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(回答先: 相変わらず、自分本位な方だと改めて認識しています。 投稿者 考察者K 日時 2005 年 7 月 16 日 15:27:16)
>しかし、相変わらず、自分の考え方が「正しい」との認識が強いなぁ〜と感じています。
あなたが求めていることにきちんと応えていないことを問題にしているのであって、自分の考え方が正しいという前提であれこれ言っているわけではありません。
今現在は妥当な論理だとは思っていますが自分の思考や判断には思い込みや錯誤があるはずと思っているので、それを指摘してくれることを期待してこのようなやり取りをしています。
あなたは、私の考え方についてはほぼまったく触れることも持説の根拠を示すこともなく、「ほぼアウトだ」とか、突然破綻が生じるとか、心理学的問題はなんとも言えないなどと言ってきたのです。
この間のやり取りを踏まえて、私の対応を自分の考え方が「正しい」との認識が強いなぁ〜と感じている人が思考努力をしているとはとてもじゃないが思えません。
このスレッドのやり取りを最初から読み直してもらえたんでしょうか?
>>【それでも、「ほんとうに考える努力をしない人ですね」がたんなる誹謗中傷や嫌
>味だと思われるのなら、レスは不要です。】
>に対応した物でしょう。それが、Kが「語ること」に嫌悪感を抱かれても困ります。
あなたが「語ること」に嫌悪感を抱いているわけではなく、根拠レスに国家破産を主張することに嫌悪感を覚えているのです。
あなたの考え方には嫌悪感ではない対応をしているはずですよ。
ミソもクソも一緒にしないで、物事を分別して考えてください。
>>【インフレは「心理」で起きるわけではないと書き続けていますよ。】
>>との事ですが、Kはトイレットペーパー時の実例を示すことで「既に、対処しています」
70年代前半に起きた「トイレットペーパー問題」は、価格引き上げに利を求める供給側の供給絞込みという貨幣側ではない要因から起きた価格変動です。
原油価格の高騰は高率のインフレにつながりましたが、そうなったのは、賃上げ・公共投資(結果的に可処分所得の増加をもたらす)・貸し出し拡大(これもある程度は結果的に可処分所得の増加をもたらす)を通じて高い率での可処分所得の増加があったからこそで、「心理」が原因というわけではありません。(心理は後押しの役割を果たした程度であり、インフレの結果生じたものだと言えます)
>要は、個人の判断として「貯蓄として通貨を持つのが良いか」それとも「耐久消費財
>の整備をするのが良いか」もしくは「将来換金できる物品として保持するか」の選択
>です。
>その選択は「心理から判断されやすく(心理だけとは限りません)、それによってデ
>フレもインフレも起こる」とKは思っています。
買わないという選択(デフレになる可能性がある購買行動)に自由度が高いことを認めますが、買うという選択(インフレになる可能性がある購買行動)には可処分所得+貯蓄という物理的な制約が厳然とあるのです。
不急のものを買わないという選択は自由にできても、買ったほうが得だからとか買いたいと願ってもお金がなければ思うようにはいかない現実は理解できるでしょ。
すべての家計が物に替えたほうが得だと判断しても、貯蓄を使い果たしたら、月々の所得の範囲を超えて買うことはできません。
インフレが進んでいる状況では、今は必要ないが後に必要になるのと思っているものを早めに買おうとする心理は働き、デフレが続いている状況では、当座必要なもの以外はあせって買う必要はないという心理が働きます。
価格変動に影響する購買行動は、心理から始まるわけではなく、自分を含む人々の購買行動や供給力変動から生じる価格変動そのものが始源だと解釈したほうが妥当性あるのではないですか?
>仕方がないので心理がいかにインフレを呼ぶのか具体的一般論を例示しましょう。
>仮にAと言う国が「日本との貿易を縮小したとします。」それは「円が増刷されてい
>る事に危機感を持って、様子を見るため」だったとして「そのA国からしか輸入され
>ない商品については、希少価値感という心理が働き、値が上がります。」
>自国内で食料等の自給自足が厳しい日本では「食料」で「危機意識が生まれれば、先
>を争って買い求めるという心理状態が生まれます」これは、数年前の米不足の時に既
>に立証されています。(タイ米との混合米などという愚者の混合までされました)
現実に円は増刷されてきましたが、そのために、危機感を持って様子を見るために貿易を縮小したという業者がいる様子はありません。
仮にそういう危機感を持っているとしても、日本は国際基軸決済通貨であるドルを潤沢に保有しているのでドルを受け取ることができるし、円貨を受け取るとしても為替先物取引でヘッジをすることができますから、取引をやめる必然性はありません。
(現実に円の価値低下が急激に起きたときは、ヘッジできないという危機感をもたらすので円貨の受け取りを拒絶する可能性があります)
そういう杞憂とも言える危機感で取引をやめる業者は売上を減らして利益を逸し、そのような愚かな業者のおかげで利益を増やす業者も出てくるというだけの話です。
それはともかく、仮りに食糧危機が起きたとしても、それがインフレ(物価の全般的持続的上昇)につながるとは即断できません。
現状の所得状況及び心理状況からいって、絶対的必需品の食糧が不足したら食糧価格は急上昇することは確かだとしても、利便品や贅沢品への購買行動がその分減少するので全般的な物価上昇につながらない可能性もあるからです。(産業的にはデフレ不況になる可能性もあるということです)
※ ただし、このような動きが賃上げに結びついてインフレになる可能性を否定するものではありません。
> 単一的商品で起こることならば、市場全体でも原理は同じです。
>「通貨が膨張している」ー「その内、商品が値上がりする」ー「今の内に買いだめ」
>このような心理状況は過剰な物品備蓄を生み、結果的に物不足、インフレになります。
>実際の通貨流通量も物品の総量は関係なく「通貨よりも物品」という心理シフトが起
>こることだけで、インフレになる訳です。
「実際の通貨流通量も物品の総量は関係なく」インフレになるというのは超能力の世界です。
貨幣流通量には貨幣の絶対量だけではなく流通速度(同じ貨幣は取引に使われる頻度)も関わってきますが、家計は基本的に月々の可処分所得がマックスの購買限度額ですから、いくら「通貨よりも物品」という心理シフトが起きたとしても、その限度額を超えて物品を買うことはできません。
一時的に「過剰な物品備蓄を生み、結果的に物不足、インフレになる」ということは認めますが、名目の可処分所得が増加しない限り短期間で終わる経済事象です。
(供給力や輸入規制状況からみて、家庭できるレベルの備蓄が物不足を生むとは予測できません)
>ここで、あっしらさんは間違った認識をしているとKは思います。
>>【貨幣の価値が急落するとどんなに怯えても、保有しているお金・稼いでいるお金
>>さらには借金できるお金の合計以上に財を購入することはできないのです。】
>というのは、正しいのですが、間違っているのです。
>問題は「人間はギリギリまで財の購入はしない」と言う事の認識がKとあっしらさん
>では違うのだろうと思いますが、言うならば「非常用預貯金」の限界度というような
>物が「心理的な要素が最も発揮されるのだろう」とKは考えます。
「人間はギリギリまで財の購入はしない」ということは一言も言っていませんし、貯蓄を考慮した論理で説明しています。
>家計の柱である主的労働力の「安定感(リストラの危機感)」とか「保険によるリス
>ク回避力」などの複合的な要素を判断した上で「非常用預貯金」は決定されます(個
>別的家庭内の心理状況によって)。
>これは、ヘソクリと呼ばれる場合もありますが、この場合は個人の心理が大きく作用
>するでしょう。
>極論すれば、全ての人が、物品購入をするより、ヘソクリを貯める事に喜びを見いだ
>してしまえば「生活必需品(消耗必要品)」以外は全く需要がない。超デフレも可能
>性はあると言う事です。そうなれば、貨幣を幾ら増刷しても「全て、ヘソクリ」にな
>りますのでインフレは起こりません。
>これが、心理的な経済への影響でしょう。
>ですから、経済理論は「役に立たない(目安にはなるが、それ以上には信頼できな
>い)」と思っています。
デフレに向かう可能性がある購買行動における心理的要因の強さは認めています。
しかし、問題になっているインフレになるような購買力の増加は、心理的要因だけでは達成できるわけではありません。
各家計の使えるお金の量という物理法則的制約性が厳然として立ちはだかっているのです。
また、ヘソクリがタンス預金のようなかたちでない限り、購買力が減少すると一概には言えません。(銀行や保険会社は預かったり受け取ったお金を使うから利息や配当を支払わうことができるのです)
「貨幣を幾ら増刷しても「全て、ヘソクリ」になる」という説明は、日銀が貨幣を増刷すればその分家計の収入増加になるという事実がなければ無効ですよ。
もっとじっくり考えて経済事象を判断されることをお勧めします。