドル、ユーロ・円:136円99銭、ポン
ド・ドル:1.8127ドル、ドル・スイス:1.2487フラン
【ニューヨーク市場概況】
9月1日のニューヨーク外為市場では、8月のISM製造業景気指数が7月から予想外に
低下した事からドル・円は110円62銭から109円85銭まで下落した。急遽行われたブ
ッシュ米大統領とグリーンスパン米FRB議長の会談で“利上げ打ち止め”や“米大統
領の利下げ要求”など様々な憶測を呼んだ事で109円60銭まで一段安となり、109円
80銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは1.2385ドルから1.2500ドルのバリアーを行使し約3ヶ月ぶりの高値水
準である1.2526ドルまで上昇し、1.2500ドル前後で引けた。ユーロ・円はファンド
筋の買い主導で136円90銭から137円38銭まで上昇したものの、ECB総裁が「中国に更
なる通貨柔軟性を求める」と発言した事から137円25銭前後まで軟化して引けた。ポ
ンド・ドルは1.8122ドルから1.8364ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.2487フラ
ンから1.2315フランまで下落した。
【原油市場】
NY原油相場はガソリン相場の上昇に連られる形で強含み推移した。ガソリン先物価
格(10月限)は巨大ハリケーンによる洪水や停電の影響で依然として多くの製油所
が操業停止を余儀なくされている事が買い材料となり4日続伸となった。しかしなが
ら、一部メディアが「米政府が明日にも戦略石油備蓄からエクソンに600万バレル貸
し付ける」と報じた事もあり、原油供給不足への懸念がやや後退し、上値は限定的
となった。
NYMEX原油先物価格(10月限)はじり高となり69.47ドル(前日比+0.7%)で取引を
終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は8月のISM製造業景気指数が予想を下回った事や過去最大規
模のハリケーンが米経済へ悪影響を及ぼすとの懸念が広がり、これまで織り込まれ
ていた9月のFOMCでの利上げが疑問視され、ドル先安観が広がり始めている。この動
きを受けてオプションの買いが目立っており変動率は全体的に上昇。1ヶ月物は
8.50%から8.55%、3ヶ月物は8.375%から8.425%、6ヶ月物は8.175%から
8.325%、1年物は8.25%から8.325%へそれぞれ上昇した。
またドル先安観が強まった事でリスクリバーサルでは円コール買いが強まっており
25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.55%から+0.70%、3ヶ月物は+0.7%
から+0.80%、6ヶ月物は+0.925%から+0.975%へそれぞれ拡大した。
【株式市場】
NY株式相場は下落。引き続き大型ハリケーン「カトリーナ」による混乱が続く一方
で、利上げ打ち止め期待も高まっており、全体としては終日小幅な値動きとなっ
た。NY証券取引所は昨日に続き過去最高水準となる出来高を記録する大商いとなっ
た。セクター別では、エネルギーや公益事業が上昇する一方で、自動車や自動車部
品や消費者・サービスが軟調。バイオのカイロン(CHIR)はスイスのノバルティスが
買収を発表して17.8%の大幅高。ウォルマート(WMT)やターゲット(TGT)が発表した8
月の既存店売上高はともに上昇したものの、ハリケーンと原油価格の影響で9月の売
上には慎重な見方を示しており、株価は小動きに止まった。ダウ構成銘柄では、8月
の自動車販売が冴えなかったゼネラル・モタース(GM)が下落。低所得者層の可処分
所得がガソリン価格の上昇で圧迫されるとの見方から、マクドナルド(MCD)も下落し
た。一方でエクソン・モービル(XOM)やキャタピラー(CAT)が引き続き堅調に推移し
た。結局ダウは21.97ドル安の10459.63、ナスダックは4.19ポイント安の2147.90で
取引を終了した。投資家の多くも被害の規模・状況が十分に把握できていない為に
手仕舞う動きが目立っており、出来高急増の一因となっている。
【経済指標】
米・先週分の新規失業保険申請件数:32.0万件(予想31.5万件、前回31.7万件←
31.5万件)
米・7月の個人所得:前月比+0.3%(予想+0.5%、6月+0.5%)
米・7月の個人支出(PCE):前月比+1.0%(予想+1.0%、6月+1.0%←+0.8%)
米・7月コアPCE価格指数:前年比+1.8%(予想+1.9%、6月+1.9%)
米・7月の建設支出:前月比±0%(予想+0.6%、6月-0.6%←-0.3%)
米・8月のISM製造業景気指数:53.6(予想57.5、7月56.6)
【要人発言】
トリシェECB総裁
「金利水準は適切であり、政策金利の変更予定は無い」
「低金利は景気押し上げを助ける」
「最近のユーロ圏の経済指標から本年後半期には景気拡大が予想される」
「インフレ圧力が強まる兆候はみられない」
「消費は拡大傾向にある」
「価格上昇リスクに警戒が必要」
「原油高は景気下方リスクであり、インフレ予想を引き上げる」
「不動産価格の急上昇には注視している」
「中国は更なる通貨柔軟性が必要」
ブッシュ米大統領
「ハリケーンによるエネルギー供給の中断は一時的」
「エネルギーの無駄遣いのないように」
「米国内でガスの運輸に外国船を使用する事を許可」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 110.77 110.81 109.60 109.82
ユーロ・ドル 1.2347 1.2526 1.2345 1.2501
ユーロ・円 136.77 137.38 136.72 137.29
ドル・スイス 1.2532 1.2533 1.2315 1.2344
ポンド・ドル 1.8046 1.8364 1.8039 1.8342
株式市場:
NYダウ 10481.44 10513.76 10425.80 10459.63
ナスダック 2149.03 2157.32 2142.32 2147.90
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.256 4.311
米国債10年物 4.014 4.033
先物市場:
NY金先物 440.0 449.5 440.0 446.5
NY原油先物 68.95 69.60 68.25 69.47
シカゴ日経平均先物 12580 12590 12520 12545
(フィスコ) - 9月2日6時41分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050902-00000002-fis-brf