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(回答先: Re:これを見せ金と言う 投稿者 Mグループ 日時 2005 年 7 月 18 日 15:11:14)
、「日本人の貯蓄好き」という指摘は、ある期間の所得のうちどれだけを貯蓄したかということを基準にした判断です。「貯蓄」という言葉も多義に用いられますが(注2)、これを「金融資産の純取得額(資金運用額―調達額)」という意味で捉えると、日本は年間可処分所得に占める金融資産の純取得額の割合が約 5%と、フランス、ドイツ(約 7〜 8%)に次いで比較的高い水準となっています。これに対し、英国(約 1%)はこれが低く、さらに米国(▲ 0.4%)ではマイナスとなっています。
統計計数をみる際、「残高(=ストック)」でみるか、「ある期間中の取引額(=フロー)」でみるか、でイメージが異なることはありますが、米国の個人金融資産に関してはこのギャップが大きいようです。日米のどちらが貯蓄好きかは、所得のすべてを使いきるけれども多額の資産を持っている人と、資産がないので収入の大部分を金融資産の取得に回す人のどちらが貯蓄好きとみるかによりますが、一般的には後者のフロー計数で判断することの方が多いようです。その意味では、日本と米国の比較においては、やはり「日本人は貯蓄好き、米国人は消費好き」と言えるのかもしれません。
(注2) 貯蓄の指標としては「貯蓄率=(可処分所得―消費支出)/可処分所得」が有名です。これは、ある期間の所得のうち消費しなかった割合を示し、これでみても日本は他の国に比べ高いようです。