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(回答先: 「縄文時代はよかった。」で?どうやって縄文時代のいい所を取り入れるのか? 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 7 月 17 日 16:38:25)
>人間は社会的動物であり、集団を形成する事で自らの生存を確保しようとします。
>その為に様々な集団のシステムを作ってきました。
>その中に社会のルールとそれを強制する権力の存在があります。
>権力と言えば人々を支配する悪いものであるというイメージがありますが
>人間は社会の全ての構成員にルールを守らせる為に必要悪としての権力を作らざるを得なかったのでは無いか?と思うのです。
「作らざるを得なくなった」といいますが、共同体レベルでとどまった地域と、共同体の大多数の構成員を国家権力が収奪する段階にいった地域の差ははっきりさせるべきだと思います。
「狩猟段階で国家の萌芽があったか?」ですが、遊牧民族は国家を形成しましたが、女真族を除く狩猟民族はほとんど国家を形成しませんでした。狩猟共同体は、更にその上部の収奪するための国家という暴力組織を形成する必要がなかったからだと思います。
何故、農耕民は共同体の上部に支配・収奪する強制執行を行う暴力装置を作り出さねばならなかったのか究明する必要があると思います。狩猟民が酋長の指示による一重支配に対し、農耕民は何故村長の上に収奪者の役人と王を置く二重支配になったのは何故か?一つ考えられるのは、狩猟社会は剰余価値をほとんど生み出さなかったのに対し、農耕社会は剰余価値を大規模に生み出した。財産の貯蓄の量や貧富の差は農耕社会の方が圧倒的に大きい。これと二重支配の関係があるのではないかと思います。農耕社会では、自分達の社会維持のためのルールを持った人々の上に更に、その人々を支配するために彼らのルールとは別に法律を作る人々=オリガルキーが形成されます。そして、彼らは狩猟民と違って、自分達では食料を作らず、自分達が支配する人々に食料などの富を作らせて生活します。命令だけをする人々と命令を一方的に受けて生産に励む人々に綺麗に分かれた(階級ができた)のが農耕社会の不思議な所です。