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誘惑を通して成長する 『人生を導く5つの目的』
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投稿者 ロシアチョコレート 日時 2006 年 1 月 04 日 02:10:22: DsXgc9p/1U5SM
 

RC:悪魔は、飲ませ・食わせ・抱かせの「三せ」営業マンでもカルト教団でも構いません。

『人生を導く5つの目的 〜自分らしく生きるため40章〜』リック・ウォレン 著 尾山清仁 訳 パーパス・ドリブン・ジャパン(PDJ) 刊の265頁から貼り付けます。

(貼り付け開始)

26 誘惑を通して成長する

 誘惑を受けた時、それに屈することなく、
 また間違ったことを行なわなかった人は幸いです。
 その人は、神を愛する人々に約束されている錆の冠を、
 報いとしていただくことになるからです。
  ヤコブの手紙1・12(LB)

 誘惑を受けたことが、
 私にとっての神学教育でした。
  マルチン・ルター

 あらゆる誘惑は善を行なう機会となります。
 霊的成長の過程においては、誘惑は過ちに陥る機会になると同時に、善を行なう機会にもなるということを覚える時、それはつまずきの石ではなく、踏み台となり得るのです。誘惑というものは、単に選択を提供するだけです。たとえ誘惑があなたを陥れようとする悪魔の主要な武器であったとしても、神はあなたを成長させるためにそれをお用いになるのです。罪を犯す代わりに善を行なっていく時、あなたはキリストの品性において成長していくことができるのです。
 このことを理解するために、まず主イエスのご性質を確認してみましょう。神のご性質を最も分かりやすく描写している箇所の一つは、御霊の実について述べている所でしょう。「聖霊に私たちの人生を支配していただく時、神は私たちのうちに次のような実を結んでくださるのです。それは、愛、喜び、平安、忍耐、親切、善意、忠実、柔和、自制です。」 1
 これら九つの性質は、「最も大切な戒め」を展開させたものであり、イエス・キリストの美しい御姿を描写するものでもあります。完全な愛、喜び、平安、忍耐、そしてその他すべての実が、主イエスのご人格の中に現われていました。御霊の実を結ぶということはキリストのようになることに他なりません。
 それでは、聖霊はどのようにしてあなたの人生にこれら九つの実を生み出されるのでしょうか。一瞬のうちにでしょうか。ある朝目を覚ますと突然、これらの性質が自分のうちに完成しているというのでしょうか。そうではありません。御霊の実というものは、ゆっくりと熟成し、実っていくものなのです。
 次の文章は最も大切な霊的真理の一つを言い表わしています。神は、全く正反対の態度に出たくなるような状況を経験させることによって、あなたの人生に御霊の実を結ぼうとされます。人格的に成長していく上で私たちは常に選択の機会に直面します。そして、誘惑もその機会の一つなのです。
 たとえば神は、私たちの周りに愛しにくい人を置くことによって私たちに愛を教えようとされます。あなたにとって愛らしく、そして愛しやすい人を愛するのに人格者である必要はありません。私たちは、悲しみの中で心を神に向けることによって、本当の喜びを学びます。幸福感は状況に依存するものですが、喜びは神との関係に基づくものです。
 神は、私たちの計画通りに物事を進めることによってではなく、混沌と混乱の時期を用いて、私たちのうちに本当の平安を育まれます。美しい夕日を眺めたり、休暇を取って羽を伸ばせば、誰でも心安らかになるでしょう。思い煩ったり、心配したくなるような状況で、神に依り頼むことによって、私たちは本当の平安

  神は、全く正反対の態度に
  出たくなるような状況を
  経験させることによって、
  あなたの人生に御霊の実を
  結ぼうとされます。

を学んでいきます。同じように、待たされたり、思わず怒りたくなるような状況に直面することを通して、忍耐が培われていくのです。
 神は、個々の御霊の実とは正反対の状況を用いて、私たちに選択する機会をお与えになります。悪を行なうように誘惑されたことがなければ、自分の正しさを主張することはできません。不忠実になる機会がなければ、自分が誠実であると言うことはできません。正直さは、不正直になるという誘惑に打ち勝つことによって築き上げられていくのです。謙遜は、高慢になることを拒むことによって身についていくものです。忍耐は、あきらめたくなるような思いに打ち勝つことによって成長していきます。誘惑に打ち勝っていく度に、あなたはさらに主イエスに近づいていくのです。

誘惑のからくり

 悪魔の行動は予測可能であることを知っておくと役に立ちます。悪魔は創造以来、同じ手口を使って人を陥れようとして来ました。誘惑はすべて、同じパターンに従っています。ですからパウロは、「私たちは悪魔の邪悪な策略をよく知っています」 2 と言っているわけです。私たちは、アダムとエバ、そして主イエスの例を通して、誘惑が四つのプロセスから成っていることを知ることができます。
 第一のステップにおいて、悪魔はあなたのうちにある願望を見極めます。それは、復讐心や誰かを支配したいという罪深い願望かもしれません。あるいは、普通誰でも持っているような、愛されたい、大切にされたい、喜びを感じたいといった正当な願いであるかもしれません。悪魔があなたの思いに働きかけ、間違った願いを持たせようとしたり、正当な願いであっても、間違った方法で間違った時に達成させようと勧めて来たりする時が誘惑の始まりです。いつも近道に注意することです。それは往々にして誘惑であることが多いからです。悪魔は「あなたには、それを受け取る資格があります。今それを自分のものにすべきです。楽しくて…元気が出て…いい気分になれますよ」とささやくのです。
 私たちは、誘惑とは自分の周りにあるものと考えがちですが、それは実は私たちの内側から始まるものなのです。もし願望がなければ、誘惑されても魅きつけられることはないでしょう。誘惑はいつも周りの環境からではなく、あなたの心の中から始まります。主イエスは言われました。「内側から出るもの、すなわち人の心から出て来るものは、悪い思い、性的不道徳、盗み、殺人、姦淫、貪欲、邪悪なもの、欺き、肉欲、ねたみ、中傷、高慢、そして愚かさです。これらは恥ずべきものはすべて人の心から出て来るのです。」 3 ヤコブは、「あなたがたの中には邪悪な欲望の大群が」 4 潜んでいると教えています。
 第二のステップは、疑いです。悪魔は、罪について神が言われたことを疑わせようと働きかけてきます。本当にこれは悪いことなのだろうか。本当に神はしてはならないと言われたのだろうか、この禁止は他の人や別のケースに当てはまるものなのではないだろうか。神は私の幸せを願っておられるのではないのか、等々です。聖書は「よく気をつけなさい。邪悪な考えや疑いに取りつかれて、生きて働かれる神から離れることがあってなりません」 5 と警告しています。
 第三のステップは、欺きです。悪魔は真実を語ることができません。ですから、悪魔は「偽りの父」 6 と呼ばれているのです。悪魔が語ることはすべて全くの偽りか、真実の半分でしかありません。悪魔は、神が聖書を通してすでに語っておられることを嘘とすり替えようとします。悪魔は言います。「死にはしませんよ。神のように賢くなれるのです。うまくごまかせばいい。誰もそれに気づきませんよ。これで問題は解決します。皆そうしているじゃあありませんか。ちょっとしたこと

  私たちは、誘惑とは
  自分の周りにあるものと
  考えがちですが、
  それは
  実は私たちの内側から
  始まるものなのです。

(罪)にすぎませんよ。」しかし、ちょっとした小さな罪を犯すのは、ちょっと妊娠してしまうのと同じことです。いつか必ず明らかになってしまうのです。
 第四のステップは、不従順です。心の中で戯れてきた思いは、最終的に行動となって現われます。考えで始まったことが、行動に発展するわけです、心惹かれるものであれば何にでも屈してしまい、悪魔の偽りを信じることによって、ヤコブが警告している罠に陥ってしまうものです。「私たちは自分自身の欲望に引き寄せられ、捕らえられて、誘惑されるのです。欲がはらんで罪を生み、罪が熟すると死に至ります。愛する友よ、騙されてはいけません。」 7

誘惑に打ち勝つ

 人がどのように誘惑されるのかを理解することは、それ自体役に立つことですが、誘惑を乗り越えていくためには次のような具体的なステップを踏んでいく必要があります。

悪魔の脅しに屈しないこと

 多くのクリスチャンは誘惑されると、誘惑されてしまった自分に罪意識を感じ、恐れたり、うろたえたりします。誘惑されたというだけで恥ずかしいと思ってしまうのです。しかしこの考え方は、成熟についての誤解に基づくものです。あなたが誘惑を卒業することは決してないのです。
 ある意味で、誘惑を受けるのはあなたが認められている証拠です。悪魔は、もうすでに悪魔の言いなりになっている人々を誘惑する必要はありません。彼らはすでに悪魔のものだからです。誘惑を受けるのは、あなたが弱いからとか、世俗的であるからとうのではなく、悪魔があなたを憎んでいる証拠なのです。それは、人間である以上、そしてこの堕落した世の中に生きている以上当然のことです。ですから、誘惑を受けても驚いたり、ショックを受けたり、気落ちしてはいけません。誘惑は不可避のものであるという現実的な認識を持つことです。聖書は「あなたがたが誘惑に遭った時、…」と言っています。もし遭ったならば、と言っているのではありません。パウロは言っています。「あなたがたの受けている誘惑は、他の人が経験したものと何か違っているわけではありません。」 8
 誘惑されること自体は、罪ではありません。主イエスは誘惑を受けられましたが、罪は犯されませんでした。9 誘惑は、あなたがそれに屈して初めて罪となります。マルチン・ルターは言っています。「あなたは自分の頭上を鳥が飛び回るのを止めることはできなくても、自分の頭に巣を作らせないようにすることはできるのです。」あなたは悪魔がささやくのを防ぐことはできないかもしれませんが、その誘惑をはねつけ、退けることはできるのです。
 例を挙げてみましょう。多くの人々は、性的に魅力を感じること(性的興奮を覚えること)と肉欲を抱くことの違いが分かっていません。これらは同じものではありません。神は私たちを皆、性的な存在として造られました。性自体は良いものです。魅力を感じるのも興奮を覚えるのも自然の衝動です。一方、肉欲は選択に基づいてなされた意図的な行動です。肉欲とは、自分の体を使って自分のしたいことを選び取ることです。肉欲に従って罪を犯すことなく、異性に魅力を感じ、興奮することも可能です。多くの人々、特にクリスチャンの男性は、神がお与えになったホルモンの働きに罪意識を覚えているのです。無意識のうちに魅力的な女性に目がいってしまう時、それが肉欲だと思って恥ずかしくなり、そして咎められていると感じてしまうのです。しかし、魅力を感じたとしても、その思いに心が支配されるまでは肉欲ではありません。
 あなたが成長して神に近づけば近づくほど、悪魔の誘惑は激しさを増してきます。あなたが神の子となった瞬間、悪魔は暴力団のようなプロの殺し屋を雇ってあなたを狙ってきます。あなたは悪魔の敵であり、悪

  誘惑を受けるのは、
  あなたが弱いからとか、
  世俗的であるからという
  のではなく、
  悪魔があなたを
  憎んでいる証拠なのです。

魔はあなたを失脚させようと陰謀を企てているのです。
 悪魔は時々、あなたが祈っている時に、あなたの気をそらし、また恥ずかしい気持ちにさせるために、よこしまで邪悪な考えをほのめかしてくることがあります。けれども、動揺したり、恥ずかしく思ったりする必要はありません。悪魔はあなたの祈りを恐れるあまり、どんな手を使ってでもそれを阻止しようとしているのだということに気づいていただきたいのです。「なぜこんな思いが浮かんでくるのか」と自分を責める代わりに、それが悪魔の妨害であることを知って、もう一度神に焦点を戻せばよいのです。
 自分の誘惑されやすいパターンを認識して、そのために備えること自分の中で、ここを誘惑されると弱いという特定の状況があるでしょう。抵抗する間もなく誘惑に屈してしまうという状況がある一方で、ほとんどあなたには誘惑にならないという状況があるかもしれません。これらの状況は、特にあなたの弱さと結びついているものですから、その状況を明らかにしておく必要があります。というのは、悪魔はその状況をしっかりと把握しているからです。悪魔はあなたが何につまずきやすいかを正確に知っていて、いつもあなたをその状況に誘い込もうとしているのです。ペテロはこう警告しています。「よく注意していなさい。悪魔は今にも飛びかかろうと身構え、あなたの不意を突こうと狙いすましているからです。」 10
 自分に質問してみてください。「私が最も誘惑されやすいのはいつだろうか。一週間の中ではいつだろうか。一日の中ではいつだろうか。」「最も誘惑を受けやすい場所はどこだろうか。仕事場か、家庭か、隣人の家か、飲み屋か、空港か、ホテルか。」
 また、続けて次の質問にも答えてください。「と一緒にいる時に最も誘惑を受けやすいだろうか。友だちといる時か、職場の同僚といる時か、群衆の中にいる時か、一人でいる時か。」それから、「私が最も誘惑を感じるのは、通常どのような気分の時か」を考えてみてください。疲れている時、孤独な時、退屈している時、落ち込んでいる時、あるいはストレスの中にある時でしょうか。また、傷つけられた時、怒っている時、心配している時でしょうか。あるいは、大成功を収めたり、霊的に高められた後かもしれません。
 自分の誘惑のパターンを認識して、可能な限りそのような状況を回避できるよう準備をしておくべきです。聖書は誘惑を予期し、準備しておくようにと繰り返し教えています。11 パウロは、「悪魔に機会を与えてはいけません」 12 と言いました。賢く計画すれば、誘惑される機会は減っていきます。箴言のアドバイスに従いましょう。「あなたのすることを注意深く計画せよ。…悪を避け、まっすぐに歩いて行け。正しい道を踏み外してはならない。」 13 「神の民は悪の道を避ける。彼らは行き先に注意し、自分の身を守る。」 14

神の助けを求めること

 天国には二十四時間体制の緊急ホットラインが常設されています。神は、あなたが誘惑を乗り越えるために助けを呼び求めることを願っておられます。神は言っておられます。「苦難の時にはわたしを呼び求めなさい。わたしはあなたを助けよう。その時、あなたはわたしをあがめるだろう」 15
 私はこれを「電子レンジ」の祈りと呼んでいます。というのは、この祈りは「助けて!」、「SOS!」といったような、迅速に的を射た内容を祈るものだからです。誘惑が襲ってきた時に、神とゆっくり会話を交わしている時間はありません。とにかく叫ぶだけです。ダビデ、ダニエル、ペテロ、パウロ、そしてその他にも多くの人たちが、苦しみの中から助けを求めてこの瞬時の祈りをささげています。
 聖書は、神が私たちの助けを求める祈りを確かに聞いてくださるお方であることを保証しています。それは、主イエスが私たちの苦しみに同情してくださるお方だからです。主イエスは私たちと同じ誘惑に遭われました。主イエスは、「私たちの弱さを理解してくださいます。というのは、罪は犯されませんでしたが、私たちが受けているのと全く同じ誘惑を経験されたからです。」 16
 私たちが誘惑に打ち勝てるように、神が私たちを助けようと待機しておられるのであれば、なぜ私たちはもっと頻繁に神に向かわないのでしょうか。正直に言えば、私たちの心の中には助けてほしくないという思いがあるのです。たとえそれが間違っていると分かっていても、誘惑に負けることを願っている場合があるのです。そのような時、私たちは、自分の最善は神以上に自分が一番よく知っていると考えているのです。
 また他の場合、神に助けを求めることに恥ずかしさを感じていることもあります。何度も同じ誘惑に負けているので、これ以上お願いするのは気が引けてしまうというわけです。しかし神は、私たちが繰り返し神のもとに立ち返るのを見て、いらいらしたり、飽き飽きしたり、堪忍袋の緒を切らすようなことはありません。聖書は教えています。「ですから、確信を持って神の恵みの御座に近づきましょう。そこで私たちはあわれみを受け、必要な助けをいただくことができるのです。」 17
 神の愛は永遠です。その忍耐は尽きることがありません。たとえあなたが、ある誘惑に打ち勝つために一日に二百回神の助けを叫び求めても、神は喜んであわれみと恵みを与えてくださることでしよう。ですから、大胆に神の御前に行くことです。善を行なう力を神に求めるのです。そして、神がその力を与えてくださることを期待しましょう。
 誘惑を受けることによって、私たちは神に依り頼むようになります。風雨にさらされた樹木が、その根をしっかりと張りめぐらせていくように、あなたも誘惑に抵抗していく中で、さらにキリストの似姿に近づいていくのです。あなたが転んでも(必ず起こることですが)、それは致命的なことではありません。屈服したり、あきらめたりするのではなく、神の助けを期待し、天に用意されている報いを思い出してください。「試みを受けてなお、堅く立ち続ける人は幸いです。その信仰が証明された後、神は彼らに永遠の命と共に報いを与えてくださるからです。」 18

第26日
私の目的について考える

熟考するポイント
 あらゆる誘惑は善を行なう機会となります。

賞える聖書箇所
 「忍耐強く試みを耐え抜いた人々は幸いです。彼らは、神を愛する人々に約束された命の冠を受けることになるからです。」 ヤコブの手紙1:12(NLT)

考えてみましょう
 私がいつも直面している誘惑に打ち勝つことができたら、どのようなキリストのご性質を身につけることができるでしょうか。

26日目 誘惑を通して成長する
 1.ガラテヤ 5:22-23 (NLT)
 2.第ニコリント 2:11 (NLT)
 3.マルコ 7:21-23 (NLT)
 4.ヤコブ 4:1 (LB)
 5.ヘブル 3:12 (CEV)
 6.ヨハネ 8:44
 7.ヤコブ 1:14-16 (TEV)
 8.第一コリント l:13 (NLT)
 9、ヘブル 4:15
10.第一ペテロ 5:8 (Msg)
11.マタイ 26:41;
  エペソ 6:10-18;
  第一テサロニケ 5:6,8;
  第一ペテロ 1:13;4:7;5:8
12.エペソ 4:27 (TEV)
13.箴言 4:26-27 (TEV)
14.箴言 16:17 (CEV)
15.詩篇 50:15 (GWT)
16.ヘブル 4:15 (NLT)
17.ヘブル 4:16 (TEV)
18.ヤコブ 1:12 (NCV)

(貼り付け終了)

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