★阿修羅♪ > 議論21 > 189.html
 ★阿修羅♪
国家への自由 と 国家からの自由
http://www.asyura2.com/0505/dispute21/msg/189.html
投稿者 ジャン 日時 2005 年 5 月 28 日 23:38:15: tV9DFzLB7Zpg6
 

(回答先: そして将軍エンゲルスと革命の利益 プロレタリア独裁 投稿者 ジャン 日時 2005 年 5 月 27 日 03:50:28)


 総じて、ルソーもマルクスも、国家への自由を特色とする大陸法の国々の枠の中での思想ではなかったか。
 そして遅れて資本主義に参入したドイツや日本は、国策で富国強兵へと進む。
 それに対して、国家からの自由を標榜する英米法下では、自由競争の中でいっそうの資本主義の発展が進む。
 フランス革命の成果としての国民軍の強さで各国の王の軍隊をうちやぶったナポレオン後のヨーロッパにおいて、ドイツ民族は、まだ統一国家を持たず、その時代にあって、フィヒテのドイツ国民に告ぐ、やヘーゲルらの国家有機体説があったことをみれば、まことに他民族からの侵略が国家意識を醸成したといってもよい。
 
 民族はあったにせよ、国家のないところに国家をつくり、国民のないところに国民をつくる。それは、ドイツにせよ、イスラエルにせよ、まことに思想の産物かもしれない。
 国民は(イメージとして心の中に)想像されたものである。想像の共同体である。とはまことに一つの真実かもしれない。
 
 そして、片や、人々を「国民」という名の共同体に組織しようとするものと、片や人々を「労働者階級」という名の共同体に組織しようとするものとの闘争のはじまり。
 しかし、それはいずれも国家への自由をめぐっての闘争にすぎない。
 

 

 
 

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > 議論21掲示板



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。