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(回答先: Re: キリスト教をヨーロッパで布教する段階でユダヤ教と結びついている。 最初からキリスト教もユダヤも同じ。 投稿者 Ama 日時 2005 年 8 月 30 日 03:06:30)
Amaさん、毎度。いろいろと宗教の起源についてのご教示、ありがとうございます。
たしかにユーラシアの各宗教はお互いにアイデアを取り入れあっているようですね。以前に法華経とキリスト教の関係について書かれた本を読んだことがあります。カニシカ王(だったかな?)の時代には仏教がペルシャから小アジア方面にまで宣教活動を行い、またキリスト教やユダヤ教なども中央アジアを通って中国まで来ているようですので、一部に混交しあった教義があっても不思議ではないでしょう。カトリックのロザリオなども仏教の数珠が起源だ、という人もいるようです。
また、洗礼ヨハネやイエス・キリストの活動がエッセネ派(死海文書のいわゆるクムラン教団と同じと見る人もいますが)から出たユダヤ教の改革運動だった、というようなこともどこかで読んだことがあります。
ただ私は、キリスト教自体については、私はあれはあくまでもローマ帝国の思想だ、と考えています。ローマ帝国にとって唯一絶対神の方が帝国統治に都合が良かったのではないのか、つまり最初から政治権力・財力のもう一つの側面として作り上げられたものではなかったのか、ということです。
だからそれがどこに行っても、結局は普遍的な強大な政治権力を作り上げようとする、キリスト教自身がそれを要求するような側面を持っているような気がしてなりません。だからユダヤ教が世界的な権力に結びつこうとするときに、キリスト教と合体するか、そうでないまでもお互いに教義を近づけあって手を結ぼうとしているのではないのか。これは単に私のヤマカンでしかありませんが。
たしかに聖書に書かれてあることには部分的に非常に心惹かれるものもあるのですが、それが「キリスト教」そして「教会」という姿に変わると、私はもう拒絶反応を起こしてしまいます。もちろん、中世のロマネスクからゴシックにかけての教会の美術的・建築的な面では興味深いものが多く、スペインはその宝庫で、この点は楽しんでいますが。
もう少し考える余裕ができたら、宗教とカルトに関する考察でも作ってみたいと思っています。では、また。