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(回答先: 三井物産データねつ造 欠陥装置、交換進まず 【東京新聞】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 6 月 12 日 10:27:57)
『自社登録』突出の三菱自
新車販売台数を“水増し”
新車販売台数の中に、大量の「自社登録車」が含まれていることが明らかになった三菱自動車。行き場を失ったこれらの車はほぼ新車にもかかわらず中古車市場に流出して買い手を待っている。だが、いったん傷ついた「三菱ブランド」に対する信頼回復は険しく、大量の自社登録のツケが三菱自の新車販売を今後圧迫する可能性もある。 (経済部・斉場保伸)
◆依 頼
「年度末なので、数字あわせにコルトを一台引き受けてくれないか」−。
北陸地方で各メーカーの新車から中古車までを幅広く扱う「業販店」の社長は今年三月、地元を管轄する三菱自直系の販売会社の営業マンからこう頼まれた。
この店では同様の依頼で引き受けた三台が店頭にまだある。しかし、販売目標達成に向けた営業マンの熱意に、一台を購入して登録した。
自動車販売台数は、正確には消費者に販売した台数ではなく、陸運局に登録してナンバープレートを取得した台数でカウントされる。一度登録された車は、まったく走っていなくても、中古車としてしか販売できない。
このコルトの走行キロ数はわずか五キロで「新車」同然。だが、中古車コーナーで、十万円以上安い値札がついた。それでも三カ月たっても買い手がつかないところに、リコール問題を引き起こした三菱自の販売が依然として厳しいことをうかがわせている。
◆未使用
このような車をいわゆる「新古車」といい、業界では「未使用車」と呼ぶ。すでに登録がすんでいるため、新車とは呼べないが、かといって一般にいう中古車でもないからだ。
中古車情報雑誌「カーセンサー」(リクルート)の広報担当者によると、その定義は「販売会社が登録はしたもののオーナーがなく、中古車店に権利が移った車」。
他のメーカーの車でも、少なからずこの未使用車は存在する。だが、中古車情報誌でその比率の圧倒的な高さが目立つのが三菱自だ。リストを細かく見ると、今年三月に集中していることが分かる。
◆足かせ
全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は三菱自のような自社登録を「“架空販売”みたいなところがある。結局、安い値で市場に出ることから、新車の販売にも影響しかねず、自分で自分の首を絞めることになる」と懸念を示している。
三菱自が今回明らかにした系列販売会社の自社登録車も中古車となって市場に出回っている。関西地方で店頭に並ぶコルトは、走行二十キロとほとんど走っていない。三菱自が説明する「代車」や「常に新しい試乗車を準備する」という目的で十分に活用されなかった車も複数みられる。
このコルトを扱う中古車店では「三菱店で今年一月に登録した車がそのまま来た。登録手数料を考えれば、今の価格は新車を買うより三十−四十万円安い」と言う。東京近郊ではナンバー続きのコルトや「eKワゴン」の自社登録車(届け出車)がずらりと並ぶ中古車店もあった。
三菱自動車の益子修社長は五月の決算発表時、昨年度の販売台数が二十二万七千台となり、目標を七千台上回ったことについて「小さな一歩だが、再生に向け確実な一歩を踏み出した」と評価した。
しかし、価格の引き下げられた未使用車や自社登録車が大量に市場に出回っている事実は、今後の再生の足かせにもなりかねない。けりをつけたはずのリコール問題は形を変えて三菱自を苦しめている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20050610/mng_____kakushin000.shtml
TOP 東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/