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(回答先: 行政改革は欺瞞か 投稿者 ジャン 日時 2005 年 9 月 25 日 19:23:22)
ついでにいえば、こうした行政改革の論理は、装いを変えた翼賛化の論理の一部分たりうるものではないだろうか。
他人を思いやり、公共心と公益に奉仕する心を育てることは、何も悪いことではない。だが、それが国家や国益の段階に収斂してしまうヘーゲル的立場にとどまるのか、世界的レペルまで進もうとするのかによって、全く異なった結論になってしまう。
しかし、現実に現れているのは、そうしたドイツ的観念ではなく、アメリカ型のグローバリズムであり、規制緩和による民間事業者の参入と小さな政府であるはずなのである。
つまり、現在の行政改革の論理は、民間企業とNPO等を同列に並べて、新たな公共空間の形成を論じているが、それは、私益をよしとするアメリカ型グローバリズムと公益をよしとするヘーゲル的世界の折衷という性格を持っているのである。