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(回答先: アフリカ向け債務の100%免除 (Nevada経済速報6月8日) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 6 月 09 日 04:19:07)
中国、世銀援助中止の時期 米シンクタンク
独裁者への流出 監視指摘も
【ワシントン=気仙英郎】ウォルフォウィッツ新総裁を迎えた世界銀行の今後の課題を話し合うシンポジウムが七日、米国の保守系有力シンクタンクのアメリカン・エンタープライズ・インスティチュート(AEI)で開かれ、資金が非効率に使われていることに批判が相次ぐとともに、「中国など一定の経済成長を実現し、市場から資金を調達できるようになった国への援助は中止すべきだ」といった提言があった。
ウォルフォウィッツ氏は同日、新総裁就任後初の記者会見で、「アフリカ諸国の貧困削減が最優先課題」と言明しており、資金の効率的配分のために、援助を“卒業”する国の基準作りの必要性が浮上している。
シンポジウムでは、米カーネギーメロン大のアラン・メルツァー教授が「世銀は多くの課題を抱え、機能不全に陥っている組織」と批判。「年間一兆ドルが贈収賄に消えている。その一部でも生産的に使われれば、発展途上国の生活を向上させることができる」と指摘。同教授はまた、ウォルフォウィッツ新総裁の課題として「世界の最貧国に民主主義を根付かせ、生活水準を向上させること」を指摘した。
同教授はさらに、「世銀は、支援を受けるべき国の基準を明確にすべきだ」と主張し、圧制国家や独裁者に資金が流れることがないように監視すべきだと強調。さらに、過去十年間で貧困から大きな改善が見られた中国やインドについては「市場で投資格付けされる国になっており、もう支援をやめるべきだ」としたうえで、「成果が上がらない国への支援をやめることも、資金を受け取る国に、努力する動機を与えるために必要だ」と語った。
このほか、パネリストとして参加した米ブルッキングス研究所のフェランティ研究員は、「世銀総裁はFCO(財務最高責任者)としての役割も果たすべきで、世銀資金をどう配分するかに指導力を発揮すべきだ」と強調。世界開発センターのバードサル理事長は「総裁が代わって、機構改革の良い機会だ」と指摘、硬直的で官僚的組織といわれる世銀の内部改革に期待を表明した。
(産経新聞) - 6月9日2時45分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050609-00000011-san-int