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(回答先: レオ・シュトラウスと宗教:翻訳と論考(2) 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 10 月 24 日 05:49:31)
>【6】シュトラウス主義者のキー・コンセプトはシュトラウス主義のテキストである。それは平均的な読者が理解できるように慎重に書かれた一つの哲学的な著述である。いわば「通俗的な」ものである。しかし特別な少数者はその真実の(「秘伝的な」)意味を把握することだろう。その著述はそのような者を意図しているのだ。その理由は哲学というものが危険であることなのだ。哲学というものは、社会における市民的秩序が拠って立つすでに行き渡っている道徳性に、疑問を投げかけるものである。
シュトラウス主義者は、何を秘密にしているのか?
マドンナの歌で有名になったイサク・ルリアを紹介しよう。
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マドンナの新曲に早くも苦情!?
http://www.asyura2.com/0505/cult2/msg/356.html
投稿者 white 日時 2005 年 10 月 12 日 18:43:09: QYBiAyr6jr5Ac
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カバラを信仰しているマドンナが、新作『Confessions On A Dance Floor』に収録されている楽曲についてユダヤの宗教指導者から非難を受けている。問題となってるのは16世紀のカバラ学者にちなんだ楽曲「Isaac」。トリビュートソングとして書かれたものだが、マドンナ側には、神聖な指導者の名前を利益のために利用したとして苦情が寄せられてるらしい。
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http://www5e.biglobe.ne.jp/~occultyo/shinpi/isakururia.htm
カバラの歴史の中でも非常に重要な地位を占めるイサク・ルリアは、1534年エルサレムでアシュケナジー・ユダヤ人の家で生まれた。
彼の父親は、もともとポーランド在住のドイツ系のアシュケナジー・ユダヤ人で、エルサレムに移住し、地元のスファルディ・ユダヤ人の女性と結婚した。この二人の間に生まれたのが、イサク・ルリアである。
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ルリアのサークルは極めて秘密主義の強いもので、彼の死後もこの秘密主義はしばらく続いた。
彼の高弟でサークルの後継者のハイム・ビタルも、この秘密主義にこだわっており、彼らの研究成果が、本となって公開されるのは、このビタルの死後である。実にルリアの死後50年以上を過ぎてからのことである。
こうしたルリア学派の書物は1629年頃から出版され、ビタル編集によるルリア思想の本がオランダで1648年に出された。
ルリア学派の学者として重要な人物がヨゼフ・イブン・タブールであり、サークルの会員でもあった。
彼はビタルの秘密主義には批判的で、何人かの弟子達に秘伝を教授した。そのため、ビタルと対立した。
彼は多くのルリア思想に関する原稿を残し、これが後の研究者たちにとって貴重な資料となった。
また、もう一人重要な人物が、イスラエル・サルグである。彼はルリアのサークルの会員ではなかったが、ルリアの思想に心酔し、ヨーロッパ中を旅してはルリアの思想を広めた。
ルリアの思想は、あっというまにヨーロッパ中のカバリストの間に広がり、非常に大きな影響を与えた。
ルリアの考える瞑想は極めて禁欲的であった。
彼によると、カバリストは、精神を集中し、強い意志をもって、ひたすら思索を行わなければならないとした。「ゾハール」に没頭し続け、カバラの教義を暗証し、祈りと瞑想に浸りきること。こうすることによって、人は神性に近づき、結果的に世界の救済にもつながると考えた。
彼は、同時に輪廻転生を信じた。霊魂がどの程度の精神的あるいは道徳的レベルに達したかによって、それにふさわしい形で、転生すると考えた。
彼は幻視を頻繁に体験し、預言者エリヤと交感し秘儀を伝授されたという。
伝説によると、さらに一種の予知能力を身に付け、人と会う前にその人間の特徴が分かるようになり、その人の輪廻転生についても分かるようになったという。さらに、蝋燭の炎を見つめることにより、未来を幻視したり、死者の魂と交信したりすることも出来るようになったという。
また、彼は神の名前によって、悪魔祓いを行った。
さらに、人相術をみとめ、弟子を選ぶ際に、人相術を用いていたほどである。
ルリアは「ゾハール」の思想を発展させた。流出の概念を研究するのに、グノーシス主義に極めて近い思想を取り込んだのも彼である。
また彼は、瞑想をも重視し、彼と彼の弟子たちは、様々な幻視体験をする。ルリア自身も、自分を天界にまで飛ばし、古代の賢人たちとも会見をしたという。
彼もまた、カバラの中興の祖の一人である。
彼によって、これまで曖昧としていたカバラの理論は統合された思想体系となり、新しい専門用語が多く作られ、シンボリズムの体系も複雑化した。
ルリアによると、原始にはイデアが存在し、これが流出の過程を支配する。宇宙の創造は二重に進行するもので、一つは「神性の産出」であり、もう一つは「神性の退廃」である。流出は、この2つの過程が基本的な要素となっている。
これは世界の創造には退廃が内在することにもつながり、ゆえに世界の創造には、心理的なドラマが起こる。これが縮小したものが人間の心であり、祈りであり、祈りによってもたらされる効果であるという。
ルリアの思想の中で特に重要なものがツィムツーム思想と呼ばれるものだ。これは「集中」とか「収縮」とも訳される。あるいは、「退却」、「撤退」とも訳される。
宇宙の存在は、神に内における「収縮」によって成されるという思想だ。これは彼独自のアイン・ソフの概念を構築した。
もう一つが「容器の破裂」説であり、この破裂によって作り出された欠損の回復、再構築説である。これはクリフォトの思想とも密接につながっている重要な思想である。
これらは、後世のカバリスト達に非常に大きな影響を与えてゆくことになるのである。
ルリア派のカバラは、少なくとも1625年頃から、ユダヤ教カバラの主流派となった。
そして、ユダヤ教における、国籍を越えて伝播した最後の思想運動でもあったという。
彼が後世のカバラに残した影響は計り知れない。
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で、ルリアが研究し、秘密主義の原因となったゾハールには次のようなことが書かれているそうです。
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http://hiroshima.cool.ne.jp/h_sinobu/zoha-ru.html
秘本『ゾハール』の中から数カ所引用してみよう。此れは『ゾハール』の中心主題(テーマ)とも云える箇所である。
「神に祝福された者が神の力を現し、世界から彼等(異邦人達)を絶滅するだろう」(V,Schemonth7,9b)
「此等が絶滅させられる時、其れは神が其の日に天と地を造った時のようである」(T,Bereshith 25b)
「偶像を礼拝する異邦人達が絶滅される迄、我々の隷属状態が続く事は確かである」(T,Pranaitis 219b)
「必要とされる唯一の犠牲は、我々が我々の間から汚れたものを除去する事である」(V,227b)
「第四の天の宮殿に於て、シオンとエルサレムを悲しんだ者、偶像礼 拝の国(異邦人)を破壊した者、そして偶像礼拝を行った者(異邦人)を殺した者は、紫の衣服で装われ、彼等は認められ栄誉を得る」(T,38b,39b)
「仮庵の祭りはイスラエルが世界中の人々を征服する時である。此の祭りで我々は、我々が全ての人々を征服した事を示すトロフィーを掴む」(Toldoth Norh 63b)
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* それだけが書いてあるのではない、らしいが・・
これじゃ、秘密主義は当然だわな。