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(回答先: 政府の住専処理案は貸し手のなかで一番ひよわな農林系金融機関を救済するために、主要銀行など母体金融機関と国民にツケを負わせ 投稿者 hou 日時 2005 年 8 月 06 日 23:05:23)
MOF坦、看板付け替えの恐れ――大蔵の体質変革急務(霞が関風速計)1998/02/01, 日経金融新聞, 2ページ, , 738文字
大手銀行が相次いでMOF担(大蔵省担当者)を廃止する方針を打ち出す中で、大蔵省にも変化を求める声が強まっている。事あるごとに銀行界に「事情説明」を求める大蔵省の体質が変わらないと、MOF担廃止は看板の付け替えに終わりかねないからだ。
MOF担廃止の流れを作るきっかけとなったのは金融検査官による汚職事件。大手銀行などが検査日を事前に知るために検査官を接待した疑いがもたれている。大蔵省は事件の反省に立って検査日の予告制度を導入するなど検査制度を見直す方向だ。
もっとも、MOF担の仕事は検査に関する情報収集にとどまらない。銀行が拠点を開設する場合の認可申請、業績の定期的な報告、新商品取り扱いの報告などの日常業務のほか、経営上の問題について大蔵省から説明を求められれば、直ちに出向いて説明している。
大蔵省は政策立案の必要性や影響を探るために民間銀行とのパイプは必要とみている。「表面的な付き合いだけでは銀行の本音は分からない」と公言する幹部もいる。
「MOF担と呼ばれる銀行員はいなくなっても、大蔵省との窓口になる人間は必要。夜の接待や、用もないのに大蔵省内を歩き回ることがなくなる程度の違い」とみる向きは多い。金融の検査・監督部門は六月に発足する金融監督庁に移るが、銀行界は大蔵省にも引き続き足を運ぶ必要があるとみている。
金融行政の方向を見定めるために、銀行界の現状や考え方を大蔵省が知っておく必要があるのは当然だ。だが、顔見知りや親しい人間、政治力のある特定の業界などに情報の入手を頼ったり、金融行政には直接、関係がない情報まで報告を求める体質が変わらないと、裁量行政からの転換は難しい。銀行界に限らず、国民の声を公平に聞き入れる透明なルールの確立が求められている。