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(回答先: Q.日本の個人金融資産は、１４００兆円ですね。 それではアメリカは？？【日本銀行】 投稿者 hou 日時 2005 年 7 月 18 日 10:06:31)
ここへのリンクは前にもありましたが、「世界一金持ちと言われる日本人よりもアメリカ人は金持ち
である。」「日本の金融資産の３倍もアメリカは持っている。」ということで、政府・自民党の掲げるロ
ードマップ（国策）である「アメリカに従ってさえすれば間違いない。」論を経済的に補強しようとする
ものだと思われます。
私は今「ドル暴落から世界不況が始まる」 リチャード・ダンカン著 日本経済新聞社 ２００４年８月
という本を読んでいます。
著者リチャード・ダンカンは「日本を含むアジア経済を幅広くカバーする金融アナリスト・・・アジアに
活動の拠点を移してから２０年近くになり、その間、ＨＳＢＣ証券やソロモン・ブラザーズなどで勤務。
また１９９７年のアジア通貨危機に際しては、ＩＭＦのコンサルタントとしてタイに乗り込み事態の収拾
に尽力。さらに世界銀行のアジア金融センターの専門家としてワシントンＤＣで働く。・・・」などと
紹介されている。
現在半分ほど読んだところですが、この本では、このままでは、アメリカの経済的崩壊は世界を道ずれ
にして不可避であることが説かれています。アメリカ経済繁栄は日本などの貿易黒字国のドルがアメリカ
に還流（投資）されることによって生まれたバブルであり、はじける（アメリカの証券が紙切れに変わる。）
のは時間の問題だと。（でも、それでは日本・世界は困るのでアメリカを買いつづけねばならない。日本は
アメリカと走りつづける必要がある。自転車をこぐのは勿論日本。））
アメリカは政府も企業も家計も借金漬けである。アメリカ国債は４０%が外国人持分であり（２００１年）
アメリカ企業の株も１１%は外国人所有である。
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家計
家計の債務は２００２年の第２四半期末には７兆９０００億ドルにも達していた。金融市場の借り手
として金融部門の次に大きいことになる。アメリカの消費が世界経済をひっぱってこられたのも、家計が
借金漬けになっていればこそだった。それを可能にしたのは、記録的な低金利と、金融機関のとんでもな
く積極的な融資姿勢だった。・・・・・
個人破産の申請件数は、すでに新記録を樹立している。同じくらい気になるのが、２０００年２００１年
の好況の絶頂期において、個人の貯蓄がマイナスになりかかったということだ。
・・・ただひとつ言えるのは、経済がさらに失速し、株価がさらに低迷するとともに、家計の経済状況は
いっそう悪化するということだ。家計に残された唯一の選択肢は、新たな借金を減らし、これまでの債務
を返済することだけなのである。
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このような記述と「Q.日本の個人金融資産は、１４００兆円ですね。 それではアメリカは４２５７兆円
？？」とは整合性はあるだろうか。
アメリカの公的年金制度や社会福祉は日本やＥＣ諸国に比較して貧弱であり、アメリカ国民は政府
に頼らず「自分の生活は自分で護る。護らねばならない。」ので、貯蓄自体の額はは日本人より大きい
のだろうと思う。（日銀のデータが正確だとすると。） だが、大部分を株券や債権として持っているの
であるから、皆がそれを現金化しようとすれば、その株券や証券は紙切れに変わる代物だろう。持っている
ことしかできない金融資産であり日本が保有する米国債と同じである。リチャード・ダンカン氏の言うよう
にドル暴落とアメリカ経済の崩壊が始まればアメリカ人の持つ４２５７兆円は紙切れ同然になる。つまり
アメリカの個人金融資産４２５７兆円とは、外国人（日本）への見せ金にすぎない。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。