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(回答先: 「将、吾が計を聴かざるときは、之(これ)を用うれば必ず敗る。之を去らん」(孫子) 投稿者 ジャン 日時 2005 年 8 月 24 日 21:58:34)
さて、孫子の兵法や論語はよしとして、やはり行政改革についてである。
道路公団民営化のときもそうだったが、行政が携わるべき分野、ミニマムの分野はどこまでかという論点がある。高速道路の場合、田舎の高速道路は国の直轄路線として無料の高速道路として少しずつ毎年の国家予算に計上して建設することとなった。一方ですでに建設された高速道路はもうかっていようがいまいが、距離に応じた料金体系で有料のままとなっている。
郵政ではどうか。ここでも議論はさまざまにあったようだが、郵便部門のみがミニマムの方向で論じられたのではなかろうか。そして、それに対して郵政民営化を提案した側も、また反対する側も首尾一貫しない、真の民営化ではないと考えたにちがいない。
総論賛成各論反対というご都合主義の議員もいるだろうが、仮に族議員とか抵抗勢力とかいわれても、もし、ミニマムとして道路も郵政も同じ立場にたって反対しているとすれば、それはそれで首尾一貫しており、議員としての資質を高く評価してよいと考える。ただし、どこまでが、本来行政がなすべきことかについて、さらなる検討は必要と思われる。
一方、民営化がすべて善でないことも注意が必要である。一定の競争状態はよい結果をもたらすが、過去の一部の日本企業の醜態はなんであったか。鉄道事故や欠陥車や牛乳や・・そこでは見え透いたうその報告が平気で行われ、消費者や国民をないがしろにしてきたのではなかったか。民営化大いに結構。問題は、民営化後に、いかに国民や消費者の利益に基づいたコントロールができるかということではないだろうか。