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(回答先: 「もう限界」 【毎日新聞】 投稿者 hou 日時 2005 年 7 月 29 日 20:13:36)
笹かま業者悲鳴、原料高騰 「もう限界」値上げ検討
仙台名物の笹(ささ)かまぼこが、BSE(牛海綿状脳症)の影響で大打撃を受けている牛タンに続き、窮地に立たされている。原料となるスケソウダラなどのすり身が高騰しているからだ。世界中で白身魚の需要が高まっている上、原油高騰が追い打ちとなり、卸値が昨年よりも2―3割上昇。「もう限界」と、長年据え置いてきた価格の値上げを検討する企業も相次いでいる。
<赤字転落の予想も>
かまぼこ製造販売の鐘崎(仙台市)はお歳暮シーズンに向けて、商品の価格改定を検討している。人気商品である100グラムの大判笹かま「大漁旗」は、今の一枚200円(税抜き)から250円程度にする方向だという。
同社は2006年2月期中間決算の純損益が、前年同期の3600万円の黒字から1億1000万円の赤字に転落すると予想。価格改定などで通期では最終黒字を確保したい考えだ。
「すり身の価格が下がらず、利益を圧迫している。十数年間価格を据え置いてきたが、思い切って全商品の価格を見直す」と吉田久剛社長。パッケージの新装も行う予定で、「原料高をマイナスととらえるのでなく、チャンスにして乗り切りたい」と話す。
<世界中で取引拡大>
スケソウダラなど白身魚のすり身は多くが北米や南米、東南アジアから輸入され、数年ごとに価格上昇と低下を繰り返してきた。03年もBSEの影響で白身魚の切り身の需要が欧州で高まり、すり身の供給量が減少。3割以上も高騰した。
白身魚は、切り身需要が依然として大きいが、日本でしか消費されなかったすり身が、カニ風味かまぼこの原料として世界中で取引が拡大している。各国が漁獲量を制限していることも市場にひっ迫感を与えている。
<原油高が追い打ち>
水産大手のニッスイ(東京)は「原油高で魚の捕獲にかかる経費が増え、中国での消費拡大も予想される。原料価格は当面下がらないだろう」と予測する。かまぼこ業界は国内の練り製品の消費が落ちているため値上げを控えていたが、紀文食品(東京)が8月下旬の値上げを発表。追随する業者が増えている。
阿部蒲鉾(かまぼこ)店(仙台市)は秋の原料価格を見て、価格を改定するかどうか検討するという。阿部賀寿男専務は「贈答品単価がデフレ傾向にある中、値上げはしたくないが、企業努力ではもう限界」とため息をつく。
(河北新報) - 7月29日7時6分更新