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(回答先: 揺らぐ米中経済への信頼：株安、債券高が進む−為替が冷静さの指標か (ブルームバーグ)infoseek 投稿者 愚民党 日時 2005 年 4 月 18 日 13:02:55)
東証１部の値下がり率は97％、過去最高―米経済と日中のＷパンチ(３) (ブルームバーグ)
2005年4月18日(月)12時06分
４月18日（ブルームバーグ）：週明けの東京株式相場は文字通りの全面安。
東証１部の値下がり銘柄数（1660銘柄）は1612に達し、取引時間中としては、
過去最高を記録した。また、下落した銘柄の割合は東証１部の97％。日経平均
株価を構成する225銘柄も、すべて下落しており、日経平均が取引時間中に１
万1000円を割り込んだのは昨年12月20日以来、約４カ月ぶり。
取引開始直後から、トヨタ自動車や日立製作所など日本を代表する大型株が
軒並み安となったほか、中国での「反日デモ」の影響が懸念されている鉄鋼や機
械など中国関連銘柄の下げもきつかった。東証１部の時価総額も346兆円まで下
げた。これは１月28日以来。
前週末に米国で発表された経済指標が市場予想より悪く、米経済の先行きを
不安視する売りも先行、下げ圧力を一段と強め、まさに週明けの東京株式市場は
日中問題の長期化懸念と米経済の先行きに対する不安感に伴う「売り」のダブ
ル・パンチを受けた格好となった。また、前週からの下げがきつくなっているた
め、信用取引で買っている個人投資家に追い証が発生し、これも下げが加速する
一因になった。
円売り加速、外国人買いさらに細る可能性も
市場関係者の間には「まだ下げ余地がある」（ＳＭＢＣフレンド証券の中
西文行・投資情報部長）との見方が多い。十字屋証券第２トレーディングチーム
の岡本征良チームリーダーも「前週のような先物主導の下げではなく、明らかに
現物主導の下げ。信用取引の買い残を整理するという、需給面での負の連鎖が深
刻になっており、信用残の整理が済むまでにはまだまだ時間がかかる」と話して
いた。
日本株の下落幅が拡大すると同時に、東京外国為替市場ではドル買い円売
りが加速、円は一時、１ドル＝108円台まで下落。シティグループ外国為替イ
ンベスターセールスの稲村秀彦ディレクターは「中国は日本の貿易相手国として
シェアがかなり高い。このため、日中関係の悪化を受けて国内企業の収益に対す
る悪影響が拡大していくとの懸念が強く、ドル買い・円売りを後押ししている」
と指摘。日本株が下落基調を強めれば外国人投資家の日本向け投資がさらに細る
可能性もある、との見方を示している。
日経平均株価の午前終値は前週末比369円48銭（3.3％）安の１万1001
円21銭。ＴＯＰＩＸは同33.42ポイント（2.9％）下落し1117.25。東証１
部の売買高は概算で９億8767万株。
日経平均は取引開始から下げ足を速める展開になり、前週末の米シカゴ先
物市場で大幅安となった日経平均先物６月物の終値も割り込んだ。その後も売り
が止まらず、昨年12月17日以来、４カ月ぶりに１万1000円を下回った。
日立、三洋電、リコーなど次々と安値
52週安値を更新する銘柄が時間が経つにつれて増えており、ハイテク株で
は日立製作所や三洋電機、東北パイオニア、アンリツなどが安値をつけた。ロー
ムは約２カ月ぶりの１万円割れとなり、中国工場の従業員2000人がデモに参加
したと報じられた太陽誘電も安い。
リコーやコニカミノルタホールディングスも昨年来安値を更新。伊藤忠テ
クノサイエンスやＮＴＴドコモ、ＮＥＣモバイリング、日本オラクルなどの情報
通信関連も安い。
自動車株では日産自動車やカルソニックカンセイも52週安値を更新し、
昨年２月10日につけた昨年来安値の1050円に迫っている。トヨタはの下げ幅
は100円に達し、７日続落。ホンダも170円安。
コマツと日立建機も安い。中国の反日デモ拡大を受けて、中国関連銘柄と
の連想から売られている。近畿日本ツーリストとエイチ・アイ・エス（ＨＩＳ）
が続落。中国での反日デモ問題が深刻化しており、日本から同国への観光客数の
減少が影響する。
内需株では三菱証券とＵＦＪつばさ証券といった証券株の一角が52週安
値を更新した。銀行株も東証１部上場の全銘柄が安く、三菱東京フィナンシャ
ル・グループは昨年11月２日以来の90万円割れ。
小売りではセブン−イレブン・ジャパンや西友が安値を更新した。日経平均
株価の構成銘柄では日本たばこ産業が唯一、小幅高だったが、これも午前の取引
終了間際になって下げに転じている。不況抵抗力が強いとされ、前週に大きく下
落した中で買いを集めていた武田薬品工業やアステラス製薬、三共などの医薬品
株も売られた。
タカラやスクエニなどが高い
一方、村上世彰氏が率いるＭＡＣアセットマネジメント（通称・村上ファ
ンド）が新たに大株主に登場した銘柄が上昇しており、タカラやスクウェア・エ
ニックスが高い。
また吉本興業などのコンテンツ関連や、ゲームソフト関連に人気が集まり、
個人投資家は新興市場のまんだらけや、ガンホー・オンライン・エンターテイメ
ントなど、一部の銘柄に買いを入れているようで、これらが大幅高となっている。
東証１部の銘柄（時価総額が500億円以上）で、値上がりしたのはわずか８
銘柄だった。
主要株価指標の動向 前日比
日経平均 11001.21 −369.48
ＴＯＰＩＸ 1117.25 − 33.42
日経平均先物（大証） 11010.00 −310.00
日経平均先物（シンガポール） 11005.00 −320.00
東証２部指数 3402.11 − 99.24
ジャスダック指数 93.48 − 2.15
東証１部売買高（百万株） 994
値上がり銘柄数 30
値下がり銘柄数 1607
-- Editor：Kaimai
記事についての記者への問い合わせ先：
東京 山口義正 Yoshimasa Yamaguchi y.yamaguchi@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先：
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院去 信太郎 Shintaro Inkyo sinkyo@bloomberg.net
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