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続き 誘惑に打ち勝つ 『人生を導く5つの目的』
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投稿者 ロシアチョコレート 日時 2006 年 1 月 04 日 13:12:38: DsXgc9p/1U5SM
 

(回答先: 誘惑を通して成長する 『人生を導く5つの目的』 投稿者 ロシアチョコレート 日時 2006 年 1 月 04 日 02:10:22)

『人生を導く5つの目的 〜自分らしく生きるため40章〜』リック・ウォレン 著 尾山清仁 訳 パーパス・ドリブン・ジャパン(PDJ) 刊の275頁から貼り付けます。

(貼り付け開始)

27 誘惑に打ち勝つ

 あなたに邪悪な考えを吹き込むいっさいのものから
 遠ざかりなさい。…むしろ、善を行なうよう励ましてくれる
 ものの近くにとどまっていなさい。
  テモテヘの手紙第2 2・22 (LB)

 あなたがたを襲う誘惑は、
 他の人たちが経験したことのないようなものではありません。
 神は真実な方ですから、打ち勝つことのできないような
 誘惑をお許しになることはありません。
 むしろ、あなたがたが誘惑に遭う時には、
 それに屈してしまわないように出口を教えてくださるのです。
  コリント人への手紙第1 10・13 (NLT)

 いつでも出口が用意されています。
 時として、誘惑があまりにも強烈で、とても耐え切れないと感じることがあるかもしれません。しかし、それは悪魔の偽りです。神は、手に負えないような重荷をあなたに負わせることはないと約束されました。神は、乗り越えられないような誘惑をお許しになることはありません。しかし、あなたの果たすべき分というものがあります。ここで、誘惑に打ち勝つために実践すべき四つのポイントを見ていくことにしましょう。

自分の注目を何か他のものに向けること
 驚かれるかもしれませんが、聖書のどこにも、「誘惑に抵抗しなさい」とは書かれていません。「悪魔に抵抗しなさい(立ち向かいなさい)」]とは言われていますが、これは全く別のことです(この点については後ほど説明します)。その代わりに、自分の視点を据え直しなさいとのアドバイスを受けています。というのは、ある思いに抵抗するというやり方はうまく行かないからです。このやり方では、かえってその悪い思いに集中してしまい、誘惑は強まるばかりだからです。
 ある考えを頭の外へ追いやろうとしても、それは記憶の奥深くへ押しやっているだけのことです。抵抗することで、実際はその考えを強化しているわけです。このことは特に、誘惑の場合に当てはまります。誘惑された時に呼び覚まされる感情を相手に戦っても、その誘惑を駆逐することはできません。その気持ちと戦えば戦うほど、その思いに飲み込まれていき、やがて支配されてしまうのです。考える度に、その思いは強まっていくのです。
 誘惑というのは、いつもある考えが浮かび上がってくるところから始まります。ですから、最も手っ取り早くその誘惑を止める方法は、あなたの注意を何か他のものに向けることです。その思いと争ってはいけません。頭のチャンネルを切り換え、興味を他のものに移すのです。これが誘惑を乗り越えるための第一ステップです。
 罪との戦いの勝敗はあなたの心の中で決まるものです。あなたの注意を引くものが、あなたの心を捕らえます。ですからヨブは、「私は、若い女性を情欲を抱いて見ないように、自分の目と契約を結びました」2 と言ったのです。またダビデもこう祈っています。「つまらないものに目を向けることのないように私を守ってください。」 3
 食べ物のテレビコマーシャルを見ていて、突然お腹が空いてきたと感じたことはありませんか。誰かが咳き込んだのを聞いて、自分も咳払いをしたくなったことはありませんか。誰かが大きなあくびをしたのを見て、自分もしたくなったことはありませんか(今この本を読みながら、あくびをしているかもしれませんが)。

  罪との戦いの勝敗は
  あなたの心の中で
  決まるものです。
  あなたの注意を
  引くものが、
  あなたの心を捕らえます。

これが連想の力です。私たちは、自然と自分が注目しているものの影響を受けてしまうのです。考えれば考えるほど、その思いは強まっていくのです。
 ですから、「食べ過ぎないようにしよう…タバコをやめよう…情欲を抱くのをやめよう」と繰り返してみても、あまり効果はありません。これでは、自分がしたくないと思っていることにかえって集中してしまうことになるからです。それはあたかも「絶対にお母さんの二の舞にはならない」と宣言するようなものです。そのように言うことで、同じことを繰り返す準備を整えていることになるのです。
 たいていのダイエットがうまくいかないのは、食べ物のことばかり考えさせるようなやり方をするからです。お腹が空くのも当然でしょう。ある講師が、「緊張するな」と繰り返し自分に言い聞かせて講演に臨んだものの、よけいに緊張してしまったというのも、よくある話です。そのような場合には、自分の気持ち以外のこと、たとえば、神のこととか、自分のスピーチの重要性についてとか、聴衆の必要などに注意を向けるべきなのです。
 あなたの注目を引くところから誘惑が始まります。あなたの注意を引くものが、あなたの感情を刺激します。そして、その感情があなたを行動へと駆り立て、あなたは自分の感じるところに従って行動することになるわけです。「このことはしたくない」という思いに集中すればするほど、その蜘蛛の巣の中に引きずり込まれていくのです。
 誘惑と戦うよりも、それを無視する方がずっと効果的です。一度あなたの関心が何か他のものに移ってしまえば、その誘惑は力を失います。ですから誘惑から電話がかかってきても、まともに受け合ってはいけません。すかさず切ってしまうことです。
 これは、場合によっては、物理的にその誘惑の場から立ち去ることを意味します。その場から逃げ出すことです。立ち上がってテレビを消すことです。噂話をしているグループから離れていくことです。映画の途中で出ていくことです。刺されないように、蜂から離れるのです。自分の関心を他のものに向けるために、必要ならどんなことでもしなければなりません。
 霊的に見て、あなたの体の中で最も無防備な部分は心です。誘惑される機会を減らすために、自分の心を神の御言葉やその他の良い考えで満たしておかなければなりません。良い考えを思いめぐらすことで、悪い考えに打ち勝つことができます。これが代替の原理です。善をもって悪に打ち勝つのです。4 悪魔は、あなたの心が何か他のもので占められている時には、あなたの注意を引くことができません。ですから聖書は繰り返し、心の焦点をいつも正しく定めておくようにと教えているのです。「あなたがたの思いをイエスに向けなさい。」 5 「いつもイエス・キリストのことを考えていなさい。」 6 「真実なこと、尊いこと、正しいこと、清いこと、愛すべきこと、尊敬に値すること、その他すべて健全なこと、称賛に値することがあれば、そのようなもので心を満たしなさい。」 7
 もし本気で誘惑に打ち勝つことを考えているなら、自分の心をきちんと管理し、取り込む情報をしっかりと見定めなければなりません。歴史上最も賢いと言われた人物の警告に耳を傾けましょう。「どのように考えるかに注意せよ。人生はあなたがどう考えるかにかかっているからである。」 8 無差別に自分の心の中にゴミを入れないことです。きちんと選り分けなければなりません。考える内容を注意深く選択することです。パウロの模範に従いましょう。「私たちはあらゆる考えを虜(ルビ:とりこ)にし、降参させ、キリストに従わせます。」 9 これは一生かかって取り組むものですが、聖霊の助けによって、あなたの考え方をプログラムし直すことは可能なのです。

自分の葛藤を信仰の友やサポートグループのメンバーに心を割って話すこと

 世界中の人々に言いふらす必要はありませんが、自分の葛藤を正直に分ち合える人が最低一人は必要です。聖書は言っています。「独りでいるよりも、友だちと一緒にいる方がよい。…たとえ転んでも、友だちが手を貸してくれるからだ。しかし、近くに友だちがいないような所で転んでしまったら、困ってしまうことだろう。」 10
 はっきりさせておかなければならないことがあります。あなたがいつも悪習慣や嗜癖(ルビ:しへき)や誘惑の虜になってしまうならば、そして「意図は正しいが、失敗を繰り返し、罪責感にさいなまれる」という悪循環から抜け出せずにいるならば、自分一人の力で立ち直ることはできないことを知ってください。他の人の助けが必要です。ある種の誘惑は、祈りと励ましと責任をもって関わってくれるパートナーの助けがなければ、それを乗り越えることはできないのです。
 あなたの成長と解放に関する神のご計画には、他のクリスチャンとの関わりも含まれています。正直な、本物の交わりこそ、一人孤独に罪と戦い、もがき苦しんでいるあなたへの処方箋なのです。これ以外に解放される道はない、と神は言われます。「互いに罪を告白し、祈り合いなさい。癒されるためです。」 11
 あなたは、執拗に襲ってくるその誘惑から解放されたいと心から願っていますか。神の解決策はシンプルです。抑えつけずに、告白することです。隠さずに、言い表わすことです。自分の感情を表現することが、癒しの第一歩となるのです。
 傷を覆い隠そうとしても、痛みが増すだけです。問題は暗闇の中で成長し、次第に大きくなっていきます。しかし真理の光に照らされる時、問題は小さくなっていくのです。人は、自分で抱えている秘密の分だけ病んでいるものです。あなたも仮面を脱ぎ捨て、完全を装うことをやめ、共に解放の道を歩んでいきましょう。
 サドルバック教会には、「回復の喜び」と呼ばれるプログラムがありますが、このプログラムを通して、治る見込みのない中毒や執拗な誘惑の縄目を断ち切るこの原則の驚くべき力を見てきました。このプログラムは、聖書に書かれている主イエスの幸福の教えに基づいて作られた「八つの回復のプロセス」から成り、小さなサポートグループによって導かれていきます。過去十年間に、五千人以上の人々が、あらゆる種類の悪習慣、痛み、嗜癖(ルビ:しへき)、中毒から解放されてきました。今日、このプログラムは何千という教会で用いられています。あなたの教会にも心からお薦めしたいプログラムです。
 悪魔は、あなたの罪と誘惑は特別なものであって、人に知られたら大変なことになると思わせようとします。しかし実際のところ、私たちは皆同類です。私たちは皆同じ誘惑と戦っています。 12 そして「私たちは皆、罪を犯したのです。」 13 何億人という人たちがあなたと同じように感じ、あなたが今直面している同じ葛藤の中にいるのです。
 私たちが自分の失敗を隠そうとする原因は、私たちのプライドにあります。すべて「うまくいっている」ように見せたいのが私たちです。しかし、人に言えないことというのは、制御不能になっていることなのです。経済的問題、結婚、子供、思い、性、秘密の習慣、その他にもいろいろあるでしょう。もし自分で対処できるならば、もうすでにしているはずでしょう。しかし、意志の力や個人的決意ではどうにもなりません。
 問題によっては、非常に根が深く、習慣化してしまい、大きくなり過ぎてしまったために、とても自分の手には負えないようなものもあります。ですから、励ましと、支援と、祈りと、無条件の愛と、責任をもってあなたの人生に関わってくれる、小グループや個人的なパートナーが必要です。そして、あなたも彼らに対して同じようにしてあげることができるのです。
 誰かが「このことは今まで誰にも話したことがない」と打ち明けてきた時、私の胸は高鳴ります。なぜなら、その人が今まさに大きな安堵感と解放感とを経験しようとしているからです。それは、彼がプレッシャーから解放されて、生まれて初めて自分の将来にかすかな希望を見出せるようになる瞬間です。このことは、私たちが神に言われた通りに自分の葛藤を信仰の友に分かち合うなら、いつでも起こることなのです。
 一つ難しい質問をさせてください。あなたの人生において、何の問題もないと見せかけているものはありませんか。あなたが人に話すことを恐れている問題は何でしょうか。それを自分の力で解決することはできません。確かに、自分の弱さを人の前で認めることは、へりくだらなければできないことです。しかし、謙遜にならなければ決して良くなることはありません。聖書は言っています。「神は高ぶる者に対抗し、へりくだる者に好意を示してくださいます。ですから、神の御前にへりくだりなさい。」 14

悪魔に抵抗すること

 神の御前にへりくだり、神に服従したなら、その時は悪魔に対抗しなさいと教えられています。そのヤコブの手紙四章七節の残りの部分には「悪魔に対抗しなさい。そうすれば、悪魔はあ

  人に言えないこと
  というのは、
  制御不能になっている
  ことなのです。

なたがたから逃げ去ります」と教えられています。私たちは、悪魔の攻撃に対してなすがままになるのではありません。私たちは反撃すべきなのです。
 新約聖書はしばしば、クリスチャン生活を悪の勢力に対する霊的戦いととらえ、戦う、征服する、闘争する、打ち勝つといった戦争用語を使ってそれを描写しています。クリスチャンはしばしば、敵陣で戦っている兵隊にたとえられているのです。
 悪魔に対抗するにはどうしたらよいのでしょうか。パウロは、「救いのかぶとをかぶり、御霊の剣である神の理言葉を受け取りなさい」 15 と教えています。第一のステップは神の救いを受け入れることです。主イエスに対して「はい」と言ったことがなければ、悪魔に対して「いいえ」と言うことはできないでしょう。キリストによらなければ、私たちは悪魔に対して無防備のままです。しかし、「救いのかぶと」によって、私たちの心を神が守ってくださるのです。次のことを覚えておきましょう。もしあなたがクリスチャンであるなら、悪魔はあなたに何も強制することはできません。ただ、あなたをそそのかすことができるだけなのです。
 第二に、悪魔に対抗するために神の御言葉を用いなければなりません。荒野で誘惑を受けられた時に、主イエスは私たちに模範を示してくださいました。悪魔の誘惑に対して、主イエスは必ず聖書の御言葉を引用して対抗されました。主イエスは悪魔と言い争われませんでした。その力を使って自分の肉体的必要を満たすようにという誘惑を受けられた時、「私は空腹ではない」とは言われませんでした。ただ記憶していた御言葉を引用されただけでした。私たちも同じようにしなければなりません。神の御言葉には力があります。悪魔はそれを非常に恐れているのです。
 悪魔と言い争ってはいけません。悪魔はあなたよりも議論に長けているからです。何千年もの間、練習を積み重ねて来ているのですから当然です。悪魔を論理や理屈でねじ伏せることはできません。しかし、御言葉の真理を用いて悪魔を震え上がらせることができるのです。ですから、誘惑に打ち勝つためには聖書を暗記することが絶対に必要です。誘惑を受けた時、すぐに引用できるように備えておくためです。主イエスのように、自分の心の中に真理を蓄えておき、すぐに思い出せるようにしておくのです。
 もし、聖書の御言葉を一つも覚えていないのであれば、それは矢筒に矢が一本も入っていないようなものです。是非、これからの生涯をかけて、毎週一節ずつ聖書の御言葉を覚えていかれるよう、心からお勧めします。このことを実行する時、自分がどれほど成長するか想像してみてください。

自分が弱い存在であることを認めること

 神は、決してうぬぼれたり、自信過剰にならないようにと私たちに警告を与えておられます。その先には大惨事が待ち受けているからです。エレミヤは、「心は何よりも人を欺くもので、それは直らない」 16 と言いました。つまり、私たちは自分を欺くのが得意なのだというわけです。状況さえ整えば、私たちはどんな罪でも犯し得ます。ですから、決して防御の手をゆるめてはいけません。また、誘惑には負けないと強気に出ることも非常に危険です。
 不用意に誘惑されやすい状況に身を置いてはなりません。そのような場面は避けることです。 17 誘惑に近

  悪魔と言い争ってはいけません。
  悪魔はあなたよりも
  議論に長けているからです。
  何千年もの間、
  練習を積み重ねて来て
  いるのですから当然です。

づかないでいる方が、誘惑から抜け出すよりも簡単であることを覚えてください。聖書は教えています。「そんな世間知らずで、自信過剰になっていてはいけません。あなたがたも他の人たちと同じように、簡単に失敗してしまうのです。自信(self-confidence)など捨ててしまいなさい。そんなものは全く役に立ちません。むしろ、神信仰(God-confidence))を培いなさい。」 18

第27日
私の目的について考える

熟考するポイント
 いつでも出口が用意されています。

覚える聖書箇所
 「神は真実な方ですから、打ち勝つことのできないような誘
 惑をお許しになることはありません。むしろ、あなたがた
 が誘惑に遭う時には、それに屈してしまわないように出口
 を教えてくださるのです。」
  コリント人への手紙第一 10:13b(NLT)

考えてみましょう
 執拗な誘惑にも打ち勝つことができるように、私を助けてくれ
 る霊的パートナーを誰に頼んだらよいでしょうか。

27日目 誘惑に打ち勝つ
 1.ヤコブ 4:7
 2.ヨブ 31:1 (NLT)
 3.詩篇 119:37a (TEV)
 4.ローマ 12:21
 5.ヘブル 3:1 (NIV)
 6.第ニテモテ 2:8 (GWT)
 7.ピリピ 4:8 (TEV)
 8.箴言 4:23 (TEV)
 9.第二コリント 10:5 (NCV)
10.伝道者 4:9-10 (CEV)
ll.ヤコブ 5:16 (NIV)
12.第一コリント l0:13
13.ローマ 3:23
14.ヤコブ 4:6-7a (NLT)
15.エペソ 6:17 (NLT)
16.エレミヤ 17:9 (NIV)
17.箴言 14:16 (TEV)
18.第一コリント l0:12 (Msg)

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